ファクタリングとは、保有している売掛金など売掛債権をファクタリング会社に買い取ってもらい、期日より前に現金を受け取る仕組みです。それに伴い、現在、直面している経営上の問題解決に繋げることを目的とします。
では、会社が保有する売掛金であれば、どのような売掛債権でもファクタリングに活用することは可能なのでしょうか。
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ファクタリングは中小企業の資金調達の味方
商品やサービスを売り、その代金が入金されるまで一定期間を要する場合には、会計上、売掛金として処理をすることになります。売掛金は発生してから1か月や2か月、場合によってはもっと先まで入金されないこともあるので、その間の資金が不足したとき、期日を早めて現金化できるファクタリングは中小企業の間で多く活用されるようになりました。
ファクタリングとは時間を買うもの
ファクタリングは、最短で即日現金化も可能とするほど、迅速な資金調達を可能とする手法です。
売上の早期回収が可能となるので、再投資も早くできるようになるでしょう。それにより新たな売上が発生すれば、その収益をさらに投資に使えることができるはずです。
ビジネスにおいて、利益の再投資を円滑にできることが、経営効率に大きく影響しますので、入金まで時間がかかる売掛金が多い場合にはファクタリングを積極的に用いたほうがよい場合もあるといえるでしょう。
どんな売掛金でもファクタリングできる?
気になるには、どのような売掛金でもファクタリングに利用できるのかということです。ファクタリング会社で売掛金などの売掛債権を買い取ってもらうには、その売掛金が現金化できるものであることが条件と考えられます。
ファクタリングを利用するときにもファクタリング会社による審査が実施されますが、この審査では申し込みを行った企業と売掛先企業について行われます。
ただ、申し込みを行った企業よりも、売掛先企業に対する審査に重点が置かれることがほとんどですので、売掛金を買い取ってもらうためには売掛先企業の審査項目に問題がないことが必要です。
審査項目で重視されると考えられる部分は、
- 企業の信用情報
- 申し込みを行った企業と売掛先企業との関係性
- 売掛債権が現金化される期日
などです。
そのため、売掛先企業が社会的信用性の高い企業なら、売掛金を買い取ってもらえる確率は高くなります。
さらに、申し込みを行った企業と売掛先企業との関係が5年や10年と長期に渡り続いており、売掛金の入金が期日までにしっかりなされている場合などは信用力の高い企業と判断されるでしょう。
反対に、売掛先企業が創業して間もない企業で、申し込みを行った企業との取引関係もまだ浅いという場合はファクタリング会社も安心できないため、買い取りが難しいと判断される場合もあるかもしれません。また、売掛金が入金されるまでの期日の長さなども成否に影響することになります。
売掛債権の買い取りを希望するなら相談してみること
売掛金があるからファクタリングで現金化しよう!と思っても、どのような売掛債権でも買い取ってもらえるわけではないということを理解しておくようにしましょう。
また、無理だろうと思っていた売掛金でも買い取ってもらえる場合もあるので、ファタリングを希望するなら、一度、ファクタリング会社に相談してみることをおすすめします。