ファクタリングは審査なしでもできる?通るためのポイントを紹介!

ファクタリングは、保有する売掛金を現金化して資金調達するサービスですが、すぐにお金が必要なときは審査なしでも利用できないものか…と考えてしまうものでしょう。

審査なしなら、すぐにファクタリング契約を結んで手元のお金を増やすことができますが、必要書類の準備が必要であることには理由があります。

実際、ファクタリングで審査なしの契約は危険であり、様々なリスクがはらんでいます。

そこで、審査なしでもファクタリングはできるのか、審査に通らないことが気になる経営者に向けて、審査落ちしにくいファクタリング会社の特徴などを説明していきます。

ファクタリングの審査とは

ファクタリングを利用するときには、必ずファクタリング会社で審査が行われます。

審査では、ファクタリング利用の申し込みをした利用者と売掛先間で本当に取引があるのか確認していきますが、そもそもファクタリングは売掛金をファクタリング会社が買い取ることで資金調達できるサービスです。

売掛金とは商品やサービスを販売し、売上が発生しているもののまだ回収していない代金のことですが、ファクタリング利用後は手数料分を差し引いた残りが現金として支払われます。

お金を借りるわけではないため負債も増えず、早ければ即日現金化も可能となる資金調達の方法のため、近年中小企業などに注目されている方法です。

ファクタリングには「2社間」と「3社間」の2種類がありますが、いずれにしてもファクタリング会社は売掛先から売掛金が回収できるかを重視します。

債権額や売掛先の経営状況などを審査し、買い取ることにリスクはない安全な債権か判断されます。

審査に落ちればファクタリング契約はできません。

ファクタリング審査の必要書類

ファクタリングを利用するとき、ファクタリング会社が行う審査では、主に次の必要書類を提出するように求められます。

  1. 本人確認書類
  2. 決算書
  3. 成因資料
  4. 取引履歴の確認できる通帳

それぞれ説明していきます。

本人確認書類

ファクタリングの申し込みでは、申込者本人の身分証明書が必要です。

  • 免許証
  • パスポート
  • 写真付き住民基本台帳カード

などを準備しておきましょう。

決算書

直近2~3年間の決算書(個人事業主であれば確定申告書)を提出する必要があります。

決算書が赤字の場合、提出することを躊躇してしまうかもしれませんが、赤字だからといって審査に落ちるわけではありません。

ファクタリングではあくまでも、売掛債権を回収できる見込みが重要視されます。

なお、決算から間が空いている場合には、直近の試算表を提出するように求められることもあるため準備しておいてください。

成因資料

本当に売掛債権が存在することを証明するための資料が必要です。

取引に関する基本契約書・請求書・注文書・納品書・受注書など、できるだけ多くの書類を用意しておいたほうが良いといえます。

資料なしだとファクタリング会社と契約するのは難しくなります。

また、資金繰り計画を書面化したものを求められることもあるため、準備しておくようにしてください。

取引履歴を確認できる通帳

売掛先との取引履歴を確認できる銀行口座の通帳も必要です。

通帳の履歴から、売掛先から期日どおりに売掛金が入金されているか、本当に継続した取引があるのか確認されます。

入金が遅れている場合には、信用力の低い売掛先と判断され、審査では不利になる可能性があります。

ファクタリングで審査は必須である理由

ファクタリング会社は、ファクタリング利用の申し込みがあったとき、必ず審査を行います。

現金化の後で売掛金を回収できるのか、利用者や売掛先を審査しなければファクタリング会社が経営上高いリスクを負うことになるからです。

ファクタリングで審査が必須である理由として、主に次の3つが挙げられます。

  1. 売掛金の買取可否を判断できない
  2. 手数料を決めることができない
  3. 詐欺などのリスクを回避できない

それぞれ説明していきます。

売掛金の買取可否を判断できない

ファクタリング会社が売掛金を買い取ろうとするとき、審査により売掛先の倒産リスクなど確認しなければ、買取可否を判断することはできません。

もし未回収リスクの高い売掛金をファクタリング会社が買い取ってしまうと、買取後に売掛先が倒産し、その損害をファクタリング会社が負うことになってしまいます。

リスクが高いと判断された売掛金は、仮にファクタリング会社が買い取ると決めた場合でも、手数料など割高に設定される可能性があります。

手数料を決めることができない

ファクタリングを利用するときには、ファクタリング会社に手数料を支払うことが必要です。

手数料は、ファクタリング会社が負うリスクの高さによって決まります。

安心して買い取りできる売掛債権であれば手数料は安く設定されますが、リスクの高い取引と判断されれば手数料は高く設定されることになります。

売掛先の信用力により手数料は左右されるため、審査を行わなければ手数料を決めることはできないといえます。

詐欺などのリスクを回避できない

ファクタリングを利用するときには、契約しようと考える相手が悪徳業者ではないか不安を感じるものですが、それはファクタリング会社も同じです。

例えば利用者と売掛先が結託し、架空の請求書を作ってファクタリング会社に売ろうとする詐欺行為などもゼロではありません。

また、すでに別のファクタリング会社に売却された売掛金を持ち込まれる二重譲渡の可能性や、すでに不良債権化している債権を持ち込まれるといったリスクもあるため、審査を行わなければ詐欺などのリスクを回避することができないといえます。

