即日融資とは?スピーディな資金調達に適したカードローンの選び方や注意点

即日融資とは、借入れの申し込み日に、審査・契約・融資実行まで完結することです。

主に消費者金融のカードローンなどで、スピーディなサービスをアピールするために、最短で即日融資可能とするケースが多いといえます。

Webから申し込みをすれば、時間をかけずすぐに審査結果が伝えられるため、すぐに資金を準備しなければならない場合には即日融資を可能とする金融会社を頼りたくなるものでしょう。

ただし、たとえ正規の貸金業者の場合でも、即日融資可能な審査の甘いところは金利が高いため、利息負担が重くなるなどのデメリットもあります。

そこで、即日融資とは?スピーディな資金調達に適したカードローンの選び方や注意点について解説していきます。

即日融資とは

「即日融資」とは、借入れの申し込みした当日中に、手続を完了させてお金を借りることができることです。

金融会社からお金を借りるときには、申し込み後、「審査」を受けて契約手続を結ばなければなりません。

即日融資を可能とする金融会社では、この一連の流れをスムーズに進めるために、提出書類の簡素化や時間をかけない審査を可能としています。

特に「消費者金融」のカードローンは審査が早い傾向にあるといえるでしょう。

ただし申込日当日に審査や契約手続は完了できても、金融機関の営業時間内でなければ当日入金は難しくなります。

実際に口座に振り込みされるのは翌営業日というケースも少なくないため、即日融資を希望する場合には、金融会社への申し込み時間帯にも注意することが必要です。

なお、正規の貸金業者であれば、少額貸付であっても必ず審査を行います。

「審査なし」で即日融資を可能とする業者は、違法な「ヤミ金融業者」である可能性が高いため、契約しないでください。

即日融資に対応しているカードローンとは

すぐにお金が必要という状況において、のんびり銀行融資の審査結果を待っていられないのなら、即日融資に対応しているカードローンなどを頼りたくなるものでしょう。

この場合、以下のカードローンなどを利用することで、すぐに手元のお金を増やすことができます。

  1. 消費者金融のカードローン
  2. クレジットカードのキャッシング
  3. キャッシング専用アプリ
  4. ビジネスローン

それぞれ説明します。

なお、「事業資金」が足らず即日融資を希望する場合、借入れ以外で即日手元のお金を増やすことのできるファクタリングもおすすめです。

ファクタリングとは?仕組みやメリット・デメリットを分かりやすく解説

消費者金融のカードローン

「消費者金融」のカードローンは、主に一般の消費者(個人)を対象とした貸し付けやローンです。

申し込みのタイミングや時間帯、混雑の程度などで、「最短30分」程度で審査が進み融資可否を判断されます。

なお、カードローンは消費者金融以外にも、銀行が金融商品として提供しています。

ただし銀行系カードローンは「銀行」の扱う金融商品であるため「銀行法」に従うことになるのに対し、消費者金融は「貸金業者」であるため「貸金業法」に従うといった違いがあります。

