東京はファクタリング会社がなぜ多い?資金調達に活用しやすいその理由とは

ファクタリングで資金調達するとき、なぜか東京にほとんどのファクタリング会社が集中していることに気がつきませんか?

ただ、あまりにも多くのファクタリング会社が東京に存在していることで、どこに相談すればよいかわからないと悩んでしまうものでしょう。

ファクタリングは東京に限らず、地方の企業でも活用できる資金調達方法ですが、東京ならよりファクタリングを利用しやすいといえます。

そこで、なぜ東京にファクタリング会社が多いのか、資金調達に活用しやすい理由について解説していきます。

東京にファクタリング会社が集まっている理由

「東京」にはたくさんの「ファクタリング会社」が集まっています。

そもそも「ファクタリング」は日本では新しい資金調達の方法であり、安心して活用してよいものか不安になるものでしょう。

そして東京を中心に、多くのファクタリング会社が存在するため、どの業者を選ぶべきか悩むことも少なくありません。

ただ、東京にファクタリング会社が集中しているのは、売掛金をスムーズに現金化する上で必要になる「債権譲渡登記」が関係しています。

債権譲渡登記ができる登記所が東京にしかない

ファクタリングで資金調達するとき、ファクタリング会社から「債権譲渡登記」を求められることがあります。

「債権譲渡登記」とは、売掛債権がファクタリング会社に譲渡されたことを、法務局に申請し登記を行うことで主張するための手続です。

売掛債権は目に見えない資産のため、誰がその権利を保有しているのか主張しにくいといえます。

そこで、登記制度を活用し、売掛金を売掛先に請求する権利をファクタリング会社が保有していることを主張するため行われます。

債権譲渡登記は登記所に指定されている「東京法務局」のみが取り扱っています。

東京法務局の所在は東京都中野区であるため、ファクタリング会社の多くが都心部に集中しているといえるでしょう。

登記所窓口まで出向かず郵送で手続することもできますが、書類の到着から手続完了まで時間がかかってしまうため、スムーズな資金調達を希望するなら東京のファクタリング会社が安心です。

中小企業にとってファクタリングが有効といわれる理由

ファクタリングは中小企業にとって有効な資金調達の方法といわれています。

その理由として、次の3つが挙げられるでしょう。

  • 銀行から融資を受けたくても断られてしまう
  • 売掛金が支払われるまでのサイトが長いことが多い
  • 急激に受注が増えると仕入れ代金の支払いに充てる資金不足に陥りやすい

資金調達の方法を銀行融資に頼りにくく、売掛先から入金があるまでの期間が長めに設定されていると、期日までの支払いに充てるお金が不足してしまいがちです。

また、売上が順調に伸びれば仕入れも増やす必要がありますが、仕入れ代金は先払いなのに売上代金は後払いのため、やはり手元の資金に不安を抱えることになってしまいます。

一般的に売掛金が入金されるまでの「サイト」は、

  • 月末締めの翌月末払い
  • 月末締めの翌々月末払い

などが多いといえます。

ファクタリングならこの期間を短縮し、売掛先からの入金を待たなくても手元の現金を増やすことができます。

中小企業の抱えている悩みを解決することができるサービスのため、資金繰りを改善させるため方法として有効といわれています。

東京の中小企業がファクタリングを活用する4つメリット

東京の中小企業が、資金調達にファクタリングを活用するメリットはいろいろあります。

そもそもファクタリングはお金を借りる方法ではなく、売掛金を売却し現金化することで手元のお金を増やします。

「審査」では利用者ではなく売掛先の信用力が重視されるため、赤字決算や債務超過でも資金調達しやすい方法です。

ファクタリング会社によるものの、最短即日で資金を調達でき、借入金ではないため貸借対照表上の負債も増えません。

決算書を汚さず、銀行や取引先の与信管理で悪影響を与えないこともメリットといえるでしょう。

そして、東京の中小企業がファクタリングを活用することには、主に次の4つの「メリット」があるといえます。

  1. スムーズな資金調達が可能
  2. 手数料が低めに設定されることが多い
  3. 債権譲渡登記が必要でも手続がスムーズ
  4. コンプライアンス遵守を心掛ける業者が多い

それぞれのメリットについて詳しく説明していきます。

スムーズな資金調達が可能

もともとファクタリングは申し込みから売掛金が現金化されるまでの時間が短く、スムーズに資金調達できる方法として知られていますが、東京にある中小企業ならよりスムーズに資金を調達できます。

地方の中小企業でも、郵送で対応することはできるため、ファクタリングで資金調達できないわけではありません。

オンラインによる「電子契約」が可能なファクタリング会社なら郵送よりもスムーズですが、すべてのファクタリング会社で対応できるとは限らないといえます。

窓口に直接出向くことや郵送対応では時間がかかってしまい、スムーズな資金調達につながらないことに不満を感じる場合でも、東京にある中小企業なら移動や郵送にかかる「手間」や「費用」を抑えて手続できます。

