大手ファクタリング会社とは?種類や選び方・メリットとデメリットを紹介

ファクタリングは大手が安心といえますが、種類が多く選び方に迷いが生じてしまいがちです。

大手ファクタリング会社には、独立系・ノンバンク系・銀行系などの種類があり、それぞれ特徴も異なります。

そのためファクタリング会社の規模にとらわれることなく、ニーズに対応してくれる業者選びが重要といえますが、大手ならより希望に沿う契約が可能となりやすいでしょう。

そこで、大手ファクタリング会社について、種類や選び方、メリットとデメリットを紹介します。

大手ファクタリング会社の種類

建物

大手ファクタリング会社には、系列として次の3つの種類に分けることができます。

  1. 独立系
  2. ノンバンク系
  3. 銀行系

それぞれ説明します。

独立系

「独立系」のファクタリング会社とは、銀行や消費者金融などのグループに属していないファクタリングを専門の業者です。

主に利用者とファクタリング会社のみで契約が完結する「2社間ファクタリング」を取り扱う業者であり、審査の難易度も低めのためスピード感のある資金調達が可能となります。

ノンバンク系

「ノンバンク系」のファクタリング会社とは、消費者金融などのグループに属する業者です。

消費者金融・カードローン会社・信販会社・クレジットカード会社などが、主に売掛先も契約に関与する「3社間ファクタリング」を扱うことが多いといえます。

「2社間ファクタリング」も利用できるものの、債権譲渡登記を求められることが多いため、この場合には個人事業主の利用はできません。

銀行系

「銀行系」のファクタリング会社とは、銀行のグループに属する会社です。

知名度が高いことや、銀行の提供する金融サービスであるため安心して利用できることがメリットといえます。

しかし「3社間ファクタリング」のみの扱いとなるため、資金調達まで数日かかることがデメリットといえます。

銀行系ファクタリングとは?メリットやノンバンク系等との違いを徹底解説

大手のファクタリング会社の選び方

握手する人たち

大手のファクタリング会社を選ぶ際は、以下の6つのポイントが重要です。

  1. 契約形態
  2. 売買手数料
  3. 現金化の日数
  4. 買取限度額
  5. サポート体制
  6. 実績・信頼度

それぞれのポイントを詳しく解説します。

契約形態

大手のファクタリング会社を選ぶときには、取り扱っている契約形態の種類を確認しましょう。

ファクタリングの契約形態は次の2つです。

  • 2社間ファクタリング
  • 3社間ファクタリング

「2社間ファクタリング」とは、利用者とファクタリング会社で契約が完結するファクタリングです。

売掛先の介入なしで契約を結ぶことができるため、スムーズな資金調達につながるものの、売買手数料は高めの設定となります。

「3社間ファクタリング」とは、利用者とファクタリング会社、売掛先で契約を結びます。

売掛先に通知を行い、承諾を得る手続が必要となるため、売買手数料は低めの設定となるものの現金化まで時間がかかります。

ファクタリングとは?2社間と3社間の仕組み・特徴の違いを詳しく解説

売買手数料

大手のファクタリング会社を選ぶときには、売買手数料がどのくらいかかるか確認しましょう。

ファクタリングを利用するときに、コストとしてファクタリング会社に売買手数料の支払いが必要です。

売買手数料が高いと買取代金も少なくなるため、十分な資金調達につながりません。

費用をできるだけ安く抑えたいのなら、売買手数料が安い大手ファクタリング会社を選ぶことをおすすめします。

ファクタリングでおすすめの会社とは?手数料が安く優良な業者の選び方

現金化の日数

大手のファクタリング会社を選ぶときには、現金化に係る日数を確認しましょう。

ファクタリング会社によって現金化にかかる日数も異なります。

利用者の多くは、すぐに資金を必要としているため、入金までのスピードは重視するべき項目です。

大手のファクタリング会社なら、資金力が十分であるため、必要な金額を必要なタイミングでスムーズに準備できます。

ただし業者によって現金化までの日数は異なるため、前もって確認しておくと安心です。

買取限度額

大手のファクタリング会社を選ぶときには、買取限度額も確認しておきましょう。

ファクタリング会社によっては買取限度額を設けている場合があるため、申し込む前に必ず確認しましょう。

買取限度額だけでなく、売掛債権の下限額を設けている場合もあります。

少額の売掛債権は売却できない場合があるため、注意してください。

サポート体制

大手のファクタリング会社を選ぶときには、サポート体制を確認しましょう。

サポート体制として、以下のサービスを実施している場合があります。

  • ファクタリングに関する相談
  • 経営のコンサルティング
  • 事業計画書へのアドバイス

利用が初めての方や、経営が悪化している方は、サポート体制を重視してファクタリング会社を選ぶと安心です。

実績・信頼度

大手のファクタリング会社を選ぶときには、業者の実績や信頼度を確認しましょう。

取引実績が豊富なファクタリング会社なら、様々な事業者と契約を結んでいるため、状況判断なども迅速です。

仮に売買手数料が格安な場合でも、実績がなく信頼度が低いファクタリング会社では、資金力も弱いため必要な資金をすぐに準備できない恐れもあります。

