決算時に売掛金があると、売上計上していることになるので困った自体になってしまいます。
会社としては儲かっているはずなのに、会社の資金が少ない、といった状況になりかねません。
もちろん決算時に売掛金自体があることは問題ありません。
定期的に入金されているのであれば資金がショートすることはないからです。
しかし売掛金が毎月の売上高に比べて多く残っている、という場合は大問題です。
今回は決算時に多額の売掛金が残っている場合にはどうすべきかを明らかにします。
仕訳のみの対応方法
・入金された月で売上を計上する
仕訳勘定のみの対策なので、根本的な解決にはなりません。
しかし会社の実態をしっかりと把握するためには、入金された時点で売上に計上したほうが良いのです。
少し面倒ですが一つの対応方法として覚えておきましょう。
売掛先へ請求する
・督促の実施
当たり前ですが、入金がなければ売掛先へ何らかのアクションをしなければなりません。相手が期日を忘れているだけかもしれないのです。
売掛金が入金されていない旨を告げて対応をお願いしましょう。
単に忘れている場合には、すぐに入金が終わって事なきを得るはずです。
しかし忘れていた以外の理由で入金できなかった場合には、非常に困った事態に陥ります。
決算期に会社に資金がないという自体だけは避けなければなりません。
ファクタリングを利用して現金化してしまう
・売掛金を売却する
ファクタリング会社に対して、売掛金を売却してしまう方法です。
売掛金の債権額の全額ではありませんが、手数料などを差し引いたものを入金してもらえます。
しかもファクタリングは数日で手続きから入金まで終わるので、短期間で資金のショートを防ぐことも可能なのです。
決算期であったとしても、すぐに現金を会社に入れることができるので回収できていなかった売掛金がある場合には有効な手段です。
銀行融資などを受ける
・とりあえず資金のショートは防げる
売掛金が入金されないままでは会社としてもジリ貧です。仕入れなどもできなくなるかもしれません。
そこで融資を受ける、といった方法も出てくるのです。
ただし融資に関しては返済をしなければなりません。
その返済が今後の会社の経営に影響を与えてしまう恐れもあるので、ファクタリングに比べておすすめとはいえないのが実情です。
仮に売掛金が貸倒れるような状態になってしまえば最悪です。