建設業は売掛金と前受金が多い業界?資金繰りは大丈夫?


例えば建設業など営む場合、工事を着手する時や完成引き渡しの前に分割して入金が行われる時があります。簿記では「未成工事受入金」や「未成工事前受金」などの勘定科目が使われますが、一般的な前受金のことを示します。
前受金は営業取引に基づき発生する前受けで、商品受注や工事などの販売引渡しを行う前に受け取る手付金などを指します。建設業などはこのように特殊な入金などが発生するため、資金繰りにも影響を及ぼす可能性があります。

建設業の入金方法は特殊
建設業での工事代金は、完成してから入金される売掛金に該当するお金は「完成工事未収入金
、前受金で入金されるお金は「未成工事受入金」、仕掛品は「未成工事支出金」として処理されます。長期に工期が渡る場合は、出来高で入金されるケースもあります。

建設業は立替工事費が多い
多くの工事が完成してからの入金になるため、工事が完成するまでは立替工事費が多く発生します。また、得意先から立替工事として売掛代金から相殺されるケースもあります。
資金繰りがスムーズでないと、この立替工事費が資金を圧迫することになる可能性があります。
工事は実行予算という予算を組んで行いますが、必ず利益が出るとは断言できないため時には思わぬ出費が発生し赤字になることもあります。
特に1年を超える長期工事の場合には、支払いサイトも長くなる傾向にあるので手形などの支払いが多くなりさらに資金繰りを圧迫します。

しかし支払いは待ってくれない
そのような状況でも現場作業員に対しての労務費は現金で支払うことになります。仮に元請から入金がされていなくても様々な費用の支払いは発生します。
建設業では思わぬ事態で出費が重なることが多く、資金繰りが想定どおりにいかないこともあるので十分に注意が必要です。

資金繰りを円滑化できる資金調達方法を
売掛金や前受金などが多い業界のため、最初は問題なかった資金繰りが工事の延びなどで段々と悪化する可能性も考えておく必要があります。
外注費の支払い遅れなどもし問題を抱えている場合には、まだ受取っていない未入金の売掛金などを資金化できる方法を検討しましょう。

売掛金を資金化する方法とは?
売掛金の資金化にはファクタリングという方法がありますが、まずはその先の入出金サイクルなどを確認した上で資金がショートしないように検討した上で活用することが望ましいでしょう。
手元にキャッシュがなければ現場作業員への労務費も支払うことはできません。そうなると作業がストップしてしまい、結果として作業員だけでなく会社も大きな損失を抱えてしまいます。
倒産という最悪の事態を防ぐためにも、適切な方法で資金調達を行うことを検討しましょう。