会社を経営している法人企業が、緊急的に事業資金を必要とする場面はめずらしいことではありません。
中には、即日融資を希望するケースなどもあるでしょうが、その日に申し込みを行い、すぐに融資を受けることができる事業資金の調達方法は限られています。
また、すぐに用意ができる反面、デメリットになる部分もあるため、内容をよく理解した上で利用を決めることが大切です。
そこで、いくつかある事業資金を即日準備できる方法と、それぞれの特徴、メリットやデメリットも踏まえてご紹介します。
中小企業経営者向け!

目次
ビジネスローンでの事業資金の借入れ
担保や保証人を必要としない即日融資を可能とする借入れですが、その反面、金利設定が高いことがデメリットでもあります。
また、ビジネスローンは銀行からも販売されている金融商品ですが、消費者金融なども販売しています。
その中で即日融資を可能とするのは、コンピュータにより自動的に審査が実施されるスコアリングシステムを採用している、大手消費者金融のビジネスローンです。
また、赤字決算や税金を滞納している場合、審査に通らない可能性が高くなり、即日融資以前にビジネスローンからの借り入れは難しくなるのでしょう。
経営者個人のカード利用
会社で即日融資を可能とする借入れに申し込みをするのではなく、経営者個人がカードローンなどを利用して借入れ、その資金を会社に貸付けるという方法です。
クレジットカードやカードローンからのキャッシングであれば最短即日利用できるので、経営者からの借入れという形にすれば即日融資が可能になります。
本来、カードローンなどの資金使途は自由ですが、事業資金に利用することはできません。
ただ、生活費として使用する予定の手元の資金を会社に貸付けて、キャッシングで借りたお金を生活費に充てることは問題がないとも考えられます。
ただし、キャッシング枠や借入可能額の枠の範囲内で利用することになるため、準備できる資金の金額はある程度限界があります。
また、マジックや又貸しのような方法になるので、法的には問題ないにしろ、クレジットカードやカードローンから個人が行うキャッシングで準備した資金は、本来事業資金として使うべきものではないことを肝に銘じておく必要があります。
ファクタリングで売掛債権の資金化
融資を受けるという方法ではありませんが、即日、事業資金を準備できる可能性が高い方法にファクタリングがあります。
これは売掛債権の買取サービスを利用するという方法ですが、そもそも売掛債権とは、商品やサービスを提供した後で代金を請求する権利のことです。
発生する売掛金などの売掛債権を第三者である専門業者に買い取ってもらい、その代金を資金化するという方法です。
ファクタリングでも審査は実施されますが、重要なのは利用する法人の信用力ではなく、売掛先の信用力なので、融資における審査に不安を感じる場合でもがある企業でも通過できる可能性が高くなります。
ただし、即日売掛金を資金化できるのは、売掛先に債権譲渡の通知を行わない「2社間ファクタリング」ですので、「3社間ファクタリング」では数日の時間が必要となり、即日の資金化は難しいと理解しておきましょう。
自社に合う方法の選択が重要
このように、事業資金を即日得る方法はいくつかありますが、自社にどれがもっともよい方法かよく検討して選ぶようにしてください。
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