近年、企業経営において法令や規則を守る「コンプライアンス(法令遵守)」が重要視されています。
しかし、コンプライアンスはただ法令を守っていればよいわけではなく、事業活動を行う上でのリスクマネジメントを適切に行うことが求められています。
そこで、コンプライアンスの重要性や、違反が発覚した場合のリスクと影響を解説します。
コンプライアンスの重要性
大企業だけでなく、中小企業でもコンプライアンスやリスクマネジメントに対して積極的な取り組みが行われており内容も高度化しています。
社内規程を整備した中で、社員に対しての研修や勉強会を行う、目安箱や内部通報における窓口の設置など、当たり前に行われるようになりました。
コンプライアンスは法令だけに限らず、企業倫理などの色々な規範や、社会的な常識、約束ごとなど範囲は多岐に渡ります。
事業活動を進める上で、このような守るべきものを正しく、健全に行う仕組みを構築することがリスクマネジメントです。
コンプライアンス違反が発覚した場合のリスク
ビジネスがグローバル化し、どんどん複雑になる中で、内外に潜むリスクの範囲も拡大しています。
コンプライアンス違反の行為があれば、訴訟や行政処分など、法的な責任を問われる可能性が高まり、企業は社会的信用を失う可能性が高くなります。
万一、コンプライアンス上の問題が発生した場合、行政からは罰則や処分を受けます。
是正勧告が通達され、従わなければ罰則という流れではなく、近年では、違法行為が確認された場合、比較的早期に行政処分の対象となるケースも増えています。
訴訟手続きも簡素化され、株主代表訴訟なども発生しやすくなり、経営者などが抱えるリスクも大きくなっていることを再認識しておきましょう。
コンプライアンス意識低下のリスク

違法行為を黙認する運営方法は、社員が不正を行ってもよいと感じることになり、コンプライアンスに対する意識が低下します。
取引先に対しても不当な営業を行い、作業の手抜きや不良品の見逃し、横領といった様々な問題を起こしやすい風潮を作ります。
モラルや忠誠心が低下し、離職者が増えることで企業経営そのものに深刻な影響を及ぼす恐れもあるため、注意が必要です。
コンプライアンス重要性の周知徹底が重要
長きに渡り築いた企業の信用が一気に失われれば、消費者や取引先からも自粛されるような動きが出るようになり、売上や収益にその影響が直結します。
事業拡大のタイミングにおいて、銀行融資なども受けられなくなる恐れもあります。
特に金融機関は、融資判断の際にコンプライアンス体制や内部統制の有無を重視します。
コンプライアンスとリスクマネジメントの重要性を改めて社員に伝え、内部統制を構築させることの重要性を認識することが大切です。