消費者金融のカードローンでは、無利息期間を設定している商品もあるため、期間内に返すことができれば利息負担なしでの利用も可能です。

ただし「年収の3分の1」を超えた借入れはできない「総量規制」により、利用できる限度額は一定の範囲に留まります

さらに消費者金融から借入れがあると、銀行から融資を受けるときの審査において、返済能力が乏しいとみなされるリスクがあることは留意しておきましょう。

クレジットカードのキャッシング

「クレジットカード」にキャッシング枠を付帯させている場合、利用することで即日融資を受けることができます。

「キャッシング」とはお金を借りることのできるサービスであり、クレジットカードに付帯されているショッピング枠とは別で設定されます。

クレジットカードの申し込みや発行の際に設定されることが多く、誰でもキャッシング枠が設けられるわけではありません。

設定されていれば、その金額の範囲で、新たな審査を受けることなく提携ATMなどからすぐにお金を借りることができます。

ただし、クレジットカードのキャッシング枠は利用限度額が低めに設定されていることや、消費者金融のカードローン同様に総量規制の対象となることは注意してください。

キャッシング専用アプリ

「キャッシング専用アプリ」は、銀行や消費者金融などのカードローンアプリ、決済アプリなどの提供する金融サービスです。

銀行や消費者金融のカードローンアプリは、手持ちの「スマートフォン」などから申し込みから返済まで完結できるサービスとなっています。

決済アプリは「Payアプリ」とも呼ばれており、スマートフォン向けのデジタルウォレットサービスで、日々の買い物などの支払いに利用できるサービスです。

最近では決済アプリが簡単審査で少額貸付するサービスも展開しているため、即日融資を受けたいときには利用できます。

ただしSNSなどで無審査による即日融資を可能とするキャッシング専用アプリや、Web上で個人間融資を斡旋する違法業者などは利用しないでください

ビジネスローン

「ビジネスローン」とは、法人経営者と個人事業者のみが申し込みできる事業資金専用のローン商品です。

通常の銀行融資の審査に通りにくい「事業者向け」のローン商品であるため、審査のハードルは低めであり、最短で即日融資を受けることもできます。

ビジネスローンも、カードローン同様に銀行と消費者金融が提供していますが、即日融資に対応できるのはノンバンクと呼ばれる消費者金融のみです。

ただし審査の難易度が下がる分、金利は高めに設定されるため、資金調達コストよりも入金までのスピードを重視したいときに選ぶとよいでしょう。

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銀行カードローンが即日融資できない理由

カードローンは、消費者金融以外にも銀行やその子会社なども提供する金融商品です。

しかし「銀行系」と呼ばれるカードローンは、即日融資には対応していません。

その背景には、2018年から銀行の取り扱うカードローンを反社会勢力が資金源として利用しないために、「警視庁データベース」に照会することが義務化されたことが関係します。

暴力団関係者などに資金を貸し付けることを防ぐための流れであるものの、申込者の情報を警視庁データベースに照会すると、結果が出るまで数日かかります。

そのため銀行系カードローンの申し込みをしても、即日融資を受けることはできないため、時間的な余裕を持った申し込みが必要です。

即日融資を成功させるコツ

消費者金融のカードローンなどであれば、即日融資を受けてすぐに手元のお金を増やすことはできるでしょう。

ただし申し込めば必ず当日中に入金されるわけではなく、以下の7つのコツを押さえた上での申し込みが必要です。

  1. 申込時間に注意する
  2. web申込を活用する
  3. 必要書類を準備しておく
  4. 担保・連帯保証人不要の業者を選ぶ
  5. 入金スピードの早い業者を選ぶ
  6. 融資希望額を抑える
  7. 違法業者に騙されない

それぞれのコツについて説明します。

申込時間に注意する

即日融資を成功させるためには、借入れの「申込時間」に注意してください。

申し込みの当日中にお金を借りたいのなら、審査受付終了時間の最低2時間前までには申し込みを完了しておく必要があります。

仮審査を行い、必要書類を提出して本審査に進み、契約を結ぶ流れを経て融資実行に至ります。

仮に申し込みが集中していれば、審査は進まず即日融資を受けることは難しくなるでしょう。

24時間受付のWeb申込を利用して仮審査を済ませていても、本審査が進まなければお金を借りることはできません。

銀行口座への振込みで融資を受ける際にも、営業時間外は残高に反映されず、当日入金には至らなくなります

時間に余裕を持ち、できるだけ当日の午前中には申し込みを完了させることが必要です。

web申込を活用する

即日融資を成功させるためには、上手に「Web申込」を活用しましょう。

インターネットによるWeb申込であれば、365日24時間利用できます。

ただし受付時間は決まっているため、その時間を過ぎれば当日審査は完了せず、翌営業日の回答となってしまいます。

前日にWeb申込を済ませておくか、当日申込後にコールセンターなどに電話連絡を入れて、急いでいる旨を伝えると安心です。

必要書類を準備しておく

即日融資を成功させるためには、金融会社に提出しなければならない「必要書類」を先に準備しておきましょう。

まず提出が必要となるのは「本人確認書類」ですが、下記などを準備しておく必要があります。

運転免許証
個人番号カード(表のみ)
住民基本台帳カード
特別永住者証明書
在留カード

 

