売掛金が発生する掛け取引のほうが現金決済よりメリットは高い?

現在の会社の状況を把握したいとき、損益計算書を確認して利益を見るという経営者の方もいるでしょう。

売上がどのくらい上がり利益がどのくらい出ているのか把握することももちろん大切ですが、本当に確認するべきなのは売掛金をしっかり回収できているかです。

会社は手元の資金がショートすれば倒産してしまいます。

売掛金を早く回収するメリットを理解し、どのくらい回収できているか確認するようにしましょう。

中小企業経営者向け!資料無料ダウンロード

資金繰り表テンプレート

資金繰り表テンプレート

もう資金繰りで悩まない!経営者・財務担当者のための資金繰り表テンプレート。

売掛金が早く回収されれば資金繰りが改善される

売上が増えることは会社にとっては嬉しいことです。

ただ、掛け取引による売上が計上されると同時に、売掛金も増えます。

この売掛金は、いわば取引先に対してお金を貸しているのと同じことであり、回収できずに残ったままでは手元の現金が不足してしまいます。

売掛金を回収するまでの間にも、会社は事業を営む上で必要ないろいろな経費の支払いを行う必要があります。

そのため、売掛金を早期で回収できるようになれば、運転資金が不足することはなく、資金繰りが円滑になるというメリットがあるといえるでしょう。

すべて現金決済にしたほうがよい?

それなら現金で取引を行い、売掛金をなくしたほうがよいのではないか?と思うかもしれません。

もちろん、取引のたびに現金を受け取ることができれば、その後、発生する支払いにも対応できるようになるでしょう。

ただ、請求書の発行や入金確認、会計処理、領収書の発行などは、取引のたびに必要です。

複数の文書を発行する手間が増え、ミスを増やす要因になるとも考えられます。

売掛金で処理することで事務手続きの手間を省くことが可能

一方、売掛金という形で処理できる掛け取引は、このような面倒な手間を月に1度にまとめることができます。

そのため、業務を効率化が可能になることはメリットです。

ただ、取引先との間で取り決めた支払いまでの期間が長くなると、入金されるまでの間に発生する数々の支払いに対応できなくなります。

さらに、取引先の業績が悪化して期日通りに売掛金の支払いがされなくなる可能性もゼロではありません。

最悪の場合、倒産して回収できなくなるリスクもあると理解しておくべきでしょう。

回収までのサイトが長い売掛金は早期化させる努力を

売掛金が発生する掛け取引は信用取引で成り立つため、回収できなくなるリスクの高い取引先か常に情報を収集・判断し、取引を継続させることが重要です。

もし回収までのサイトが長い売掛金はできるだけ早期化することは、資金繰り改善のために必要なことといえます。

取引先と交渉しても難しい場合は、ファクタリングなどを活用することで上手く早期に現金化させていくようにしましょう。

中小企業経営者向け!資料無料ダウンロード

資金繰り表テンプレート

資金繰り表テンプレート

もう資金繰りで悩まない!経営者・財務担当者のための資金繰り表テンプレート。