キャッシュが回らず資金繰りが悪化すると倒産するのはなぜ?


会社が存続していくためには、自己資本が充実した健全な経営が必要です。自己資本を充実させるためには、利益を獲得し資金繰りがスムーズな状態であることが要件となります。そのためには借入金元金の返済額や納税額などの支払いから減価償却費分を差し引いた金額が、獲得利益よりも下回っていることが必要です。この状態を確保できなければ次第に資金繰りは苦しい状態となり、債務超過という状態に陥る可能性があると言えるでしょう。

債務超過という状態が招く倒産

債務超過になれば銀行から融資を受けることができなくなり、現金を手元に残せないので支払いが滞ります。もし支払手形を振り出している場合には、それが不渡り手形となって会社は倒産するといった結末を迎えることになるでしょう。

支払能力の低下が資金繰りを悪化させる

会社が危険な状態に陥らないために、自社の流動比率を確認してみましょう。1年という期間を基準にして、今後現金化する流動資産、さらに支払う必要のある流動負債を確認します。流動資産には、現金預金、売掛金、受取手形、棚卸資産などがあり、流動負債には買掛金、支払手形、未払金、短期借入金などがあります。流動資産を流動負債で割ると流動比率が算出されますが、この比率が100%を上回り高ければ高いほど資金繰りは楽だと判断できます。

流動比率が低下している場合

もし流動比率が低い場合には、なぜ低下しているかを考える必要があります。買掛金や短期借入金が増加してしないか、または運転資金から設備資金を補充することをおこなっていないかなどを検討します。短期借入金は長期借入金に変更することが必要になってくるでしょう。

流動比率が良好なのに資金繰りが苦しいケース

算出した比率は高いのに、なぜか現在資金繰りに悪戦苦闘している場合には、支払手形や買掛金のサイクルが短く受取手形や売掛金のサイクルが長く設けられているといったことはないか確認しましょう。この場合にはぞれぞれの期間を逆転させることが必要となります。また、不良在庫や過剰在庫が発生することによっても資金繰りは苦しくなります。在庫管理を徹底していくことが必要です。

倒産の危機に直面していると感じたら…

借入金の返済がだんだん遅れがちである場合、買掛金や未払金の支払いのために支払手形の期日を長くしている場合、納税や賞与のために借入が必要という場合、さらには役員からの借入が増えてきた場合は危険な状態にあると考えられます。会社はキャッシュが回っている間は倒産しませんが、例え書類上は黒字だとしてもキャッシュが回らなくなれば倒産する可能性は十分あります。資金繰りや支払能力が低下していると感じる場合には、早めに対策が必要だと言えるでしょう。