事業資金は借入時に「無理なく返済できるか」を考えることが大切です。
そこで、事業資金の返済計画や立て方、借入れのコツを簡単に紹介します。
中小企業経営者向け!

目次
事業資金の借入れ計画の立て方
事業資金を借入する際のポイントは以下の2つです。
- 資金用途を明確にする
- シミュレーションする
資金用途を明確にする
事業資金の借入れを行う際は、資金用途を明確にすることが必要です。
資金繰り過程で計画性を欠くと、返済の負担だけが重くなり、経営状況を圧迫します。
事業資金の借入れを行う本来の目的を見失わないことが必要です。
シミュレーションする
事業資金の借入れ後は、返済義務を負います。
ただし借入金額が多すぎると、返済が滞る恐れがあります。
過剰な借入れで返済負担を増やしすぎないように、運転資金のシミュレーションを行っておくことが必要です。
事業資金の借入金額の算出方法
事業資金の借入金額は、以下の3つの算出で計算できます。
- 経常運転資金
- 借入金月商倍率
- 簡易キャッシュフロー
経常運転資金
経常運転資金とは会社を運営していくために必要な資金です。以下の計算式で求められます。
経常運転資金=売掛債権+棚卸資産-仕入債務
経常運転資金よりも手元の金額が少ない場合は、差分だけ借入れるが必要です。
借入金月商倍率
借入金月商倍率とは、借入金が月間売上の何倍に相当するかを示します。
借入金月商倍率=借入金÷月商
健全な割合の目安は3か月までであり、6か月に達すると危険です。
簡易キャッシュフロー
簡易キャッシュフローとは、税引き後当期利益と減価償却費を合わせた数値であり、この範囲内で借入金の返済を進めていくことが理想です。
事業資金の返済計画とは
事業資金の返済計画では、事業資金をどのくらいの期間で返済するかを算定することが重要です。
当初の予定よりも1年半から2年ほど長めに返済期間を設定し、返済計画を策定することが必要といえます。
初年度から返済をスタートするケースもあれば、猶予期間を設けて返済を始める場合があるものの、どちらを選ぶかは財務状況によります。
事業形態など、自社の状況に合った返済方法を検討することが大切です。
まとめ
事業資金の借入れを行う上で、返済計画は非常に重要です。
返済が滞ると、資金繰りが悪化した際に事業資金の追加融資も受けられず、資金調達の手段を1つ失います。
なお、ファクタリングであれば赤字経営や債務超過でも、信用力の高い売掛金があれば申し込みできます。
資金繰りを改善する方法として活用することをおすすめします。
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