手数料が低めに設定されることが多い

ファクタリングで資金調達するときに、もっとも気になるのは「手数料」ですが、東京なら安く抑えやすいといえます。

その理由は、東京に数多くのファクタリング会社が存在しているため、業者同士の競争により手数料が下がりやすいからです。

さらに東京のファクタリング会社は取引数も多いため、手数料は低めに設定されることが多く、中小企業にとってもメリットが大きいといえるでしょう。

債権譲渡登記が必要でも手続がスムーズ

ファクタリング会社によっては、「債権譲渡登記」を求められることもありますが、東京にある中小企業なら登記にも時間がかかりにくくスムーズです。

債権譲渡登記の「登記所」は東京都中野区にある東京法務局のみであり、郵送で手続できたとしても時間がかかってしまいます。

すぐに資金を必要という状況の中、登記に時間がかかることは避けたいものでしょう。

しかし東京の中小企業が都内のファクタリング会社を選ぶことで、登記所まで直接出向き登記申請することができます

なお、債権譲渡登記にかかる費用は利用者が負担しなければならず、登記情報は誰でも閲覧できるため売掛先にファクタリングで資金調達した事実を知られる「リスク」はゼロではありません。

そのため債権譲渡登記を必須としないファクタリング会社を選んだほうが、安心して資金を調達できるといえます。

コンプライアンス遵守を心掛ける業者が多い

東京にはいろいろな企業が集まっているだけでなく、ファクタリング業界の競合が集中するエリアであるため、中には法外な手数料を請求する「悪徳業者」も横行しやすい環境となっています。

そのため安心してファクタリングを利用してもらうために、徹底した社員教育や「コンプライアンス遵守」を心掛ける業者も多く存在するといえます。

特に「プライバシーマーク」を取得している業者なら、優良で信頼できるファクタリング会社と判断できるでしょう。

地方でもファクタリングで資金を調達することは可能

東京の中小企業がファクタリングを活用することにメリットはあっても、地方ではどうなのでしょう。

実際、ファクタリング会社の多くが東京に集中していれば、地方の中小企業は相談しにくいと感じてしまうかもしれません。

しかし、地方でもファクタリングで資金調達することはできます。

近年では中小企業を中心に、ファクタリングを活用されるケースが増えたため、ファクタリング会社も色々な地域に支社や営業所を設けています

オンラインによる電子契約に対応するファクタリング会社も増えているため、遠方でもコストを抑えてファクタリングを利用しやすくなりました。

特に全国を拠点として規模を拡大させているファクタリング会社であれば、より安心してファクタリングを活用しやすいといえるでしょう。

全国対応可能の業者ならより安心

たとえば本社は東京にあるけれど、大阪や福岡にも支社を設けているファクタリング会社なら、関東だけでなく関西から九州まで対応が可能です。

近隣にファクタリング会社がないため、わざわざ東京まで出向かなければならなくなると、余計な交通費や時間がかかってしまいます。

移動にかける時間がないときには、ファクタリング会社の担当者に訪問依頼することもできるでしょうが、交通費を請求されてしまうと費用負担が増えます。

地方に本社を構えて運営しているファクタリング会社なら、地域密着で安心と感じるかもしれませんが、規模が小さく数も少ないため安心して任せてよいものか悩むこともあるでしょう。

しかし全国対応のファクタリング会社なら、地域ごとに密着したスタイルで運営をしているだけでなく、資金力や実績なども高いため希望に沿ったサービスが提供されやすいといえます。

何かあったときも近くに相談できる場所があり、審査や着金までのスピードもはやいため、地方にある企業でも安心してファクタリングを利用できます。

まとめ

東京には多くのファクタリング会社が存在していますが、これは債権譲渡登記が東京法務局のみの取り扱いであることが関係しています。

ただ、すべてのファクタリング会社が債権譲渡登記を必要とするわけではありません。

「留保」という形で対応するファクタリング会社に相談すれば、銀行や売掛先に債権譲渡の事実を知られるリスクを抑えてファクタリングを利用できます。

また、一部の地域のみに限定してサービスを展開するファクタリング会社もありますが、地域に密着していることは魅力であるものの、即日対応が難しくなることや手数料が割高になる可能性も否定できません。

東京に本社を設け、大阪や福岡などにも支社があり、幅広く全国に対応できるファクタリング会社なら、資金力も高く対応も柔軟なためより希望に沿ったサービスが提供されるといえます。

東京や地方、どちらを所在とするかにかかわらず、ファクタリングで資金調達するときには全国対応を可能とするファクタリング会社を選ぶことをおススメします。