資金調達を行うときに気になるのがどれだけ負債を負っても大丈夫なのか、どこまで融資を引き受けることができるのかといった注目ポイントです。
負債を追いすぎてしまうと経営にもあまりいい影響はありませんし、経営上売り上げが伸びたとしても実質的な利益がなかなか伸びない状態が続いてしまいます。
負債を負う時に知っておきたい注目ポイントについて詳しくご紹介いたします。
中小企業経営者向け!

デットファイナンスとエクイティファイナンス
まず、企業の資本構成を考えるときに重要なのがデットファイナンスとエクイティファイナンスのバランスです。
株式発行などで集めたエクイティファイナンスが少ない状態が続いてしまうと、相対的に企業が融資などで負った負債であるデットファイナンスが増えてしまいます。
そのため、負債の返済のために、企業活動を続けざるを得ない状態が長く続くことになるでしょう。
このような状態を回避するためにも、まず財務の状態を正確に把握し、資本と負債のバランスを健全に保つことが重要になるのです。
負債を避けてはいけない
ここで注意してもらいたいのが負債を避けてしまうのは実は大きなデメリットであるということです。
負債というのは企業の資本を拡大させ企業としての規模を拡大させたり収益を増やす上で避けることができないポイントです。
また、何よりも負債にはファイナンス理論上非常に重要な節税効果があることがわかっています。
負債を負っていると発生する利子は、企業の法人税を節税する上で役立ちますが、実は完全に株式のみで資本形成をするよりもある程度の融資を受け負債を持った状態で、企業経営を行った方が企業にメリットが多いです。
バランスを重視してしっかりと経営しよう
経営の状態を健全に保つためには、まず負債と株式資本をうまくバランスよく配置する必要があります。
完全に株式や自己資本に依存した経営を続けているという企業はあまり多くはないと思います。
ただ、自己資本が多すぎる企業は、一度税金とのバランスを見直してみるといいかもしれません。
バランスを確認するには貸借対照表を作成して資産の状態を確認することが重要です。法人税の課税対象は会社の所得(課税所得)です。
この金額から負債による利子を負った分を控除することができます。
不安があるときは、経営コンサルタントと相談したり税理士や公認会計士と相談してある程度資本バランスの変更を考えてみると良いかもしれません。
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