法人の資金調達方法とは?種類と会社設立前後で活用できる手段を紹介

法人の資金調達方法には、いろいろな種類があります。

ただしスモールビジネスや、会社設立したばかりの法人は、資金調達の手段が限定されやすいといえます。

法人が資金ショートせず、会社を存続させるためには、財務を良好に保つことと適切な資金調達方法を選ぶことが大切です。

そこで、法人の資金調達方法について、種類と会社設立前後で活用できる手段を紹介します。

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9つの資金調達方法のメリットデメリットから申請方法、さらに審査落ちした時の対処法までをまとめた経営者必見のガイドブックです。

法人の資金調達方法の種類

法人の資金調達は、主に次の3つに分けることができます。

  1. デットファイナンス
  2. エクイティファイナンス
  3. アセットファイナンス

それぞれ説明します。

デットファイナンス

「デットファイナンス」とは、銀行など金融機関から融資を受けることや、社債を発行することにより資金調達する方法です。

負債を増やすため「借入金融」と呼ばれており、資金調達後は返済義務を負います。

デットファイナンスによる資金調達のメリットとして、主に次の3つが挙げられます。

  • 候補先が豊富にある
  • 節税効果が見込める
  • 自由な経営が可能

デットファイナンスで資金調達する場合、候補先は民間銀行以外にも、政府系金融機関や貸金業者など多岐に渡ります。

また、元金以外に負担する利子は損金として計上できるため、節税効果につながることもメリットです。

調達先からも、経営に関する縛りを受けることなく自由な経営ができます。

反対にデメリットとして、次の3つが挙げられます。

  • 返済義務を負う
  • 利子負担が増える
  • 信用力低下リスクを高める

デットファイナンスは負債を増やすため、借りたお金は返さなければならないといった返済義務を負います。

そのため金利に応じた利子を負担することが必要であり、信用力を低下させるリスクを高めます。

返済不要のない自己資本が、資本の何割を占めるかあらわす「自己資本比率」は、小さいほど経営が不安定であることを示します。

デットファイナンスで負債が減ると自己資本比率が低下するため、信用力も下がりその後の資金調達や事業取引に影響が及ぶ恐れもあるといえます。

なお、デットファイナンスに関して詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

デットファイナンスとは?メリット・デメリットや種類ごとの違いを解説

エクイティファイナンス

「エクイティファイナンス」とは、新株や新株予約権付社債を発行することにより、株主資本を増やして資金を調達する方法です。

デットファイナンスでは負債を増やすため、どうしてもマイナスなイメージが強くなります。

しかしエクイティファイナンスは,負債ではなく「自己資本」を増やすいため、外部から悪印象を抱かれることはありません。

エクイティファイナンスのメリットとして、主に次の3つが挙げられます。

  • 返済義務のない資金調達が可能
  • 財務基盤を安定させることができる
  • 経営ノウハウなどアドバイスを受けることが可能

反対にデメリットとして、次の2つが考えられます。

  • 自由な経営が難しくなる
  • 経営権を奪われるリスクがある
  • 配当金支払いが必要

返済義務のない資金を調達できるため、財務体質強固につながることがメリットです。

しかしその反面、中小企業などスモールビジネスでは、利用しにくい方法といえます。

なお、エクイティファイナンスに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

エクイティとは?デッドファイナンスとの違いやメリット・デメリットを解説

アセットファイナンス

「アセットファイナンス」とは、所有している資産を売却し、お金に換えることで資金を調達する方法です。

現金化の対象として、たとえば以下の資産が挙げられます。

  • 固定資産(不動産など)
  • 動産(自動車など)
  • 流動資産(有価証券・売掛債権など)
  • 知的資産(商標権・特許など)

