会社員とは違い、毎月決まったお金を給料として受け取ることはできないため、お金のやりくりが大変と感じる個人事業主の方もいることでしょう。
事業を営む上で、毎月発生する経費の支払いに充てる資金はどこからねん出するのか、お金の流れをしっかり把握しておくことが必要です。
このやりくりこそが、資金繰りとよばれるものです。
お金をやりくりして資金不足に陥らないということは、資金繰りを安定させるということになります。
お金のやりくりで大切なこと
事業を営む上で、思いがけず一時的に収入が上がることもあるかもしれません。
しかし、一時的に儲けが増えることは嬉しいことですが、その分、後で発生する税金も大きくなることに注意しましょう。
お金のやりくりで大切なのは、実績と予測です。
これまでのお金の動きである実績、そして将来のお金の動きである予測、この2つを把握しておかなければ資金は不足してしまいます。
個人と事業用のお金の管理方法
個人事業主が生活費を多く使っても、それは事業とは関係のない支出のため経費とすることはできません。
しかし、事業用の資金と生活費を一緒にしてしまいがちなのは、財布が1つになっているからです。
事業資金が不足すれば個人のお金を使い、お金が余ったときに財布に戻すといったことを繰り返していると、事業と個人のお金の線引きができなくなってしまいます。
確定申告では事業の部分を抜き出して利益や税金の計算が必要になります。
事業以外で使ったものは経費とできないことを考えると、事業と個人のお金をしっかり分けて管理することがやりくりには大切です。
手元のお金を増やすために必要なこと
どれほど儲けていても手元の資金が枯渇すれば法人なら倒産します。
個人事業主も同じように、例え赤字経営だとしても、手元のお金を尽きさせないことが重要です。
お金のやりくりに困っているなら金銭を集め、増やすことを検討しましょう。
お金を増やす方法は、もちろん売上をあげ収益を増やすことです。
ただ、そこに行きつくまでに材料や製品の仕入れが必要になっても、支払いに充てるお金がなければどうにもなりません。
そこで資金を何らかの方法で増やすことが必要ですが、銀行からの融資や個人からの借り入れ、売掛金を現金化するなどいろいろな方法があります。
個人事業主の場合、銀行からお金を借りたくても審査が厳しいという場合もあります。
保有する売掛金を現金化させるファクタリングを上手く活用してみてはいかがでしょう。