2026年02月10日

北海道の一日

先日、仕事の契約で北海道を訪れました。
澄んだ空気と、どこか背筋が伸びるような街の雰囲気。無事に契約を終えた安堵感とともに、心も少し軽くなったタイミングで、お客様から「ぜひ行ってみてください」と教えていただいたお店へ足を運びました。

最初に向かったのは、「ばんちょう」という豚丼屋さん。
運ばれてきた瞬間に立ち上る香ばしい匂いに、思わず深呼吸。照りのある豚肉は一枚一枚が存在感を放ち、甘辛いタレが白米に染み込んでいく様子だけで、もう期待が高まります。
口に運ぶと、噛むほどに旨みが広がり、「ああ、北海道に来たな」と、身体の奥から実感が湧いてきました。

黙々と箸を進めていると、不思議なことに、ふと課長の顔が頭に浮かびました。
なぜこのタイミングで思い出したのかは分かりませんが、きっとこういう“ちゃんとしたご飯”を前にすると、仕事のことや、これまで一緒に積み重ねてきた時間が自然と重なってくるのかもしれません。

続いて訪れたのは、焼きカレー屋さん。

ぐつぐつと音を立てる器の中で、とろけたチーズとスパイスの香りが混ざり合い、時間さえも少しゆっくり流れているように感じます。
スプーンを入れるたびに現れる濃厚なコクと熱。その一口一口を味わいながら、「この話、今度会ったときに課長にもしてみようかな」などと、そんなことを考えていました。

仕事で訪れた北海道でしたが、契約のあとに味わったこの時間は、数字や書類では語れない大切な余白だったように思います。
人とのご縁、仕事の積み重ね、そして食の力。すべてが静かにつながった、忘れられない一日になりました。

PAGETOP