「アセット」とは「資産」や「有価物」のことです。

将来資産が生み出すキャッシュフローをもとに資金を調達するため、次のメリットがあります。

  • 返済義務のない資金調達が可能
  • オフバランス化が可能

借金を増やすことなく資金調達できる方法であり、資産売却によるオフバランス化で財務内容が改善されることもメリットです。

反対にデメリットとして次の2つが挙げられます。

  • 資産を所有していることが必要
  • 調達金額が資産価値の範囲に留まる

所有する資産の信用力に依存する方法であるため、そもそも売ってお金に換えることのできる資産を所有していなければ利用できません。

また、調達できる金額も資産を買い取ってもらえる金額に留まるため、その価値を超えることはないといえます。

なお、ファイナンスに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にされてください。

ファイナンスとは?その目的や会計との違いを簡単にわかりやすく解説

デットファイナンスの資金調達方法

法人の資金調達方法のうち、「デットファイナンス」は「負債」を増やして手元のお金を増やします。

主に銀行融資など「借入れ」による資金調達であるため、候補先が多いというメリットがあります。

ただし設定された金利に従い利子を支払うことが必要となるため、返済負担が大きくなれば、資金繰りが悪化してしまうことがデメリットです。

法人が活用できるデットファイナンスの資金調達方法として、主に次の4つが挙げられます。

  1. 銀行融資
  2. 政府系金融機関の融資
  3. 地方自治体の制度融資
  4. ビジネスローン

それぞれどのような資金調達方法か、メリット・デメリットもあわせて説明します

銀行融資

法人が利用できるデットファイナンスによる資金調達方法として、「銀行融資」が挙げられます。

主に民間銀行や信用金庫からお金を借りる方法で、次の つの方法があります。

  • プロパー融資
  • 信用保証協会保証付き融資
  • 証書貸付
  • 当座貸越

「プロパー融資」は、信用保証協会から保証してもらうことなく、銀行独自の責任で資金を貸し付けてもらう資金調達の方法です。

貸し倒れリスクを負うのは銀行であるため、審査も厳しく実績や信用力について厳しい審査が行われます。

「信用保証協会保証付き融資」は、信用保証協会から保証してもらうことにより、銀行から融資を受ける資金調達の方法です。

万一返済できなくなった場合にも、信用保証協会が弁済を肩代わりするものの、返済義務はなくならず保証協会への返済が必要になります。

「証書貸付」は、金銭消費貸借契約書(借用証書)を銀行に差し入れて融資を受ける資金調達の方法です。

証書貸付は1年以上の長期貸付に利用されることが多く、長期で返済する能力が求められます。

「当座貸越」は、定期預金口座を開設している場合、普通預金残高の枠を超えた金額を引き出すときに自動的に定期預金口座から貸越できる方法です。

中小企業の場合、大企業を主な対象とするメガバンクよりも、地方銀行をはじめとする信用金庫や信用組合のほうが頼りやすいといえます。

銀行融資のメリットは、主に次の3つです。

  • 多額の資金調達が可能
  • 経営に介入されない
  • 顧客紹介や情報提供なども期待できる

反対にデメリットとして、次の5つが挙げられます。

  • 審査に一定の時間がかかる
  • 提出書類が多岐に渡る
  • 創業直後など実績がなければ利用しにくい
  • 利子負担を負う
  • 担保や保証人を求められる

なお、ファクタリングと銀行の違いに関しては、以下の記事を参考にしてください。

ファクタリングと銀行融資の違いを徹底比較!メリット・デメリットについて解説

政府系金融機関の融資

法人が利用できるデットファイナンスによる資金調達方法として、「政府系金融機関」から融資を受けることが挙げられます。

「政府系金融機関」とは、国が100%出資し、経済発展や中小企業の活動支援などを目的とする金融機関です。

営利目的ではない金融機関のため、創業間もない企業でも資金調達に利用でき、低金利による借入れの申し込みができます。

ただし提出書類が多く、準備に手間がかかることはデメリットといえます。

政府系金融機関の例として「日本政策金融公庫」が挙げられますが、目的に応じた融資制度を複数設けています。

政府系金融機関から融資を受けるメリットは、主に次の3つです。

  • 創業前でも申し込みできる
  • 無担保・無保証で借入可能
  • 制度融資より審査が迅速(2~3週間程度)

