ファクタリングは早い?即日現金化の準備や方法・ポイントを解説

ファクタリングは早い資金調達の方法といわれていますが、その理由は保有する売掛金を支払期日到来前に現金に換えるシンプルな手法だからです。

即日現金化を可能とするファクタリング会社であれば、審査が早いため結果がなかなか出ないというストレスを回避することができます。

そこで、ファクタリングはなぜ入金まで早いのか、即日現金化を成功させるための準備や方法、ポイントを解説します。

ファクタリングの審査が早い理由

通帳とカレンダー

ファクタリングの審査は、銀行など金融機関の行う融資審査よりも早いと言われていますが、その理由は主に以下の3つです。

  1. 必要書類が少ない
  2. 売掛先の信用力を重視する
  3. 独自の審査で手続が進む

それぞれの理由を説明します。

必要書類が少ない

ファクタリング審査が早いのは、必要書類が少ないからです。

提出を求められる書類は銀行融資のように多岐に渡るわけではないため、スムーズに審査が進みます。

ファクタリングでは、以下の書類の提出を求められることが多いでしょう。

  • 利用者の直近の決算書
  • 売掛先との取引を証明できる契約書
  • 売掛金の成因書類(請求書・納品書・発注書など)
  • 通帳の写し・入出金明細

なお、書類の提出なしで契約はできません。

書類提出不要・審査なしで契約可能とするケースは悪徳業者の可能性が高いため、契約しないように注意してください。

売掛先の信用力を重視する

ファクタリング審査が早いのは、重視する項目が売掛先の信用度であるからといえます。

銀行融資の審査では、申込者の信用力や返済能力を重視します。

しかしファクタリングでは確実に売掛金が回収できるのか、売掛先の業績や財務状況などが重視されます。

申込者が赤字経営や税金滞納、債務超過の場合でも、信用できる売掛先の債権があれば審査に通ることもめずらしくありません。

独自の審査で手続が進む

ファクタリングの審査が早いのは、ファクタリング会社独自の判断で買取可否が決まるからです。

そもそもファクタリングは売掛金をお金に換えて資金を調達する方法のため、銀行融資などの審査とは確認する項目や基準が異なり、手続もスムーズに進みます。

ただし審査を行わずに契約を結ぼうとする業者は、表向きファクタリングを装う悪徳業者の可能性があるため、契約は避けてください。

即日ファクタリングで素早い資金調達!現金化を早くするコツと会社の選び方

ファクタリングで早い入金につなげる方法

印鑑と朱肉と契約

ファクタリングで早い入金につなげるためには、事前準備が重要になります。

そのためファクタリング審査の前に、以下の9つのポイントを押さえておきましょう。

  1. 2社間ファクタリングを選ぶ
  2. 必要書類を準備しておく
  3. 早い時間に申し込みを済ませる
  4. 少額の売掛債権を選ぶ
  5. 信頼性の高い売掛債権を選ぶ
  6. 相見積もりと同時進行で申し込む
  7. 債権譲渡登記不要の業者を選ぶ
  8. 即日対応のファクタリング会社に依頼する
  9. 大手のファクタリング会社に依頼する
  10. ノンリコースのファクタリング会社と契約する

それぞれ説明します。

2社間ファクタリングを選ぶ

ファクタリングで早い入金につなげるためには、2社間ファクタリングを選びましょう。

3社間ファクタリングの場合、利用者とファクタリング会社以外に、売掛先も取引に関与します。

売掛先への説明や承諾を得るまでに時間がかかれば、契約締結まで引き延ばされることとなり、即日現金化は難しくなります。

必要書類を準備しておく

ファクタリングで早い入金につなげるためには、必要書類を準備しておきましょう。

提出を求められる書類はファクタリング会社によって多少異なるものの、一般的には以下の書類が必要です。

  • 本人確認書類(免許証やパスポートなどの身分証明書)
  • 売掛先に対する請求書
  • 売掛先との契約書・納品書・注文書・発注書などの成因書類
  • 入出金履歴が確認できる通帳の写し

また、以下の書類を求められることも多いといえます。

  • 法人の登記簿謄本
  • 2~3期分の決算書
  • 確定申告書
  • 納税証明書
  • 他のファクタリング会社との契約書(乗り換えの場合)
  • 印鑑証明書

