赤字から脱出するために必要なこととは?早期黒字化を目指すためのポイント


赤字から脱出したいと経営方針に頭を悩ませている経営者は少なくありませんが、黒字化する方法を把握しておけば脱却までの道筋は見えてくるものです。

実際、黒字経営している中小企業はそれほど多くなく、赤字の状態で脱出を目指しながら経営を続けている会社が多く見られます。

そこで、どのように赤字から脱出すればよいのか、早期で黒字化を目指す方法についてご説明します。

 

赤字から脱出するまでの流れ

赤字が続いていればすぐに倒産することはなくても、いずれ事業を続けることができなくなってしまうリスクを高めます。

そのため赤字から脱出するためには、

  1. 自社の現状把握
  2. 今後の収益状況の予測を立てる
  3. 黒字転換に向けた計画を立てる
  4. 収益を改善させるための経営戦略を実行する
  5. 組織体制の見直しと構築
  6. PDCAによる分析と見直し

といった流れを実行していきましょう。

しっかりと段階を踏むためにも、分析・検証するといった赤字脱出に向けたフローを把握しておくことが必要です。

この中で特に重視したいのが、

1自社の現状把握
2今後の収益状況の予測を立てる
6PDCAによる分析と見直し

です。

それぞれ詳しくご説明します。

1自社の現状把握

なぜ会社が赤字なのか、その原因を掴むためには不採算事業・商品・顧客の現状把握が必要です。

不採算事業に対しては該当する項目のSWOT分析を行い、不採算商品と不採算顧客は該当する項目のメリット対比を行いましょう。

その上で、無駄な経費を洗い出し、削減できる部分はないか検証します。

商品や取引ごとの損益分析により、売上の中の赤字商品と赤字取引を探ることが可能です。

売上原価のうち、仕入と製造原価にも無駄が隠れいていることもあります。

仕入れるルートや調達方法などの見直しや、製造商品の組合せや人員配置を工夫することで改善させることができるでしょう。

ただし品質を低下させてはいけないため、その点には注意をしてください。

販売管理費の場合は、営業ルートや配送ルート、イベントや催事などの損益分析を行うことで、労働生産性が低下していないか確認できます。

経費を削減する際には、収益に貢献できていない支払いをできるだけカットするようにつとめることが必要です。

たとえば、

  • 消耗品や広告・印刷物の調達ルートの変更
  • 水道光熱費の節約
  • 文具の共有化

などが例として挙げられます。

変動費よりは固定費を削減したほうが即効性が高いでしょう。

2今後の収益状況の予測を立てる

次に今後の売上・粗利の推移を立てることが必要です。

売上は不採算商品や不採算顧客を切ったときの予測とし、商品別と顧客別に2か年で上昇または下降のどちらの曲線か数値を出します。

希望的観測は入れず、原価や仕入は削減対策を含んだ金額としましょう。

赤字から脱出するということは、最低でも収支をプラスマイナスゼロにすることが必要です。

そのためには、キャッシュフローと経理上の事業収支の黒字化が必要となります。

売上や事業拡大に力を入れようとする経営者もいますが、そもそも今の拡大戦略が赤字につながっている可能性も否定できません。

そこでまずは無駄やロスを排除し、収支をプラスマイナスゼロにすることに専念したほうがよいといえます。

そして黒字化した後で、売上や事業を拡大させていくことを考え、挽回すればよいでしょう。

6PDCAによる分析と見直し

PDCAサイクルとは、

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(評価)
  • Action(改善)

繰り返し生産や品質などの管理業務を継続して行い改善させる手法のことです。

計画から改善までがワンセットとなりますが、改善させるアイデアを思いついた時点で実践せず、計画と実行に対する評価をしてから改善させることになります。

そのため考案した改善案が、本当に効果の見込めるものなのか検証し、誤っている場合には新しい施策を試すといったことも必要です。

PDCAのデメリット

PDCAは過去に実施した施策や行動の評価で改善案を生み出すという考え方のため、前例主義に陥りやすいことがデメリットです。

分析対象はあくまでも過去の実績なので、新しいアイデアが生まれにくい点が問題となります。

そこで改善させるときには、他の事例など参考にすることや、外部の意見も用いるといった方法が有効です。

PDCAを効果的に回すためには

社内でPDCAを効果的に回すには、

  • Planの段階が重要であること(後の過程につなげることができなくなるため)
  • PlanとDoのギャップを意識すること(管理側と現場のギャップ)
  • 会社をとりまく環境を意識したサイクルが求められること

などポイントとして押さえておきましょう。

特に長期でPDCAを回すときには、Check段階で環境要因により、結果が変わることも十分検討することが必要です。

 

まとめ

現在、赤字経営で悩んでいる経営者は、どうすれば脱出することができるか考えていく必要があります。

本来、会社経営は利益を生み出すことが目的のため、赤字経営ではその目的を達することができていない状態だからです。

また、赤字だからすぐに倒産するわけではありませんが、マイナス続きの状態はいずれ資金繰りをショートさせ追い込まれることになります。

事業を継続するためにも、早めの赤字脱出について検討していきましょう。