審査なしのファクタリングを利用した場合のリスク

健全なファクタリング会社にファクタリング利用を申し込むと、審査なしで契約できることは絶対にありません。

必ず審査が行われるはずですが、仮に審査なしのファクタリングを利用してしまうと、次のようなリスクを背負うことになるでしょう。

  1. 法外な手数料を請求されるリスク
  2. 融資契約を結んでしまうリスク
  3. 買戻しを求められるリスク

それぞれのリスクについて説明していきます。

法外な手数料を請求されるリスク

審査なしのファクタリング契約を結んでしまうと、法外な手数料を請求されるリスクが高くなります。

そもそも審査を行わないということは、ファクタリング会社が負うリスクを加味した手数料設定ではないため、最大限にリスクを想定した手数料を請求される可能性が高いといえるからです。

想像を超える高額な手数料を請求されても不思議ではないため、資金調達に成功したとしても大きな損失を被ることになるでしょう。

融資契約を結んでしまうリスク

ファクタリングは売掛債権の売買による資金調達ですが、審査なしで契約した場合には、売掛債権の買い取りではなく融資契約を結んでしまうリスクが高くなります。

本来、ファクタリングは借入れではないため、担保や保証人などは不要です。

しかし審査なしのファクタリング会社では担保や保証人を求められたり保証金や一時金など請求されたり、債権譲渡契約ではなく融資契約を結ばされてしまいます。

貸金業登録していない業者が金銭を貸し付ける行為は違法な取引であり、ヤミ金融業者が関係している可能性が高くなり大変危険です。

もしも融資契約を結んでしまうと、恫喝などによる取り立ても行われ、周囲にも迷惑をかけてしまう可能性があります。

審査なしに魅力を感じたとしても、それ以上の多大なリスクがあると留意しておいてください。

買戻しを求められるリスク

本来、ファクタリングは償還請求権なしの契約を結ぶため、利用後に売掛先が倒産してもその責任を利用者が負うことはありません。

しかし審査なしの契約を結んでしまうと、知らない間に償還請求権ありの契約を結んでしまい、売掛金が回収できなければ買戻しを求められる可能性があります。

債権の買戻しが契約内容に含まれている場合は、実質、融資とみなされる契約のため一般的な買取ファクタリングではありませんので注意しましょう。

ファクタリングで審査落ちする原因

ファクタリングで資金調達したくても、審査落ちしてしまい利用できない…という場合、何が原因なのか悩んでしまうことでしょう。

ファクタリング会社の審査による基準をクリアできず、審査落ちする原因として主に次の4つが挙げられます。

  1. 売掛先の信用力が低い
  2. 取引実績が不十分
  3. 債権の健全さに懸念がある
  4. 利用者の社会的信用が低い

それぞれ説明していきます。

売掛先の信用力が低い

ファクタリングで審査落ちする原因として、売掛先の信用力が低いことが挙げられます。

信用力の低い売掛先の債権を買い取れば、最悪の場合倒産してしまい売掛金を回収できなくなる可能性が高いからです。

少しでも倒産リスクのある売掛先の債権を持ち込むと審査で弾かれる可能性があるため、信用力の高い債権を選んで売却するようにしましょう。

取引実績が不十分

ファクタリング会社は売掛先との取引実績も重視するため、新規の契約先という場合には審査に通らない可能性があります。

初回取引でなくても、取引実績が少なく浅い売掛先の債権では信用できないと判断されてしまうため、できるだけ取引の長い売掛先の債権を選んだほうが良いといえます。

債権の健全さに懸念がある

もしもすでに別のファクタリング会社に売却済の債権を持ち込まれ、二重譲渡が行われれば売掛金を回収できなくなってしまいます。

また、本当は存在しない売掛債権を持ち込まれれば、当然回収することはできません。

健全さが低い債権と判断されればファクタリング会社は買い取りを拒否せざるを得ないため、安心して買い取ってもらえる債権を売るようにしましょう。

利用者の社会的信用が低い

本来、ファクタリングの審査では利用者ではなく売掛先の信用力が重視されます。

ただ、利用者の信用力がまったく関係ないとはいえません。

利用者とファクタリング会社のみで契約する2社間ファクタリングでは、売掛金の回収は利用者が行います。

もし利用者の財務状況が悪化しており、売掛金が入金されたタイミングで資金繰りが悪化していれば、回収した代金を使い込んでしまう可能性があるからです。

また、過去に重大な過失を犯している利用者の場合、信用力が低いためまた同じ過ちを犯す可能性も否定できません。