架空の売掛債権でないか、事業実態のないペーパーカンパニーの利用者または売掛先でないかなどを確認するため、追加書類を求められることもあります。

書類を追加で求められてしまうと、信用されていないのではないかと不安や不満を抱いてしまいがちです。

しかし情報は多く提供したほうが正確な信用度調査につながり、売買手数料にも反映されて有利な契約につながる可能性もあります。

必要書類の提出がほとんどなく、即日買い取りできるファクタリング会社の場合、売買手数料も高く設定される恐れがあるため注意してください。

早い時間に申し込みを済ませる

ファクタリングで早い入金につなげるためには、早い時間に申し込みを済ませましょう。

即日現金化を希望する場合には、審査や事務作業、送金手続きが銀行営業時間内に完了できるように早めの申し込みが必要です。

書類の不備や不足などがあれば契約に至らない可能性もあるため、前日までに必要書類を揃え、営業開始と同時に申し込みできるように準備しておけば安心です。

少額の売掛債権を選ぶ

ファクタリングで早い入金につなげるためには、少額の売掛債権を選びましょう。

多額の売掛債権の売却においては、ファクタリング会社も審査を慎重に行わざるを得ないため、時間もかかります。

しかし少額の売掛債権であれば、スムーズに買い取ってもらえる可能性は高いと考えられます。

ただしファクタリング会社によっては少額債権の買い取りをしていない場合もあり、買取可能な売掛債権に下限を設けているケースもあるため、前もって確認しておくと安心です。

少額債権でも利用可能!個人事業主がファクタリング会社を選ぶときのポイント

信頼性の高い売掛債権を選ぶ

ファクタリングで早い入金につなげるためには、信頼性の高い売掛債権を選びましょう。

審査では売掛先の信用度が重視されるため、取引履歴から確実に回収できることを証明できる売掛債権なら審査に通りやすく即日入金できる確率が高くなります。

ファクタリング会社は買い取った売掛金が不良債権化することを避けるために審査を行うため、売掛先の支払い能力が高いほど買い取りもスムーズになると考えられます。

相見積もりと同時進行で申し込む

ファクタリングで早い入金につなげるためには、相見積もりと同時進行で申し込みをしましょう。

即日入金に対応するファクタリング会社は複数あるものの、審査基準などが異なります。

また、曖昧な表現で即日入金をうたう業者よりも、「最短〇〇分」など具体的な数字で提示しているファクタリング会社に相見積もりを申し込んだほうが安心です。

債権譲渡登記不要の業者を選ぶ

ファクタリングで早い入金につなげるためには、債権譲渡登記を必要としない業者を選びましょう。

債権譲渡登記とは、債権を譲渡したことを法務局で公的記録として残す登記手続です。

二重譲渡などを防ぐために行われますが、主に2社間ファクタリングでは売掛先が契約に関与しないため、債権の請求権を証明するために必要とされることが多いといえます。

しかし債権譲渡登記は東京法務局のみで申請できることや、時間や費用がかかるため、手続を求められると即日入金につながらない恐れがあります。

そのため未登記や留保で対応できるファクタリング会社を選ぶことが重要です。

即日対応のファクタリング会社に依頼する

ファクタリングで早い入金につなげるためには、即日対応のファクタリング会社に依頼しましょう。

ファクタリングを利用して行う資金調達は、3~5日かかることもめずらしくありません。

急いで資金を調達しなければならない場面において、送金されるまで待つのは苦しいことです。

どのファクタリング会社でも売掛金を即日現金化してくれるわけではないため、必ず即日対応を可能とするファクタリング会社に依頼することが必要となるでしょう。

大手のファクタリング会社に依頼する

ファクタリングで早い入金につなげるためには、大手のファクタリング会社に依頼しましょう。

もともとファクタリングの提出書類は簡素化されていることや、審査では売掛先の信用力を重視するため、手続に時間はかかりにくいといえます。

さらに大手ファクタリング会社の場合、資力が十分のために金額の大きな売掛金の買い取りにおいても、すぐに買取代金が準備されて即日入金につながりやすいと考えられます。

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ノンリコースのファクタリング会社と契約する

ファクタリングで早い入金につなげるためには、ノンリコースのファクタリング会社と契約しましょう。

通常の売掛金の売買契約によるファクタリングは、ノンリコースによる契約を結びます。

一方のリコースファクタリングとは、銀行などの扱うファクタリングサービスに多く、売却した売掛金が決済できなかったときには「償還請求権特約」や「買い戻し特約」などの特約で買い戻しが必要となります。

売却する側がリスクを負うことになり、売掛債権の譲渡ではなく売掛金を担保に融資を受けることとみなされるため注意してください。

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まとめ

ファクタリングの審査は、銀行融資の審査よりも早いと言われています。

その理由として、必要書類が少ないことや売掛先の信用力を重視すること、独自の審査で手続が進むなどが挙げられます。

スムーズな入金につなげるためにも、ファクタリング会社が安心して買い取りできる売掛金であることを証明する必要があります。

信用度の高い売掛先の債権を用意し、実在を証明できる根拠書類をできるだけ多く準備することを意識するとよいでしょう。

ファクタリングは資金繰り改善に向けた資金調達にも活用しやすいため、必要書類や利用に不安があるときは、気軽にPMGへご相談ください。