反対にデメリットとして、次の3つには留意してください。

  • 審査に一定の時間がかかる
  • 提出書類が多く準備に時間がかかる
  • 利子負担を負う

地方自治体の制度融資

法人が利用できるデットファイナンスによる資金調達方法に、地方自治体の「制度融資」が挙げられます。

「制度融資」とは、中小企業や小規模事業者の資金支援を目的としておおり、自治体・金融機関・信用保証組合が連携した融資です。

低金利で長期利用できるのは、行政が信用保証を斡旋するためであり、保証料や利子の一部を負担してくれる場合もあります。

調達できる金額の上限や金利は自治体により異なり、保有する自己資金や事業計画によっても違ってきます。

ただし一般的には上限3千万円程度で、金利2.1~2.7%であり、借入期間は運転資金7年以内・設備資金10年以内であることが多いといえます。

制度融資のメリットは主に次の4つです。

  • 創業前でも申し込みできる
  • 無担保・無保証で借入可能
  • 保証料・利子の一部を補助してもらえる
  • 経営相談に応じてもらえる

反対にデメリットとして、次の3つには留意しておきましょう。

  • 審査に一定の時間がかかる
  • 提出書類が多く準備に手間や時間がかかる
  • 保証協会に対する保証料の支払いが必要

ビジネスローン

法人が利用できるデットファイナンスによる資金調達方法として、「ビジネスローン」が挙げられます。

「ビジネスローン」は、銀行融資を受けて資金調達しにくい中小企業や小規模事業者に向けて作られた金融商品です。

審査は「スコアリングシステム」を活用しているため、時間がかかりにくくすぐに結果が出ます。

スコアリングシステムとは、借入希望の企業と、過去に資金を貸し付けた企業のデータを照合し、事業内容や信用情報など評価する仕組みです。

融資可否・限度額・金利などをスムーズに決めることができるため、仮に1社で審査に通らなかった場合でも、他社では借入可能と判断される場合もあります。

ただ、ビジネスローンは金利が高く、一時的なつなぎ資金など短期借入なら利用しやすい反面、長期利用で資金繰りが悪化するリスクを高めます。

以上のことから、ビジネスローンのメリットとして、主の3つが挙げられます。

  • 審査に時間がかからない
  • 審査のハードルが低い
  • 無担保・無保証で借入可能

反対に次の3つのデメリットには留意しておきましょう。

  • 金利が高い
  • 多額の調達金額は難しい
  • 長期利用で資金繰りが悪化する

なお、ビジネスローンに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

ビジネスローンのデメリットとは?メリットや銀行融資との違いを解説

エクイティファイナンスの資金調達方法

法人の資金調達方法のうち、「エクイティファイナンス」は株式を発行し、出資してもらう方法です。

返済義務のない資金調達できることや、投資家から経営アドバイスしてもらえたりビジネスパートナーを紹介してもらえたりなどのメリットもあります。

しかしその一方で、発行株式や投資家の株式保有するによって、経営権を脅かされる恐れがあり、配当金を支払わなければならないこともデメリットです。

法人が活用できるエクイティファイナンスによる資金調達方法は、主に次の3つの方法が挙げられます。

  1. ベンチャーキャピタル(VC)
  2. エンジェル投資家
  3. クラウドファンディング

それぞれ解説します。

なお、エクイティファイナンスに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

エクイティとは?デッドファイナンスとの違いやメリット・デメリットを解説

ベンチャーキャピタル

法人が利用できるエクイティファイナンスによる資金調達方法として、「ベンチャーキャピタル」に出資してもらうことが挙げられます。

「ベンチャーキャピタル」とは、未上場の新興企業に出資する投資会社です。

購入した株式を上場した後で売却し、キャピタルゲインを獲得することを目的としています。

ハイリターンを狙うためた多額の資金調達が可能となり、将来有望で成長率が高いと期待してもらえれば上場することも夢ではありません。

ただし資金投下と同時に、経営コンサルティングなどで経営に関与されがちであり、自由な経営をしにくくなることがデメリットといえます。

ベンチャーキャピタルから資金を調達するメリットは、主に次の2つです。