大手のファクタリング会社であれば、ホームページなどで過去の取引実績などの情報を公開しているため、事前に確認しておくと安心です。

大手ファクタリング会社のメリット

メリットとデメリットの比較

大手ファクタリング会社を選ぶメリットは、主に次の5つです。

  1. 入金がはやい
  2. 調達コストが安い
  3. 大口でも契約できる
  4. オンラインで取引できる
  5. 悪徳業者のリスクが低い

それぞれ説明します。

入金がはやい

大手ファクタリング会社は、必要な資金をすぐに準備できるため、入金がはやいことがメリットです。

ファクタリングは必要書類も簡素化されていることや、審査では売掛先の信用力が重視されることで、現金化までの時間は短めといえます。

さらに大手ファクタリング会社であれば資金力も十分であるため、金額の大きな売掛金を売る場合でも、買取代金をすぐに準備できます。

調達コストが安い

大手ファクタリング会社は、売買手数料が低く設定されやすく、調達コストが安いことがメリットです。

ファクタリングで業者側が負担する経費は、たとえば100万円と1千万円の売掛金のどちらの場合でも大きな差はありません。

売買手数料にはファクタリング会社が負担する経費も含まれているものの、大手ファクタリング会社なら顧客数が多いため全体で必要経費を削減できます。

そのため売買手数料の請求も抑えやすいため、調達コストのかかからない資金調達が可能となりやすいといえます。

大口でも契約できる

大手ファクタリング会社は資金力が高いため、大口でも契約できることがメリットです。

買取可能とする売掛債権額に下限や上限を設けているファクタリング会社もあるため、たとえば100万円の売掛金を現金化したくても、最低買取額が300万円のファクタリング会社とは契約できません。

しかし大手ファクタリング会社であれば、買取可能額の幅が広く設定されているため、少額債権だけでなく大口でも契約しやすいといえます。

オンラインで取引できる

大手ファクタリング会社は、窓口まで出向かなくてもオンラインで取引できることがメリットです。

インターネットを使ったオンライン対応を実施するファクタリング会社も増えつつありますが、特に大手のファクタリング会社に多く見られます。

窓口まで出向かず契約できるため、遠方の会社でもインターネットを使ってファクタリングの利用が可能となります。

悪徳業者のリスクが低い

大手ファクタリング会社を選べば、悪徳業者に騙されるリスクを抑えられることがメリットです。

ファクタリング業界には貸金業界のような登録制度がありません。

そのため違法業者が横行しやすく、法外な費用を請求されるケースもあるため注意が必要です。

実績が十分ある大手のファクタリング会社なら、悪徳業者であるリスクは低いため、安心して契約できます。

大手ファクタリング会社のデメリット

大手ファクタリング会社を選ぶときは、以下のデメリットに注意が必要です。

  1. 会社選びが難しい
  2. 審査が厳しい

それぞれ説明します。

会社選びが難しい

大手ファクタリング会社は、会社選びが難しいことがデメリットです。

近年では大手異業種などがファクタリング業界に参入するようになったため、前よりもファクタリングを扱う業者が増えました。

そのためどの大手ファクタリング会社もそれぞれ強みなどがあり、どの業者を頼ればよいか判断がつかないケースもあるようです。

この場合、複数社から相見積もりを取り、売買手数料や担当者との相性などを比べて検討することが必要といえます。

審査が厳しい

大手ファクタリング会社は、審査が厳しい場合があることがデメリットです。

ファクタリングは、赤字決算や債務超過でも申し込みができ、審査に通れば利用できる資金調達の方法です。

しかし2社間ファクタリングでは、利用者がファクタリング会社に代行し、売掛先から売掛金を回収しなければなりません。

資金面で困窮している利用者の場合、回収した売掛金を流用したり使い込んだりする恐れがあるため、信用力の高い売掛金を売却する場合でも審査に落ちてしまう場合もあります。

特に金額の大きな債権の場合、審査は厳しくなりがちであると留意しておきましょう。

大手独立系ファクタリング会社がおすすめの理由

大手独立系のファクタリング会社は、様々な点で柔軟な対応が可能なのでおすすめです。

審査のハードルも低く、赤字決算や債務超過、税金滞納という状態であっても相談できます。

少額債権や個人事業主でも利用可能であることも独立系のファクタリング会社ならではです。

ただ、買取可能とする売掛債権に下限を設けていることや、個人事業主の利用はできず債権譲渡登記は必須としている大手ファクタリング会社もあるため、事前の確認は必要です。

また、ファクタリング会社の規模だけにとらわれるのではなく、求めているサービスを提供してくれるか確認しましょう。

まとめ

ファクタリングを利用するときは、大手のほうが安心といえます。

大手のファクタリング会社を選ぶメリットは、入金がはやいことや調達コストを安く抑えることができることなどです。

また、大口契約でも可能であり、悪徳業者に騙されるリスクも低いため、優良業者を見つけやすいといえます。

ファクタリング業界は法整備が不十分であるため、悪徳業者などが横行しやすい環境です。

安心してファクタリングを利用できる大手のファクタリング会社との契約をおすすめします。

ファクタリング会社選びで悩んでいる方は、PMGにご相談ください。