2社間ファクタリングを利用して資金調達に成功!けれどその後訪れたファクタリング会社に対する支払い日に、資金繰りが苦しい…。そのような場合、分割返済を可能とするファクタリング会社は優良だと思うでしょうか?
確かに支払いが苦しいときに、手数料だけ支払えばOK!や分割返済で対応可!と言われると、柔軟な対応をしてくれる優しいファクタリング会社だと思うかもしれません。
しかしこれは悪徳業者の手口なので、この甘い罠に引っ掛かってしまうと、想定していたよりも多額の費用を支払わなければならなくなります。
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甘く巧妙な口車にうっかり乗ってしまうと後は地獄!
正規の業務で本当に困った中小企業や個人事業主をサポートしてくれる優良なファクタリング業が存在する中、貸金業法に抵触しないファクタリングの仕組みを上手く利用して法外な手数料などを得ようとする悪徳業者も存在します。
ファクタリング業は明確な法規制などがされておらず、参入障壁が低いことで悪徳な手法で詐欺行為を働こうとする業者が後を絶たない状態です。
甘い言葉と巧妙な手口で誘い、うっかり口車に乗ってしまいそうになるかもしれませんが、もし悪徳業者を利用してしまうと本来の資金調達という目的を果たせないだけでなく、多額の費用を請求されることとなり事業を継続できなくなってしまいます。
悪徳業者の誘いの手口
2社間ファクタリングの手数料相場は一般的に10~30%といわれていますが、悪徳業者は何と5%前後という破格値ともいえる格安の手数料で誘ってきます。
しかし、2社間ファクタリングにかかる実費やファクタリング会社の抱えるリスクを考えると、5%前後の手数料で取引を行うことはできませんので、契約させようとする誘い文句であると理解しておきましょう。
審査後には手数料が積み増しに
さらに悪徳業者は審査らしい審査を行っていないので、30分や1時間程度で検討した結果、審査を通過したような折り返し連絡があります。その際、それらしい理由により手数料が積み増しになるという打診がされるはずです。
当初聞いていた割合と大きく異なる手数料でも、資金繰りに切羽詰まった状況でそのまま契約してしまうかもしれません。ただ、この段階では手数料は20~30%など、相場ギリギリの状態です。
契約段階には必要のない費用が発生
そしていよいよ契約段階。このとき、これまで耳にしていなかったもっともらしい項目の費用を請求してくるでしょう。たとえば、手付金、または保証金など、正規のファクタリングでは発生しない費用ばかりです。
結局、手元に振り込まれるのは売掛債権の半分を下回る額だったというケースも少なくありません。
支払いは分割で可能?
現金化された金額が少なかったことで十分な資金調達に至らず、資金繰りが改善されていない状態で悪徳業者への支払いが可能な状況にあるとは考えにくいでしょう。
このような場合、悪徳業者から分割で返済することを持ちかけられます。分割対応してもらえるのならありがたいと思うかもしれませんが、そのとき発生する手数料も当然法外な金額です。
貸金業法で定めのある法定金利の数十倍を請求されることになり、いずれは分割手数料だけ支払えば元金は据え置いてもよいので、代わりに翌月からの手数料は少し高くなることを提案されます。
いわゆる貸金業のジャンプという行為で、どんどん手数料が増額されいつまでたっても元金が減らない状況に陥ってしまうでしょう。
安すぎる手数料や分割対応可能という手口には注意!
そもそもファクタリングとはいえない違法な取引である上に、発生しない費用ばかり請求するこのような悪徳業者も存在するのです。ファクタリングを資金調達に利用するときには、安すぎる手数料や分割対応可能といった甘い誘いや手口に乗らないようにしてください。