  • 返済義務のない資金調達が可能
  • 経営アドバイスやビジネスパートナーなど紹介してもらえる

ただしデメリットとして、次の3つには注意しておきましょう。

  • 保有株式比率が低下する
  • 出資に見合うリターンを上げることを求められる
  • ベンチャーキャピタルの経営方針に従うことが必要

エンジェル投資家

法人が利用できるエクイティファイナンスによる資金調達方法として、「エンジェル投資家」に出資してもらうことが挙げられます。

「エンジェル投資家」とは、起業して間もないスタートアップ企業などに出資する個人投資家で、もともと実業家や経営者だった方です。

将来が期待できる企業に対し資金部分のサポートをする以外にも、経営ノウハウを伝えるなどのアドバイスも行います。

人脈を使ってビジネスパートナーを紹介してくれるケースもあるため、スムーズな経営が期待しやすくなります。

エンジェル投資家から資金調達するメリットは主に次の2つです。

  • 経営アドバイスやビジネスパートナー紹介などサポートしてもらえる
  • 出資してもらうまで時間がかかる

対する次の3つのデメリットは踏まえておくことが必要です。

  • 保有株式比率が下がる
  • 多額の資金調達は難しい
  • 経営に関与される可能性がある

なお、エンジェル投資家に関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

エンジェル投資家とは?出資を受けるメリット・デメリットや探し方を解説

クラウドファンディング

法人が利用できるエクイティファイナンスによる資金調達方法として、「クラウドファンディング」の利用が挙げられます。

「クラウドファンディング」とは、インターネットを通して不特定多数の個人から、少額ずつお金を集める仕組みです。

クラウドファンディングは、支援者が起案者にどのように資金を提供し、リターンを得るかで次の6つのタイプに分かれます。

  • 購入型
  • 寄付型
  • 融資型
  • ファンド型
  • 投資型
  • ふるさと納税型

どのタイプがよいか見極め、適切な方法を選ぶことが成功につながるポイントです。

クラウドファンディングで資金調達するメリットは主に次の3つです。

  • 大きなリスクを負わず挑戦しやすい
  • 起業でもファン獲得につなげることができる
  • テストマーケティングに利用できる

反対に次の3つのデメリットには留意しておきましょう。

  • 多くの人に賛同・共感してもらうことが必要
  • アイデアやビジネスプランを盗用されるリスクがある
  • 目標金額達成に至らない場合もある

なお、クラウドファンディングに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

クラウドファンディングとは?やり方やメリット・デメリットを簡単に解説

アセットファイナンスの資金調達方法

法人の資金調達方法のうち、「アセットファイナンス」は所有する資産を換価して資金調達する方法です。

たとえば今は使用していない工場など、土地や建物といった不動産を売却してお金に換えます。

他にも付き合いで購入したゴルフ会員権や有価証券、取引先から回収していない売掛債権なども換価の対象です。

所有する資産の範囲で資金を調達する方法のため、利子や配当金などのコストは発生しません。

ただし売却の際に手数料などの費用がかかるため、実際には資産価値よりも手数料分、調達できる金額は少なくなることがデメリットです。

また、資産を所有していなければ資金調達できないことや、長期的に見たときに利益減少の可能性があることもデメリットといえます。

法人が活用できるアセットファイナンスの資金調達方法は、主に次4つです。

  1. ファクタリング
  2. 資産売却
  3. 補助金・助成金
  4. M&A

それぞれどのような資金調達の方法なのか、メリット・デメリットを解説します。

ファクタリング

法人が利用できるアセットファイナンスによる資金調達方法として、「ファクタリング」の利用が挙げられます。

「ファクタリング」とは、商取引で発生した売掛債権をファクタリング会社に売って現金化する資金調達のサービスです。

売掛債権をファクタリング会社に売ることで、入金までの期日まで待つことなく、前倒しで現金化できることがファクタリングのメリットといえます。

