2021年06月16日
詐欺容疑で逮捕テクノシステム社と架空取引のイースター社の関係性について
今月27日に詐欺容疑で逮捕された株式会社テクノシステム
(会社住所:横浜市西区みなとみらい二丁目2番1号横浜ランドマークタワー19階 代表取締役 生田 尚之)
(以下「テクノ社」といいます)と、弊社へ架空の債権を売却し1.7憶円を搾取した
株式会社イースター(会社住所:横浜市中区相生町六丁目100番地 代表取締役 松島 康倉)(以下「イースター」といいます)
との関係についてお話しさせていただきたいと思います。
まず弊社とイースターの事件について少しお話しさせていただきます。
2019年11月25日の朝に金融コンサルタントから弊社へ紹介が入り、
ファクタリングを希望している神奈川の家電卸のお客さま(イースター)がいるから至急対応してほしいと弊社へ連絡が入りました。
内容は以下の通りです。
年商約200億
買取り希望額1億2000万
買取り希望日11月26日
使用用途:仕入代金の支払い
イースターの取引先は与信情報の良い会社ばかりで通帳を確認しても毎月15億円程が、
大手家電メーカーからイースター名義の通帳に入金されていました。
取引先との書類についても請求書はもちろんのことその他成因書類(一括仕入稟議書・納品書・物品受領書・発注書)も揃っていました。
結果審査も通り契約に至りました。
その後12月に入り、追加で5,000万円が必要だと連絡を受け債権額にもかなりの余裕があった為、希望通り契約することになりました。
集金日の12月25日に急に連絡がつかなくなり、本社ビルに行くと夜逃げ状態で姿を眩ませ、その後姿を現すことがありませんでした。
その後分かったことですが、大手家電メーカー数社との契約書や成因書類、その企業の印鑑等ほとんどを偽造していて
債権そのものが架空だったことが明らかになりました。
大手家電メーカーからの入金は複数のペーパーカンパニーをトンネルとして使い、振込依頼人名を変えることで
あたかも入金があるように見せかけていたのです。
※現在も調査中
テクノ社とイースターとの関係についてお話しします。
イースターと弊社が契約期間中に、一度会食に行った際の話です。
場所はイースター本社ビルの地下にある馬車道倶楽部という会員制の焼肉店でした。
イースターの紹介者と、担当者であった私と弊社の代表で伺いました。
その時の会話で、イースターの代表である松島が気になる話をしていました。
普段からテクノ社の生田とは親密な関係で、毎年テクノ社の決算期になると5億円程の金を流しているという話でした。
テクノ社は11月末が決算で決算時に現金預金を増やすことで銀行から融資が引ける。
1日で10%手数料をもらえるからおいしい話なので、ぜひどうですか?と弊社の代表に持ちかけていました。
『5億をテクノ社に振込すれば次の日に5,5億で戻ってくるので5000万得するいい話ですよ』という内容でした。
その時にテクノ社とイースターの間で付き合いがあることを知りました。
テクノ社を調べたところ、イースターの仙台支店と熊本支店の登記住所がテクノシステムの仙台支店、熊本支店と
同一住所であることがわかり、関係の親密さは明らかでした。
また、イースターの通帳を確認した際に弊社と契約した直後の2019年11月28日にテクノ社へ1億円の送金がありました。
更に2019年12月2日にはテクノ社の代表である生田尚之の個人口座に4.8億円もの大金を振込していました。
失踪する直前に計約6億円もの大金を振り込んでいました。
下記資料がテクノ社及びイクタナオユキ個人への送金履歴の載っているイースターの通帳です。
弊社としてもテクノ社が架空取引、循環取引に関与していることを疑っておりましたが、今回のニュースを目にして、
それが確信しました。
書類を偽造し金融機関から融資金詐欺を働くという点に関してもやり方が酷似していて、
イースターの件についても生田の指示によるものだったのではないかと疑ってしまいます。
テクノ社とイースターの関係は明らかであり、何年も一緒になって詐欺を繰り返し、
不正に資金を調達し豪遊生活をしていたのだと思うと本当に許せません。
今回の事件でテクノ社の役員が逮捕されましたが、イースターの松島はいまだに逮捕されておりません。
また、テクノ社の代表の生田は容疑に対し従業員が勝手にやったことだと否認しているようです。
実はイースターとの事件後にテクノ社の匿名社員複数から弊社のブログを見たとメールがあり、
テクノ社の代表 生田に関する悪事を弊社に共有してくれました。
従業員からも見放され、元社員からも恨まれる理由が納得できます。
なりふり構わず金を求め、他人のことなど全く見えていなかったのだと思います。
弊社以外にも多くの方々がテクノ社に騙され金銭を搾取されております。
一刻も早く悪事を償ってもらいたい。
騙し取られたお金を返してもらいたい。
昨今コロナ禍の影響により、資金繰りが悪化してしまった中小企業を中心に売掛債権を資金化する企業が大変増えております。
売掛債権早期資金化は担保、保証人が不要で銀行からの借入等が困難な企業様や融資までのつなぎ、
急場を要する際にご利用頂くことの多いサービスです。
銀行の融資とは異なり売掛債権を売却することで最短即日での資金化が可能なことから、
売掛債権の資金化を導入する企業様が増えております。
それに比例する様にファクタリング会社が被害者となる架空債権を使った詐欺事件が増えているのも事実です。
2社間契約ではファクタリング会社とお客さまとの2社間で契約するので非常にリスクが高くなっております。
弊社だけでなく、同業他社も同じようなケースで詐欺被害にあっているようで、ニュースや記事で目にすることが多くなっております。
資金繰りに窮して、一度このような詐欺行為に手を染めてしまうと今回のテクノ社のように自転車操業になり抜け出せなくなるという
最悪の末路は見えております。
売掛債権を売却することで資金を調達するとき、譲渡する請求書が偽物であった場合、その行為は詐欺に該当します。
後に必ず自分の首を絞めることになりますので、いくら資金繰りに困っても、絶対にこのような行為はしないでください。