大分県は九州地方に位置する県であり、別府など温泉地として知られていますが、鉄鋼業・石油化学工業などITや精密機械などの企業も進出しているため、関連する中小企業も多く集積しています。
大分は様々な企業が経済活動をしている県であるため、ファクタリングで資金を調達したいと考える中小企業も少なくありません。
ただ、実際にはファクタリングが大分の中小企業に十分周知されているかといえばそうではないため、資金調達に活用するメリットがよくわからないという経営者もいることでしょう。
そこで、大分でファクタリングを資金調達に活用するメリット・デメリットについて、簡単に解説していきます。
目次
ファクタリングは中小企業の有効な資金調達方法
大分に限らず、中小企業にとってファクタリングは有効な資金調達の方法として周知されつつあります。
その中でも全国トップの温泉資源を誇る別府や湯布院などの観光地があり、地熱など再生可能エネルギー開発と利用を先駆けている大分県は、ファクタリングに対するニーズが高めといえるでしょう。
耕地面積の7割が中山間地気に位置している起伏の多い地勢であるなど、地域条件を活かした農産物なども栽培されています。
また、豊前海・別府湾・豊後水道などの変化に富んだ好漁場で多種多様な水産物も漁獲されるなど、水産業も盛んです。
実際、大分を含め全国の中小企業は、資金繰りや資金調達に関して次のような不安を抱えています。
- 売掛先から売掛金が入金されるまで長め
- 仕入れを増やしたくても資金がない
- 銀行融資の審査に通らず資金調達できない
必要なときに必要なお金を調達できなければ、どれほど利益が出ていても倒産するリスクを高めることになってしまいます。
ファクタリングはこのような中小企業の資金面の不安を解消することができる方法として、近年多くの中小企業に注目されてきたといえるでしょう。
ファクタリングで資金調達する際の流れ
ファクタリングとは、保有している「売掛金」をファクタリング会社に売却し、現金化することで資金調達が可能になるサービスのことです。
売掛先から売掛金が支払われるまでの期間が長めという場合でも、ファクタリングを使えば短縮できます。
赤字などで銀行融資の審査に通らない場合でも、ファクタリングでは売掛先の信用力が重視されるため、資金調達に活用できる可能性は高いといえるでしょう。
そのファクタリングには次の2つの契約形態があり、手続や現金化までの流れが異なります。
- 2社間ファクタリングの流れ
- 3社間ファクタリングの流れ
契約形態ごとの手続の流れを理解した上で、どちらで契約するか選択するようにしてください。
2社間ファクタリングの流れ
「2社間ファクタリング」とは、利用者とファクタリング会社の2者が契約を結び、売掛先は関与しないファクタリングです。
必要書類や手続の流れも簡素化されるため、ファクタリング会社によって最短即日資金を調達できます。
2社間ファクタリングの場合、手続は次の流れで進みます。
- ファクタリング会社に申し込み
- ファクタリング会社による審査
- ファクタリング会社から買取条件や契約内容などの提示
- 利用者とファクタリング会社で契約締結
- 利用者指定の銀行口座に手数料分を差し引いた金額が送金
- 売掛金支払い期日に売掛先から代金を受け取り、ファクタリング会社へ送金
3社間ファクタリングの流れ
「3社間ファクタリング」では、利用者とファクタリング会社だけでなく売掛先も取引に参加することになります。
そのため売掛先にファクタリングを使って資金を調達することを説明し、協力を得ることが求められます。
説明や承諾を得るまでに時間や手間がかかるため、2社間ファクタリングのように即日現金化は困難ですが、ファクタリング会社は利用者を経由せず売掛金を回収できるため手数料は安く設定されます。
売掛先との関係性や取引に影響が及ばないとも限らないため、どのようなことでも相談できる売掛先などの債権でなければ、不安を抱えた状態で手続を進めることになってしまうでしょう。
3社間ファクタリングで契約する場合、手続は以下の通り進みます。
- ファクタリング会社に申し込み
- ファクタリング会社による審査
- ファクタリング会社から買取条件や契約内容などの提示
- 売掛先に債権譲渡の通知と承諾を得る手続
- ファクタリング契約締結
- 利用者指定の銀行口座に手数料分を差し引いた金額が送金
- 売掛金支払い期日に売掛先からファクタリング会社に代金の支払い
大分でファクタリングを活用するメリット
大分でファクタリングを活用するメリットとして、主に次のことが挙げられます。
- はやければ即日資金調達できる
- 銀行融資の審査に通らない状況でも資金調達できる
- 借金を増やさず資金調達できる
- 担保や保証人がなくても資金調達できる
- 貸借対照表を汚さず資金調達できる
他にもオフバランス化が可能になることや、売掛先が倒産してしまい債権が回収できなくなるリスクをファクタリング会社に移転できるなど、様々なメリットがあるといえるでしょう。
大分でファクタリングを活用するデメリット
大分でファクタリングを活用するデメリットとして、ファクタリング会社のほとんどが東京近郊に集中していることが挙げられます。
県内でファクタリング会社を探したくても、地元のみで営業している知名度の低い業者しか見つからなければ、本当に契約してよいか不安を抱えた取引となってしまうでしょう。
東京近郊のファクタリング会社と契約を結ぶことになり、出張や郵送などの対応が必要になれば、時間や費用が無駄に発生してしまいます。
大分でファクタリング利用する際の注意点
大分でファクタリングを活用することは難しいと感じる経営者もいるでしょうが、けっしてそのようなことはありません。
確かにファクタリング会社の多くは東京近郊に集中しているものの、九州地方に支社や営業所があるファクタリング会社なら利用しやすいはずです。
県内や地元の業者のほうが、地域の事情なども把握しているためいろいろ相談しやすいと感じることもあるでしょう。
しかし事業規模が小さい業者の場合、資金力が十分でなく、必要な資金をすぐに準備してもらえなかったり手数料が高めに設定されたりという可能性もあります。
そのため本社は東京にあっても、全国対応が可能な業者を選ぶことで、安心してスムーズに資金を調達することができるといえるでしょう。
全国対応可能の業者を選ぶ
本社は東京でも九州エリアに支社や営業所があるファクタリング会社なら、全国規模で対応している企業のため、高い実績や評価が期待できます。
大分でファクタリングを利用したくても東京からの出張対応や郵送対応のみであれば、別途、交通費や郵送料などを請求されることになりコストがかかります。
しかしオンライン対応を可能とするファクタリング会社や、全国対応できるファクタリング会社なら、エリアごとに支社または営業所を設けているため余計なコストがかかりません。
まとめ
大分でもファクタリングで資金調達することはできます。
ただし事業規模の小さな業者を選んでしまうと、調達できる資金が限られたりすぐに対応してもらなかったり、手数料も割高になる可能性があります。
そのため全国規模で事業展開しているファクタリング会社を選んだほうが、西日本と東日本のどちらのエリアの企業でも、安心して資金調達しやすいといえるでしょう。
当社も福岡県福岡市に支社があるため、大分の事業者の方にも安心して相談いただけます。
もしも資金調達や資金繰りの悩みを抱えているときには、気軽にご相談ください。