2022年03月11日
ロシア、ウクライナ侵攻で値上げラッシュに加速か?
お世話になっておりますPMGの木村と申します。
ロシアのウクライナ侵攻は、日本にとっても”対岸の火事”で済みそうにありません。
各国から経済制裁を受けたロシアは、言わずと知れた世界有数の穀物やエネルギー資源の生産国。
一方で攻められたウクライナも、鉄鉱やレアメタルなどの重要な資源輸出国です。
これらの供給が支障をきたすことによる生産への影響やモノの値上がりが、
現実味を帯びてきました。
今回は、現状で日本にどのような影響があるのか考察してみました。
日本はロシアから主に天然ガス(LNG)、石油、白金、アルミニウム合金、
アルミニウムなどを輸入しておりLNGは発電に欠かせないエネルギーであり、
日本全体の10%をロシアからの輸入に依存しています。
それに伴いエネルギー相場高騰にストレートに響くのがガソリン・灯油などの燃料です。
ガソリンについては、急激な値上げを抑制するために、
政府が石油元売りに対して補助金を出しています。
現行1リットル当たり5円を、段階的に25円に引き上げる方針を示していますが、
当面は「良くて高止まり」の状況となる予想です。
天然ガス相場の上昇が続けば、都市ガスの料金に影響するのは必至。
日本の火力発電の燃料はLNGの比率が高いため、電力料金も同様です。
影響はそれにとどまりません。
ガソリンや軽油の値上がりは、物流コストの上昇要因になります。
石油が食品をはじめとするあらゆる商品の包装資材、
農業資材などの原料であることも忘れてはいけません。
”平時”であれば企業努力などで吸収することができたものも、
昨年来の断続的な原材料の値上がりで、
すでにその余力がなくなっている可能性が多分にあります。
ガソリン高騰などにより、物流業界は特にコストが上がり、
資金繰りが逼迫する可能性があります。
そんな急な資金繰りのタイミングで、ファクタリングをご利用していただける様、
弊社とのホットラインを作っていただけたら幸いです。
一刻も早い終戦を願います。
反響集客課 木村 武司