PMGスタッフブログ

2019年09月27日

融資詐欺に引っかってしまったお客様の話

ピーエムジー株式会社オフィシャルブログをご覧いただきありがとうございます。

ピーエムジー株式会社営業二課の山下でございます。

すっかり夏の陽気も消え、本格的に季節も変わりました。

当ブログ閲覧されている皆様、体調はいかがでしょうか?

季節の変わり目で体調を崩されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

お身体に気をつけてお仕事頑張ってください。

 

 

さて今回は、私のお客様であるAさんが引っかかってしまった融資詐欺のお話しをさせて頂きます。

 

Aさんは地方で建設業を営んでいますが、元請業者様の売掛金が未払いとなったことで資金がショートしてしまうなど、大変な時期もありながら何とか立て直しつつある状態で頑張っておられました。

 

あともう少しまとまった資金があれば楽になるのに…と、何社かノンバンクに借り入れの申し込みを行ったもののすべて審査で断られてしまい、途方に暮れていたところB社という聞いたことのない金融業者からAさんのところに電話が入ります。

 

なぜ聞いたことのない業者から連絡が入るのだろう?と怪しく感じたそうですが、B社の担当者がいうには、東京にお住まいのAさんの息子さんがB社に何とか融資をしてもらえないかとお願いしたとのこと。

 

「なぜ息子が…?」と最初は疑ったものの、そういえばお盆に息子さんが帰郷したとき、つい資金繰りが厳しいと愚痴をこぼしてしまったことを思い出し、それを聞いた息子さんが力になりたいと頼んでくれたのか…と勝手に解釈し特に確認もしませんでした。

 

B社に借り入れの申し込みをすると、話がとんとん拍子に進んで500万円融資が可能と伝えられました。あとは最終審査が通りさえすれば融資実行とのことだったのですが、まず大丈夫との返事をもらったそうです。

 

すっかり安心したAさんは、未払いのところに支払う約束をし、消費税が10%になる前にと材料も多く注文して仕入れを行う段取りも済ませました。

 

 

しかしその後、審査の結果は否決と連絡が入り、その理由をたずねると信用が少し足りないということだったようです。

 

そこで、保証人をつければ800万円の融資が可能となるので、保証人を用意してほしいといわれてしまいます。

 

Aさんには保証人になってくれる人はおらず、融資の話は断るしかない…と諦めかけたとき、B社の担当者からまた連絡が入ります。

 

このB社の担当者は、実は以前Aさんの息子さんにお世話になったことがある人物であり、今回、その息子さんのお願いだったため融資を行うことを決めたとのこと。さらに、その息子さんの親であるAさんのために、特別に保証人を紹介してくれるとのことでした。

 

ありがたい話だと快く受け入れ、大手会社に勤務しているCさんを紹介してもらうこととなり、特にCさんに会うこともなく電話だけで話が進んでいったようです。

 

 

その後、Cさんの保証で800万円5年払いの融資が実行可能という返答をもらい、あとはCさんの印鑑を押した連帯借用書と印鑑証明書を送って欲しいとつたえられました。

 

Aさんは、自分の印鑑を押した書類をCさんに送り、そこに印鑑を押して印鑑証明書を添えてB社に送って欲しいとお願いします。あとはCさんからB社に書類が送られるのを待つだけ…。

 

 

しかし融資実行の前日、CさんはAさんに対し、急にお金が必要になったので5年保証する代わりに50万円を支払ってほしいと金銭を請求されてしまいます。

 

Aさんも無料で保証してもらうのは申し訳ないと考えてしまい、融資が実行されたら必ず50万円支払うことを伝えましたが、Cさんは先に支払ってほしいと譲りません。

 

Aさんも融資が実行されないと困ってしまうことと、Cさんが嘘をつくわけはないと思ったことで、先に50万円を振り込んでしまったようです。

 

 

そして融資実行の日、AさんはB社から入金されることを待っていたものの、入金がなかなかされません。そこでB社に連絡をすると、まだ書類が届いてしないので入金はできないといわれてしまいます。

 

あせったAさんはCさんに急いで連絡を入れたところ、Cさんからは50万円ではやはり足らない、せめて融資金額の1割分の80万円は受け取りたいので後30万円振り込んでほしいといわれてしまいます。もし30万円振り込んでくれれば、すぐに書類はB社に送るといわれたため、Aさんは急いで30万円を集めました。

 

 

ちょうどそのとき、別の用事でAさんから私のところに電話が入りました。

 

その電話の中で、今回B社から融資を受けることになったこと、さらにCさんに80万円支払うのはもったいないけれど800万円借りることができることにほっとしているという話をされました。

 

私は、話を聞く限り詐欺の手口で間違いないと感じたので、Aさんに絶対に振り込みをしないように伝えました。

 

しかし、Aさんは目の前の800万円の融資に必死で聞く耳を持ってくれません。何とか詐欺だと気がついてほしいと、B社は貸金業者として登録のないヤミの業者であることも伝えたのですが、それでも信じてもらえませんでした。

 

 

そこでどうにかしてAさんを止めようと、私はB社があるという同じ新宿区のビルに直接行ってみました。確かにビルはありましたが、そのビルの4階にあるはずのB社はありません。

 

Aさんにそのことを伝えたものの、それでもまだAさんは信用してくれずお金を振り込もうとしていました。仕方なく私は、そのビルの警備会社の方に事情を話し、電話をかわってもらってAさんに直接、ビル内にB社という会社は存在しないことを伝えてもらいました。

 

そこでやっとAさんは、自分が騙されてることに気がついたようです。Aさんの息子さんにも確認したところ、息子さんもB社なんて知らないといわれたとのことでした。

 

B社の担当者は、とても親身に相談にのってくれ、親切な対応だったためにすっかり信用してしまったとのこと。しかし、どのような融資関係の話でどのような理由だとしても、先にお金を支払わせることはありません。

 

 

融資を実行しようとする金融業者を名乗るものが直接金銭を請求しなくても、今回のAさんのように第三者が金銭を要求してくるケースもありますので、このような場合には詐欺だと疑うようにして騙されないようにくれずれも注意してください。

 

また、貸金業者として登録を行っていない業者は正規の業者ではありませんので、そのような業者からお金を借りてしまわないように十分注意するようにしてください。

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