ファクタリングで資金調達するときには口コミサイトの情報は参考にするべきか

資金調達にファクタリングを使いたいけれど、そもそもその評判はどうなのか、インターネットなどの口コミ情報は本当に信用できるのかなど疑問を感じる方もいることでしょう。

安心して契約できるファクタリング会社を知りたいからこそ、口コミサイトなどの情報を頼りに業者選びをする経営者は多いといえます。

しかし実際に口コミサイトなどを見ても、どのファクタリング会社がよいのかわかりにくいという場合もあるようです。

そこで、ファクタリング会社を選ぶときに迷ってしまわないように、口コミのどのような情報を重視すればよいのかご説明していきます。

 

資金調達に活用してほしいファクタリングとは?

初めて当サイトをご覧になった方は、ファクタリング(factoring)とはそもそも何なのかわからないという場合もあるでしょう。

ファクタリングとは企業などが保有する売掛債権をファクタリング会社が買い取り、取引先から入金されるより前に現金化させ、そのお金を受け取ることができるサービスのことです。

入金予定の期日を待たず先に現金に換えてしまうため、回収不能や不良債権化のリスクを軽減できる手法としても用いられています。

スピーディに手元のお金を増やすことができる方法として、最近では中小企業を中心として人気が高まりつつあります。

ファクタリング会社を比較する口コミサイトなども増えてきたのは、銀行融資にはない便利さを感じている事業者が増えたからと考えられます。

 

口コミでも評判!ファクタリングのメリット

ファクタリングと銀行融資など、他の資金調達方法を比べたときの違いとして、まずメリットは主に次のとおりです。

  • ファクタリングの審査は借り入れの審査よりも柔軟で通りやすい
  • ファクタリングの審査は結果がわかるまでのスピードがはやい
  • ファクタリング利用者の信用力が低くても売掛先の信用力が高ければ資金調達が可能
  • ファクタリングは借り入れと異なり負債が増えないのでバランスシートに影響しない
  • ファクタリングは売掛金という債権の売買契約を結ぶため担保も保証人も不要

このようにファクタリングは口コミにもあるように、いろいろなメリットがある資金調達方法です。

ただしデメリットもありますので、主に次の点には注意してください。

  • ファクタリングで発生する手数料は銀行などの貸出金利や株式
  • 私募債発行に伴う資金調達コストより割高になりやすい
  • 資金調達可能となる金額は他のファイナンス手法と違って売掛債権の掛目までの範囲にとどまる

なおファクタリングはスピーディな資金調達方法として知られていますが、即日現金化が可能となるのは主に2社間ファクタリングです。

売掛先に通知や承諾が必要となる3社間ファクタリングでは即日現金化に至らないことが多いため、中小企業なども2社間ファクタリングを資金調達に活用することが多いといえます。

そして2社間ファクタリングを希望するケースは、審査のスピードが重要ですので、2社間に強いファクタリング会社を選ぶことが前提となります。

 

2社間ファクタリングに強い業者を選ぶポイント

2社間ファクタリングで契約するときには、資金調達までのスピードに加えて実績や信頼性が高いファクタリング会社を選ぶことが大切になります。

なぜならファクタリング業界は法整備が十分でなく、免許や登録などなくてもファクタリング事業を始めることができるからです。

たとえば銀行以外の金融機関でお金を借りようとするときには、相手が正規の消費者金融なのか、それとも違法なヤミ金融業者なのか判断することになります。その際には、貸金業登録がなされているか、利息制限法など法律を守った金利設定になっているか確認するでしょう。

しかしファクタリング業界にはそのような規制や法律がありません。審査もファクタリング会社独自で行いますし、手数料も特に上限規制などがないため言い値で決まってしまいます。

そのためファクタリングで資金調達する際には、実際にファクタリング会社を利用したことのある方の口コミ情報などを参考に、信頼できる業者選びが非常に重要になるといえるでしょう。

 

口コミサイトで優良業者を選ぶなら

ファクタリング会社と契約する前に、必ず過去の実績や実際に利用した方の口コミなどの客観的評価を確認するようにしましょう。

そしてファクタリング会社のホームページに記載されている、会社概要や基本情報なども確認しておくことが必要です。

悪徳業者の場合には、簡単な情報のみしか掲載していませんので、より詳細な情報を開示しているファクタリング会社の方が安心できます。

その上で保有している売掛金に対応できる業者なのか、現金化までにかかる日数や担当者の対応なども踏まえ選ぶようにしましょう。

なお、個人が勤務先から受け取る給料(賃金債権)を買取対象とする給与ファクタリングと、事業者が利用するファクタリングはまったく別のものなので混同しないようにしてください。

 

本当に安心できる業者か知りたいなら口コミが便利!

ファクタリングという名称すら知らなかったという経営者もめずらしくないほど、日本ではまだ十分に周知されている資金調達の方法とはいえません。

しかし経済産業省も売掛債権を資金調達に活用することを推奨していますので、安心して利用できる手法といえます。

日本の中小企業は資金調達の方法といえば、まずは銀行融資を真っ先に思い浮かべるほど借り入れに依存しがちです。しかし不動産など担保に差し入れることができる資産を保有していない企業もあれば、財務状況が悪化しており審査が通らず融資を受けることができない企業もあります。

むしろ銀行融資を円滑に資金調達に利用できる企業のほうが少ないといえる状況のため、国も融資に依存しすぎず資金調達を多様化させることを望んでいます。

その方法として推奨されているのが売掛債権の活用であり、ファクタリングもその1つといえるでしょう。

ファクタリングがだんだんと中小企業の間で浸透してきたことで、ファクタリング会社も増えつつあり、資金調達の手法として紹介する口コミサイトなども多くなりました。

しかし実際に利用する側としては、本当に安心できる手法なのか、契約して問題のない業者なのかいろいろな疑問を感じていることでしょう。

どのように選択肢が増えた状況の中で信頼できる業者を選ぶのなら、より低い手数料とより丁寧で親切な対応をしてくれるファクタリング会社とコンタクト取れるように、口コミサイトの評判や情報なども参考にしてみてください。

一社だけにこだわり続けるのではなく複数の業者を比較することで、現在契約しているファクタリング会社のよさを改めて認識することも可能になることもあれば、もっとよい業者を見つけることも可能になるはずです。

 

まとめ

ファクタリングで資金調達するとき、実際に契約したことのある方の口コミや評判などを参考にしながら、信頼できるファクタリング会社を見極めることが大切です。

そしてファクタリングは、業者にもよりますが最短即日で現金を手に入れることができる手法であり、銀行融資などお金を借りるときよりも審査のハードルが低い点が大きなメリットといえます。

ただしファクタリングで資金調達できるのは、売却する売掛債権の金額までにとどまります。そして手数料がかかりますので、期日に本来入金される予定だった金額よりも手元に入るお金は少なくなります。その結果、その分利益率は低下してしまうことは留意しておいてください。

ただ、急いで現金が必要というタイミングでは大変有効な手法なので、もし新型コロナウイルス感染症などの影響で手元の資金不足に悩んでいるのなら一度相談してみてください。