社会的信用の低い利用者の場合、ファクタリング審査に通りにくくなる可能性があるといえるでしょう。

審査落ちしにくいファクタリング会社の特徴

せっかくファクタリングの申し込みをするのなら、審査落ちしにくいファクタリング会社を選びたいと考えるものでしょう。

そのファクタリング会社に申し込む場合でも、次の4つのポイントを押さえておくと審査に通りやすくなります。

  • 信用力の高い売掛先の債権を売却する
  • 取引実績が長い売掛先の債権を売却する
  • 支払期日までの期間が短い債権を売却する
  • 額の大きな債権を売却する

できるだけ大手企業や公共機関などの債権のほうが信用力は高いとみなされるでしょうが、中小企業でも経営状況や財務状態の良好な会社の債権なら審査では有利です。

また、初回取引などの債権はリスクが高いと判断されがちなため、取引実績が長く期日に遅れず支払いが行われている債権を選びましょう。

さらに支払期日までの期間が短いほうが、売掛先が回収までの期間に倒産してしまうリスクも回避できるためファクタリング会社にとっては安心できる債権です。

ファクタリング会社が負担するコストも、売掛債権額が少額でも多額でもそれほど変わらないため、債権額はできるだけ大きいほうがファクタリング会社の儲けも多くなるため好まれます。

これらを踏まえて、審査落ちしにくいファクタリング会社を選ぶことが大切ですが、主に次の5つの特徴がある会社が良いでしょう。

  1. 必要書類が少ない
  2. 即日対応が可能
  3. 過去の実績が高い
  4. 審査通過率が高い
  5. オンライン契約が可能

それぞれの特徴について説明していきます。

必要書類が少ない

ファクタリングを利用するときには、ファクタリング会社から要求された必要書類を準備することが必要です。

ただ、必要書類が多ければ事前に準備する手間や時間がかかることとなるため、審査の負担を少しでも軽減したいならできるだけ必要書類の少ないファクタリング会社を選んだほうが良いといえます。

即日対応が可能

ファクタリングは資金調達のスピードがはやいことがメリットですが、ファクタリング会社によっては即日対応できるケースがあります。

ただ、ファクタリング会社によっては3営業日以内など現金化までの時間はバラバラのため、できるだけ即日対応してくれるファクタリング会社を選ぶようにしましょう。

過去の実績が高い

信頼性の高いファクタリング会社を選ぶことが必要ですが、過去の実績が高いほうが安心です。

過去の実績が高いファクタリング会社は、どのような売掛債権なら買い取っても良いか判断がはやいため、スピーディな資金調達にもつながります。

審査通過率が高い

ファクタリングでは必ず審査が行われますが、審査通過率が高いほうが申し込みしやすいといえます。

審査の判断基準はどのファクタリング会社でも同じではないため、どの業者に申し込むかによって評価が変わる可能性があります。

ホームページなどで買取実績などを公表しているファクタリング会社などの場合、柔軟な審査により対応してもらえる可能性が高いといえるでしょう。

オンライン契約が可能

最近ではインターネットを利用した申し込みや契約が主流となり、すべてオンラインで完結できるファクタリング会社も増えてきました。

オンライン契約が可能なファクタリング会社であれば、わざわざ業者の窓口まで出向く必要や郵送による手続などが必要なく、スムーズに契約することができます。

また、対面では緊張してうまく話できないという経営者でも、オンラインであればスムーズにコミュニケーションを取ることができ、審査に通過する可能性も期待できるといえるでしょう。

ファクタリング会社の審査に落ちた場合の対応

ファクタリング会社の審査で落ちた場合、どのような対応をすれば良いのか解説いたします。
以下の方法を実践して、審査の通過率を高めましょう。

ファクタリングに出す債権の種類を再検討する

まずは、ファクタリングに出す債権の種類を再検討しましょう。売掛債権の健全さに問題があると、ファクタリングの審査に通らない可能性があります。

例えば、財産的な価値が無くなって回収できなくなった不良債権です。
また、実存性が疑われやすい売掛債権や未回収リスクの高い売掛債権も、審査に通りません。
利用金額が大きすぎる場合も、架空の売掛金が含まれている可能性が高いとして、落とされてしまうことがあります。

このようにファクタリングの審査に通るかどうかは、債権の種類によって大きく変わります。ファクタリングの審査に落ちてしまった際は、債権に問題がないかを確認しましょう。

