栃木県は関東地方にある県で、東京から主要な観光地まで1~2時間程度で行ける交通アクセスの良さが魅力といえます。
日光東照宮など世界遺産「日光の社寺」もあり、至るところに驚くほどの絶景が隠れている県で、観光や旅行に訪れる場所としても有名です。
そのため栃木県を拠点とする中小企業も少なくなく、ファクタリングニーズも高いエリアといえます。
しかしファクタリング会社の多くは東京に集中しており、栃木でファクタリングを利用したくても難しいと感じている経営者もいるようです。
そこで、栃木でもファクタリングは可能なのか、資金調達に利用するときのメリット・デメリットについて解説していきます。
目次
ファクタリングは中小企業の有効な資金調達方法
栃木県は、製造業が県内経済を牽引している「ものづくり県」の1つです。
県内総生産額に占める第二次産業の割合は全国3位の39.7%、製造品出荷額は全国13位であるなど、様々な産業がバランスよく集積している県といえます。
特に自動車・航空・産業用などの輸送用機械や、医薬・医療関連が集積しており、農業でも
「とちおとめ」で有名ないちごは1968年から2017年まで50年連続収穫量日本一です。
日本初の国立公園である日光国立公園(中禅寺湖)や、鬼怒川・湯西川・塩原などの温泉地にも恵まれ、県内には153か所のゴルフ場があるなど、企業の多さを物語っているといえます。
栃木を拠点する中小企業が資金調達するとき、方法として「ファクタリング」が候補に挙げられるには、抱えている資金面の悩みが以下の通りだからです。
- 売掛先の支払いサイト長期化により資金が足りない
- 仕入れを増やしたいけれど材料費に充てるお金がない
- 銀行から融資を受けて資金調達しにくい
資金面の悩みが解決できなければ資金繰りはさらに悪化してしまうため、これらの悩みを解決できるファクタリングをうまく活用することを検討したほうがよいでしょう。
ファクタリングで資金調達する際の流れ
「ファクタリング」とは、中小企業などが保有する「売掛金」を現金化する資金調達の方法です。
売掛金をファクタリング会社に売却し、実際に入金される予定の期日まで待たず、前倒しでお金を受け取ることができることが特徴といえます。
注意したいのは、ファクタリングには次の2つの契約形態によって流れが異なることです。
- 2社間ファクタリングの流れ
- 3社間ファクタリングの流れ
それぞれの流れについて説明していきます。
2社間ファクタリングの流れ
「2社間ファクタリング」とは、
- 利用者
- ファクタリング会社
の2者で契約を結ぶファクタリングであり、売掛先は関与しません。
そのため誰に知られることもなくファクタリングを利用でき、書類の準備や手続も簡単に済ませることができます。
何よりも売掛先が関与しないため、説明や時間調整などの手続が必要なく、即日現金化できる可能性が高まる契約形態です。
2社間ファクタリングを利用した場合、主に次の流れで手続が行われます。
- ファクタリング会社に売掛金買取を申し込む
- ファクタリング会社で審査が実施される
- ファクタリング会社から買取金額などが提示される
- 提示内容に双方合意後ファクタリング契約を結ぶ
- 利用者指定銀行口座に手数料を差し引いた金額が送金される
- 売掛金支払期日に利用者に売掛金が入金される
- 利用者からファクタリング会社に売掛金を送金する
すぐに資金調達できる契約形態ですが、手数料は後述する3社間ファクタリングよりも高めに設定されます。
3社間ファクタリングの流れ
「3社間ファクタリング」は、
- 利用者
- ファクタリング会社
- 売掛先
の3者で契約するファクタリングであり、前もって売掛先にファクタリング利用について承諾を得ることが必要です。
そのため売掛先との関係性や取引に影響を及ぼす可能性がゼロではないことは留意しておいたほうがよいでしょう。
3社間ファクタリングを利用した場合には、次の流れで手続が進みます。
- ファクタリング会社に売掛金買取を申し込む
- ファクタリング会社で審査が実施される
- ファクタリング会社から買取代金など提示される
- 提示内容に合意後、売掛先に債権譲渡通知を出して承諾後にファクタリング契約を締結
- 利用者指定銀行口座に手数料を差し引いた金額が送金される
- 売掛金支払期日に売掛先からファクタリング会社に売掛金が支払われる
栃木でファクタリングを活用するメリット
栃木を拠点する中小企業がファクタリングを利用することはいろいろなメリットがあります。
たとえば審査では売掛先の信用力が重視されるため、債務超過や赤字決算などでも申し込みできます。
借入れではないため担保や保証人を求められることはなく、決算書を汚さず資金調達できることもメリットです。
栃木でファクタリングを活用するデメリット
栃木でファクタリングを利用する場合、手数料が発生すること以外にも、ファクタリング会社の多くが東京近郊に集中しているため利用しにくいことはデメリットです。
仮に栃木県内で信頼できるファクタリング会社を見つけようとしても、なかなか見つからないのが現状といえるでしょう。
東京近郊のファクタリング会社から選ぶことになっても、わざわざ出向くことに時間や費用を掛けたくないと考えてしまうのは当然のことです。
出張や郵送などで対応してもらう場合でも、やはり別途費用や時間がかかってしまいます。
栃木でファクタリング利用する際の注意点
栃木でファクタリングを利用したいなら、次のことを注意したファクタリング会社選びをするとよいでしょう。
- 全国対応可能の業者を選ぶ
詳しく説明していきます。
全国対応可能の業者を選ぶ
ファクタリング会社の多くは東京に本社を構えていますが、関東エリアならすぐに対応できる業者を選べば資金調達まで時間がかかりにくくなります。
また、最近ではオンライン対応できるファクタリング会社も増えているため、迅速な手続も期待できることでしょう。
ただし初めてファクタリングを利用するときには、やはり対面のほうが安心できると考えてしまうものです。
その場合、仮に栃木県内に支社や営業所がなくても、近隣の県に拠点を設けているファクタリング会社なら対応はスムーズと考えられます。
特に全国対応できるファクタリング会社の場合、関東エリアにとどまらず西日本など全国に支社や営業所を設けているため、時間のかからない手続が可能です。
まとめ
栃木は工業も農業も盛んで、観光地としての魅力もあふれる県です。
そのため多くの人たちが栃木を訪れますが、もともと栃木を拠点して事業展開する中小企業なども少なくありません。
その中小企業が資金繰りの悩みを抱えているとき、要因となっているのが売掛金の入金サイトです。
売掛金の入金サイトを短期化する方法としてファクタリングがありますが、規模の小さな業者を選んで契約してしまうと、準備できる資金が限られ即日対応してもらえない可能性が高まります。
また、十分な資金がない業者の場合、手数料も割高になる可能性があるため注意してください。
全国対応が可能なファクタリング会社なら、規模も大きくエリアを問わずに即対応できるため、安心して契約を結ぶことができます。
なお、当社も埼玉県に営業所を設けており、対面・郵送・オンライン・出張など様々な形で申し込み可能としています。
もしも資金繰りや資金調達で悩んでいるときには、一度気軽にご相談ください。