また、50万円を超える契約や、他社を含めた借入総額が100万円を超える場合には、「収入証明書」の提出も求められます。

代表的な収入証明書の例は以下のとおりです。

源泉徴収票
給与明細書
課税証明書
税額通知書
確定申告書

該当する場合には、収入証明書も準備しておきましょう。

担保・連帯保証人不要の業者を選ぶ

即日融資を成功させるためには、「担保」や「連帯保証人」を必要としない金融会社などを選びましょう。

基本的に、即日融資を可能とする消費者金融のカードローンなどは、担保や連帯保証人は不要とされています。

仮に担保や連帯保証人が必要な場合、申込者だけでなく担保として差し入れる資産や、保証する人に対する審査も必要となるため、提出書類も増え手続に時間がかかります。

金利を引き下げることや審査のハードルが下がるという面ではメリットがあるものの、審査に時間がかかれば即日融資は難しくなるでしょう。

そのため即日融資を成功させるためには、担保や連帯保証人を不要とする金融会社やローン商品を選ぶようにしてください。

入金スピードの早い業者を選ぶ

即日融資を成功させるためには、できる限り「入金スピード」が早い業者を選びましょう。

金融会社で行う審査が早くても、指定した口座に入金されるまでの時間が長ければ、即日融資に至らない可能性があります。

申し込みから入金までの「トータル」の時間を確認し、スムーズに手続できる金融会社を選択することが必要といえるでしょう。

Web申込に対応していない場合や、審査段階で「在籍確認」を挟むときなどは、時間がかかる傾向が見られるため注意してください。

融資希望額を抑える

即日融資を成功させるためには、「融資希望額」を少額に抑えることも必要です。

多額の資金を必要とする場合、資金を貸し付ける金融会社も審査をより慎重に行うことになるため時間がかかります

融資限度額は返済能力や信用情報などで決まるため、少額であれば必ず審査に通るわけではないものの、金額が少なければ求められる返済能力も下がるためある程度の収入があれば審査に通過しやすくなる可能性はあります。

また、50万円以上を借入れるときには収入証明書の提出も必要となるため、提出書類が増えれば審査の「過程」も増えることで、審査に時間がかかるといえるでしょう。

50万円未満の融資希望額であれば、収入証明書等の書類を用意する手間はなく、審査をスムーズに進めやすくなります。

違法業者に騙されない

即日融資を成功させるためには、「違法業者」に騙されないようにしてください。

審査なしでお金を貸す正規の貸金業者はありません

貸金業者であれば、「貸金業法」で申込者の返済能力を調査しなければならないと定められているからです。

「誰でも融資OK」
「ブラックでも即日融資」
「多重債務でも融資可能」

といった甘い言葉をうたう業者は違法なヤミ金融業者であるため、契約しないようにしてください。

融資以外で即日資金調達する方法

即日融資を受けることができれば、すぐにお金が必要なタイミングでも安心です。

主に即日融資に対応しているのは消費者金融のカードローンなどといえますが、個人用カードローンは資金使途が基本自由とされているものの、「事業目的」の借入れはできないとされています。

そのため「事業資金」の不足に関しては、個人事業者や法人向けの「ビジネスローン」などを申し込むことが必要です。

ビジネスローンでも最短で即日融資に対応している金融会社はあるものの、借入可能額が低く設定される傾向が見られるため十分な資金調達につながらず、年率が高めの設定となるため返済負担が重くなりやすいといえます。

そのため事業資金が足らないときには、融資を受けて資金を調達するのではなく、保有する売掛債権を現金化する「ファクタリング」を検討することをおすすめします。

「ファクタリング」は、商取引で発生する売掛金を、ファクタリング会社に売却することで現金化できる仕組みです。

日本の事業者間の契約は「掛け」による取引が多く、売上代金が入金されるまで一定期間待つ必要があります。

ファクタリングは、この掛け取引で発生する売掛金を売掛先から入金されるまで待たず、前倒しできるサービスです。

最短で即日現金化できるため、借金を増やすことなく即日融資に代わるサービスとして利用できます

銀行融資以外の資金調達方法|全5種類のメリット・デメリットを徹底解説

ファクタリングとは?売掛金買取サービスのメリット・デメリットをわかりやすく解説

まとめ

即日融資を可能とするのは、主に消費者金融のカードローンなどです。

急いで資金を準備しなければならないシーンにおいても、即日融資であれば対応できます。

しかし審査の難易度が下がる分、金利は高めに設定されることや、調達できる金額は少額にとどまります。

また、即日対応と謳っていながら融資を受けることができないケースもあるため、資金調達に間に合わないリスクは留意しておくべきでしょう。

そこで、事業資金を即日など急いで調達しなければならない事態においては、ファクタリングを活用する方法がおすすめです。

ファクタリングは借入れではないため、借金を増やさずに最短即日資金を調達できることや、売掛債権を現金化する方法のため額面の大きな債権であれば調達額も高くなります。

もしも急いで事業資金を準備しなければならないのであれば、ファクタリングもぜひご検討ください。