取引実績が多く、信用度が高い債権であれば審査に通りやすいです。

買取金額の上限・下限をチェックする

ファクタリング会社ごとに、買取金額の上限と下限が定められています。買取金額が限度額に抵触していると、審査に通らないため注意しましょう。

買取金額を変えるのは難しいため、限度額に抵触してしまった場合は別のファクタリング会社を利用する必要があります。限度額が原因で審査に落ちた場合は、ほかの要素には問題がない可能性が高いです。そのため、別のファクタリング会社に切り替えれば、問題なく審査に通ると考えられます。

限度額は、契約する前に各ファクタリング会社に確認しておくと安心です。

複数のファクタリング会社に同時に見積もりを依頼する

ファクタリング会社によって審査基準は異なります。審査に通りにくい会社、通りやすい会社があるのです。そのため、複数の会社に依頼をして、見積りを取りましょう。

倒産寸前の企業の場合は、見積り自体を断られてしまうかもしれませんが、そうでなければファクタリングを行ってくれる会社は必ず存在します。

審査に通りやすい会社は、必要書類が少ない、オンラインで手続を完結できる、手数料の上限額が高いなどの特徴があります。
ホームページや口コミなどを調べて、気になる会社に連絡しましょう。

複数の会社で審査に通った場合は、条件を比較して1社に絞って契約します。

ファクタリングで即日入金を実現するポイント

ファクタリングの審査に通ったとしても、現金をすぐに受け取れない場合があります。即日入金を行う方法について解説いたします。

即日入金が可能なファクタリング会社を選ぶ

ファクタリング会社には、即日入金に対応している会社と対応していない会社があります。そのため、ファクタリングを申し込む時点で、即日入金の可否については必ず確認しておきましょう。

即日入金が可能なファクタリング会社であっても、利用する時間帯次第では翌日以降の入金になってしまうケースもあります。そのため、即日入金が可能な時間帯についても確認しておくと良いです。

一般的には平日の午前中に利用すれば、即日入金が可能です。土日祝日や夕方以降は、営業時間外の可能性があります。

土日祝日に営業しているファクタリング会社もありますが、銀行自体が土日祝日に営業していないため、多くはありません。

オンラインファクタリングを利用する

ファクタリング会社のなかには、オンラインで手続できる会社が存在します。一般的なファクタリング会社は、書類を対面で渡したり郵送したりしなければなりません。そのため、書類を確認してもらうまでに時間がかかるというデメリットがあります。

オンラインファクタリングを利用すれば、手続をオンラインで実施できるため、手続にかかる時間は短いです。そのため、即日入金ができる可能性も高くなります。

ただし、オンラインファクタリングのなかには、混合型の契約方法をとっている会社も存在します。ほとんどの手続はオンラインでできても、契約締結時には対面が必要になるというものです。即日入金してもらえない可能性があるのでオンライン完結型が確認しておきましょう。

住んでいる場所や働いているエリアから近いファクタリング会社を利用する場合は、手続がスムーズに行いやすく、即日入金できる可能性がオンラインと同様に高いです。そのため、オンラインファクタリングは、近くにファクタリング会社がない場合におすすめです。

2社間ファクタリングを利用する

2社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社の2社のみで行うファクタリングの契約方法です。

売掛先を含めた3社間ファクタリングでは、サービスの利用者が売掛先に債権の譲渡について承認を得なければいけません。手続が複雑であるため時間がかかり、即日入金が難しいというデメリットがあります。

2社間ファクタリングでは、売掛先との手続が不要です。その分、手続が早く完了するため、即日入金を実現しやすいのです。

一方で、ファクタリング会社にとっては、代金が未回収となるリスクが高い契約方法となります。そのため、手数料は三社間ファクタリングと比べて高めに設定されています。

手数料が高くても即日入金を望んでいる方は、2社間ファクタリングの利用をおすすめします。

まとめ

ファクタリングを利用するとき、審査なしの業者を選ぶと悪徳業者に騙されるリスクを高めてしまいます。

正規のファクタリング会社に申し込みをすれば、必ず審査は行われるはずです。

ファクタリングの審査では、ファクタリング会社が買い取っても安心できる売掛債権なのか、本当に期日に回収できるのか判断されます。

仮に回収できない債権をファクタリング会社が買い取ってしまうと、存在しない売掛金だったり未回収になったりなどで貸し倒れになる可能性が高いからです。

これらを踏まえて、必ずファクタリング利用のときには審査が必要であることを理解しておき、もし審査なしで利用可能という業者があっても悪徳業者であることを疑うようにし、絶対に契約しないようにしてください。

ファクタリング利用で迷うことや不安なことがあるときには、気軽にご相談いただければと思います。