事業資金の返済計画の立て方とは?借入時のポイントを紹介!

事業資金の返済計画で悩んでいる方は多いのではないでしょうか。また、どのように返済を進めていけばよいのか、どう計画を立てればよいのか分からない方もいるでしょう。

事業資金は借入時に「無理なく返済できるか」を考えることが大切です。今回は事業資金の返済計画について解説します。

事業資金を借入する際のポイント

事業資金を借入する際のポイントは以下の2つです。

  1. 資金の用途を明確にする
  2. 運転資金のシミュレーションを行う

資金の用途を明確にする

事業資金の借入れを行う際は、資金の用途を明確にする必要があります。経営者の中には、「借り入れの目的は運転資金なので、用途を考える必要はないのではないか」と考えている方もいるのではないでしょうか。事業資金の借入は運転資金であっても、用途を明確にしなければいけません。

単に「資金が必要だから」といった理由ではなく、「月末に○○社へ○○○万円支払いがあり、手元資金が○○○万円しかないため、不足分の○○○万円を資金調達する必要がある」といった具体的な状況の説明を行いましょう。

資金繰りを行う過程で計画性を欠いてしまうと、返済の負担だけが大きくなってしまい、経営状況を圧迫する要因となりかねません。経営状況を改善するという事業資金の借入れを行う本来の目的を見失わないようにしましょう。

運転資金のシミュレーションを行う

事業資金の借入れを行ったら、いずれは返済をしなければいけません。その際に借入金額が多すぎると、返済が滞ってしまう可能性があります。

過剰な借入れをして返済時の負担を増やしすぎないように、運転資金のシミュレーションを行っていくら借入れが必要なのか明らかにしておきましょう。

事業資金の借入金額の算出方法

事業資金の借入金額は以下の方法で算出できます。

  1. 経常運転資金を算出する
  2. 借入金月商倍率を算出する
  3. 税引き後当期利益+減価償却費

経常運転資金を算出する

経常運転資金とは会社を運営していくために必要な資金です。以下の計算式で求められます。

・売掛債権+棚卸資産-仕入債務

経常運転資金は常に手元に残しておかないと、必要な仕入れを行うことができません。経常運転資金よりも手元の金額が少ない場合は、その差分だけ借入れる必要があると考えられます。

借入金月商倍率を算出する

借入金月商倍率とは借入金が月間売上の何倍に相当するかを示す指標のことです。以下の計算式で求めることができます。

・借入金÷月商

一般的には3ヵ月までは健全で、6ヵ月に達すると危険といわれています。4〜6ヵ月の間であれば危険ではないものの、少々借りすぎというラインです。借入金月商倍率が3ヵ月以内になるように借入れを行うのがベストです。

税引き後当期利益+減価償却費

税引き後当期利益+減価償却費は簡易キャッシュフローとも呼ばれている指標であり、この範囲内で借入金の返済を進めていくことが理想とされています。

税引き後当期利益+減価償却費よりも返済金が多いと、手元の現金が減少してしまい、資金不足に陥る可能性が高いです。借入れを行う際は、返済金が税引き後当期利益+減価償却費の範囲内か確認しましょう。

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事業資金の返済計画の立て方

事業資金の返済計画を立てる際には、事業資金をどのくらいの期間で返済するかを算定することが重要です。極端に理想的な数値を設定してはいけません。現実的ではない返済計画であれば、銀行からの借入れが認められない場合があります。

当初の予定よりも1年半から2年ほど長めに返済期間を設定して、返済計画を策定することが大切です。

返済計画を立てる際の注意点

返済計画を立てる際に重要なのは返済方法です。通常、金融機関では元利均等返済方式が一般的なため、基本的には元利均等返済方式を使って資金の返済計画を立てます。

返済開始時期には、初年度から返済をスタートする方式と1年間の猶予期間を設けて、次の年度から返済を始める方式がありますが、どちらを選択するかは企業の財務状況によります。

事業資金の借入を行ってからすぐに利益が増える見込みがある場合は、初年度から返済をスタートしたほうが返済にかかる負担を抑えられます。事業形態によっては、事業資金の借入れを行ってから利益が得られるまで時間がかかるケースもあるため、すぐに返済をしないほうがよい場合もあるでしょう。

そのため自社の状況に合った返済方法を検討することが大切です。

まとめ

事業資金の借入れを行う上で、返済計画について考えることは非常に重要です。万が一、返済が滞ってしまうと、さらに資金繰りが悪化した際に事業資金の借入れができなくなってしまうかもしれません。

余裕を持った返済計画を策定し、経営を圧迫することがないように無理なく返済を行っていくことが重要です。資金繰りの改善方法は事業資金の借入れだけではありません。ファクタリングも資金繰りを改善する方法として非常に有効です。

ファクタリングについて分からないことが多い方は、ぜひPMGにご相談ください。PMGではファクタリングによる資金調達のサポートを行っており、初めての方でも丁寧にサポートしています。お気軽にご相談ください。