また、ファクタリング会社の審査では、売掛債権の信用力が重視されます。

そのため銀行融資の審査に通らない赤字経営や債務超過の会社でも、ファクタリングなら審査にとおり利用できる可能性があります。

早ければ即日資金調達できる方法であるなど、メリットはいろいろある一方で、手数料が高めであることは注意が必要です。

ファクタリングのメリットとして、主に次の6つが挙げられます。

  • 最短即日で資金調達できる
  • 貸し倒れリスク回避につながる
  • 審査のハードルが低め
  • 赤字決算や債務超過でも利用可能
  • オフバランス化が可能
  • 担保や保証人を求められない

ただし次の3つのデメリットは留意しておくことが必要といえます。

  • 手数料が高め
  • 調達額は売掛金額までに留まる
  • 審査に通るとは限らない

なお、ファクタリングに関して詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

ファクタリングとは?仕組みやメリット・デメリットをわかりやすく解説

資産売却

法人が利用できるアセットファイナンスによる資金調達方法として、「資産売却」が挙げられます。

売却対象となる資産は次のとおりです。

  • 土地
  • 工場・ビル・社宅・保養所などの建物
  • 車両
  • 権利など無形固定資産

1年を超えて保有し、使用している資産が固定資産ですが、たとえば使用していない工場や設備などは、保有しているだけで管理コストが発生します。

使用していないのなら、売却し現金化することでコスト削減にもつなげられます。

さらに商標権・特許権などの権利や、付き合いで購入したゴルフ会員権・有価証券なども、現金化できます。

資産売却で資金調達するメリットとして、次の2つが挙げられます。

  • 価値が高い資産であれば多額の資金を調達できる
  • コスト削減やスペース確保につながる

反対に次の3つのデメリットは留意しておきましょう。

  • 調達金額は資産価値に留まる
  • 取得時の金額より調達額が少なくなる場合もある
  • 固定資産などは現金化まで時間がかかる

補助金・助成金

法人が利用できる資金調達方法のうち、デットファイナンス・エクイティファイナンス・アセットファイナンスのいずれにも該当しない方法です。

国や自治体の支援制度である「補助金」や「助成金」は、いずれも返済義務のない資金調達が可能となります。

経営権を失うこともなく、元本返済で資金繰りが悪化するリスクなどもありません。

万一会社が倒産してしまった場合でも、経営者が返済義務を負う心配もなく、経営権を脅かされることもありません。

ただし、資金を受け取るまで多大な労力が時間や労力を費やすことになるのはデメリットといえます。

補助金や助成金で資金調達するメリットは、主に次の2つです。

  • 返済不要の資金調達が可能
  • 制度によって多額の資金調達ができる

対する次の3つのデメリットには十分に注意しておきましょう。

  • 条件を満たさなければ申請できない
  • 書類準備に手間や時間がかかる
  • 実際に資金を調達するまで時間がかかる

M&A

M&Aとは、「Mergers(合併)」と「Acquisitions(買収)」の頭文字を略した呼称であり、企業の合併買収のことです。

2つ以上の会社が1つになることであり、資金調達の方法として挙げられるのは会社や事業の「売却」といえます。

会社の経営権や事業の資産や権利・義務などを売却することであり、会社をまとめて売るなら「株式譲渡」、事業だけ売るなら「事業譲渡」を行います。

会社や事業を売却するときには、時間もコストもかかります。

仲介会社に依頼すると、手数料として数百万円など手数料を請求されることになり、すぐに見つからなければ売却まで数年かかってしまうこともデメリットです。

まとめ

法人の資金調達方法は、負債や資本を増やすことの他、所有している資産を現金化することなどがあります。

それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、何のために資金が必要なのか、いつ・いくら調達しなければならないかなどを踏まえた上で選ぶようにしましょう。

すぐに手元のお金を増やすことが必要なときや、銀行融資の審査に通らないときにはファクタリングがおすすめです。

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