中小企業が経営を行う上での最終的な目的は、企業を存続させることだといえます。存続し続けることにより、社会的な貢献ができる上に、社長や社員、取引先、株主、そしてその家族を支えていくことにも繋がるでしょう。
そのためにも、利益を上げ続けることが必要となりますが、中小企業が長く会社を存続させることは決して簡単なことではありません。
多くの中小企業の社長は様々な悩みを抱えながらも会社を存続させようと頑張っていますが、どのような悩みを抱えているのかご紹介します。
目次
総合的な判断ができる社長は実は少ない
様々な局面において総合的な判断ができる社長は意外にも少なく、どちらかといえば優れた技術力を持った技術者だったり、高い営業能力を持った方など、1つの分野でのスペシャリストタイプが多い傾向です。
しかし、中小企業の構造はトップダウンであることが多いため、ビジネスで重要な判断が必要となる局面では、社長の判断にゆだねられることがほとんどです。
まさに社長の経営能力が中小企業の業績に大きく関わるといわれていることは、このような構造が影響しているといえます。
中小企業の社長が解決させたいと考えている悩みとは
中小企業が存続し続けるためには、社長がいろいろな場面で総合的に判断できる能力を身につけていくことが求められますが、それ以外にも次のような悩みを抱えていることで、本業に専念できなくなっているようです。
売上がなかなか伸びない
企業経営において売上を伸ばすことは重要です。しかし、伸びないどころかむしろ減少傾向にあることで、どうすれば売上を伸ばすことができるのか悩んでいる社長も少なくありません。
しかし、売上だけを伸ばしても、結局は利益を向上させなければ意味がありませんし、いくら売上が伸びてもその代金が入金されなければ手元の資金は不足することとなり、企業存続の危機に立たされるということも理解しておきましょう。
資金繰りがうまくいかない
資力の弱り中小企業の場合、会社の損益は赤字だとしても、手元に資金を確保できれば倒産することはありません。悪化する資金繰りを目の前にして、このままではいずれ倒産するだろうと不安を抱える社長も少なくない状況です。
まずは資金繰り表で現在の資金の流れを把握し、仕入れ業者などには支払いを先に伸ばしてもらえないか交渉してみましょう。反対に売掛先には、早めに売上代金を入金してもらえないか交渉することも必要です。
しかし、信用性を重視した取引を行っている中小企業の場合、取引先に交渉するということは自社の資金繰り悪化を伝えるようなものと考え、なかなか実行に移すことができないものかもしれません。
ファクタリングで資金繰り改善を
このような場合、保有する売掛債権をファクタリング会社に売却し、売上代金が入金される期日より前に現金化するというファクタリングを利用することで、資金繰りを改善させることもできますので検討してみてください。
銀行に返済条件の見直し相談も必要
銀行からの借り入れの返済が苦しい場合には、返済条件の見直しを相談する方法もありますが、その後の融資に影響するため最終的な手段として考えるようにしましょう。
問題の把握と改善から検討すること
中小企業の社長は、会社の存続や資金などについて悩みを抱えている上に、人材やマネジメントについてもいろいろと頭を抱えていることがあります。
悩みを解決するためも、まずは自社が今どのような状況にあるのか把握することが大切です。その上で、問題となっている部分の原因は何かを分析し、そこから改善できるような対策を考えていくようにしましょう。