深井 宏徳 HIRONORI FUKAI
2017年 入社 東日本営業統括本部 本部長
インタビュー公開日:2022年8月31日
18歳のころから飲食業に携わっていたこともあり、ある時にお声掛けいただいた方の計らいでひとつの店のオーナーとして働いていました。しばらくして実家の道路工事業の会社に入ることになったのですが、入社してからわずか2年で多額の負債を抱えて倒産することになったんです。年齢こそ若かったですが学歴も大した職歴もなく、このままでは本当にまずいと思い一度は職探しも兼ねて海外に半年ほど住みました。その時に日本にいる知人に紹介していただいたのが佐藤社長で、そのご縁があって、PMGに入社をし現在に至ります。
約1億7,000万の損失を出してしまったことです・・・。資金準備をして担当していた相手企業に入金した直後のことだったのですが、PMGへ入金予定の日に未入金分を回収にいくとあるはずの会社がきれいになくなっていたんです。もちろん誰にも連絡がつかない・・・言ってしまえば夜逃げにあったような形なのですが、回収できなかった責任は私にあるので、さすがにこの時はかなり落ち込みましたね。
損失を出してしまった時はただただ前を向いて「やってやろう」と自分を奮い立たせました。やはり仕事で成果を出し、損失以上の利益を生み出すことしか選択肢がなかったですね。何よりも、佐藤社長が私のことを信頼してくださっていて、立ち上がる原動力になったと思います。
あとは共に働いているメンバーのおかげです。私はPMG立ち上げの一年後に入社した古株なのですが、そのころから助け合い、励まし合いながら歩みをともにしてきましたので、前を向いて歩き出せるきっかけを作り支えになってくれました。
お客様へのアプローチの仕方については常に工夫してきました。お伺い先の分野や業種、経営状況や経営者のお人柄を踏まえた上でコミュニケーションやご提案内容を考え、柔軟な営業スタイルを心がけています。
資金調達ができることをご提案するのではなく、経済の動向や社会情勢もふまえた上で「なぜ資金調達が必要であるか」についてストーリー性をもたせてご説明することが大事だと思います。『数打ちゃ当たる』の精神ではなく常に頭を使っています。あとはお客様との信頼関係の構築。一度ご契約いただいたお客様に関してはリピートいただく確率が高いので、お付き合いは大切にしております。
飲食店勤務時代も今も、商材は違えどお客様商売であることには変わりないので、その部分では過去の経験が活きているように感じます。普段の会話に関しても「どんな接遇が喜んでいただけるのか」を考えていますね。
主に部下の育成をおこなっています。私の直属に課が4つあり、各課長を教育しているのですが、それぞれ入社から2、3年で課長を任されている者たちばかりなんです。スピード感があることはもちろん素晴らしいことではありますが、まだまだ力が足りない部分も見受けられる。まずは与えられた業務をしっかりこなすことが先決ですので、業務が円滑に進むよう教育していくことに力を注いでいます。勉強会や面談、ロールプレイングといった基礎的なことではありますが、足りない部分に関しては立場上厳しく指導することもあります。
あまり新入社員が委縮しないよう、コミュニケーションには気を使っています。課長への教育とは違って入社して間もない以上は知らないことがあるのは当然ですから。以前は、質問に対して厳しく言ってしまうこともあったんですが、そうすると質問しづらい環境が生まれてしまい業務に支障がでてしまってマイナスの影響が大きかったと思います。今は、伝え方も指示内容だけでなく「なぜやるのか」「どういう結果を期待しているか」など、背景をきちんと説明し、納得してもらうことを重視しています。
『量より質』の提案力で営業に従事してほしいというところではありますが、質を上げるためには量をこなさなければならないという部分はもちろんあります。私や先輩方が教えたことや経験で培ったことを十二分に活かして欲しいと思っています。そして数字として成功の報告をしてくれたら一番嬉しいですね。
今の目標は営業統括本部長になることですね。あんまり先の目標ではなく、目の前の目標に焦点を合わせて一つ一つ積み上げていこうと思っています。課題はやはり部下の育成です。まだ経験の浅い課長を教育して成功体験を積ませなければ新入社員を指導する際に知識と自信をもって臨めない。勤続年数が浅ければどこかで「できないことは仕方ない」と思いがちですが、課長という立場ではこの考えは捨てなければならないんです。ですが、当然それぞれが相当のストレスを抱えながら目の前の業務に従事していることは理解していますので、時間をかけて成長していく中で少しでも早く結果につながるように全力を尽くしたい、そう思っています。