建設業における売掛金とは?管理が重要な理由を解説

建設業を営んでいて、売掛金の意味が理解できていない方は多いのではないでしょうか。

売掛金を正しく管理できないと、請求漏れが発生して損失を招いてしまう可能性があります。

売掛金がどのような特性を持つのか理解しておきましょう。

今回は建設業における売掛金について解説します。

建設業に多い売掛金とは?

売掛金とは自社の営業活動によって、提供した商品やサービスによる対価をその場では受け取らずに、後払いとした場合に後日請求できる権利のことです。

売掛金の「掛け」とは後日に支払う約束のことです。

売掛金を活用すると、手持ちの現金がなくても商品やサービスの取引を行うことができます。

一定期間の取引の請求を一度にまとめることができるため、事務処理が楽になる点も特徴です。

建設業の売掛金回収は時間がかかりやすい

建設業の売掛金回収は時間がかかりやすいといった特徴があります。

建設業は工事完了後に報酬の請求を行うのが一般的です。

工事の内容によっては数ヶ月から1年近く期間がかかることも珍しくありません。

工事を進める上で発生した資材費や人件費などを回収するのに、数か月以上の時間がかかってしまうため資金繰りが悪化しやすいです。

契約内容によっては工事の一部が完了したタイミングで報酬を分割で請求できるケースもあります。

とはいえ、工事全体があまりにも長期に渡るため分割払いが認められているだけであり、工事の一部が完了して報酬が得られるまでに数か月はかかってしまうケースがほとんどです。

工事は天候による影響で予定よりも遅れてしまう可能性もあります。

他にも作業員の怪我や資材の手配の遅れなどによって、工事が予定通り進まず売掛金回収にさらに多くの時間を要するケースは多いです。

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完成工事未収入金とは

完成工事未収金とは建設業における売掛金の勘定科目のことです。建設業において完成工事未収金は売掛金とほとんど同じ意味を持ちます。

建設業者の代金を請求できる権利のすべてが完成工事未収金に該当するわけではありません。

建設業者の建設事業における売掛金は完成工事未収金として扱われますが、それ以外で発生した債権は売掛金として取り扱います。

建設事業者は完成工事未収金と売掛金の両方を計上する可能性があることを理解しておきましょう。

売掛金の管理が重要な理由

建設業における売掛金(完成工事未収金)の管理は、以下2つの理由から非常に重要です。

  1. 請求漏れが少なくなる
  2. スムーズに回収できる

請求漏れが少なくなる

売掛金の管理が適切に行われていないと、請求漏れが発生する可能性があります。

建設業は複数の工事を同時に行うことも珍しくありません。

工事が始まっていなくても、事前に資材や重機などの手配を始めておく場合もあります。

異なる案件が同時並行で進む業種であるため、請求漏れが発生しやすいです。

取引先ごとに売掛金を記載するように徹底したり、チェックリストを作成して複数人で漏れがないか確認したりするなどの対策を行いましょう。

発行済、送付済といった請求書のステータスを一元管理することも重要です。

スムーズに回収できる

売掛金の管理を徹底して行うと、回収をスムーズに進めることができるようになります。

支払い期日や支払額、支払い方法などは取引先ごとに異なるため、管理体制が十分でないと入金の遅れに気づかないといったことも起こります。

そもそも入金されているかどうかを把握できていない状態に陥るかもしれません。

売掛金の回収遅れは資金繰りの悪化に直結します。支払い期日や支払額については重点的に管理をして、遅延なく売掛金の回収を行いましょう。

遅延なく売掛金の回収を進めることで資金繰りを管理しやすくなり、悪化するリスクを抑えることにもつながります。

経営状況を安定させるためにも売掛金の回収遅れや漏れが生じないよう注意しましょう。

売掛金を資金化するならファクタリングもおすすめ

売掛金の資金化にはファクタリングという方法があります。

ファクタリングとは、ファクタリング会社に対して売掛金の売却を行い、支払い期日よりも前に売掛金を資金化する方法です。

一定額の手数料が発生してしまうため、ファクタリングを利用すればするほど、本来得られるはずだった利益が減少してしまいます。

入出金サイクルなどを確認した上で資金がショートしないように検討した上で活用することが望ましいでしょう。

手元にキャッシュがない状態が続いてしまうと、人件費を支払うことができずに作業がストップしてしまいます。

作業員にとって損失となるのはもちろん、会社の信頼低下も招きかねません。

倒産という最悪の事態を防ぐためにも、適切な方法で資金調達を行うことを検討しましょう。

まとめ

建設業は資金繰りが悪化しやすい業種です。売掛金の回収に時間がかかり、手元のキャッシュがなくなってしまうケースも珍しくありません。

売掛先に早めの入金を催促したとしても、断られてしまう可能性もあるでしょう。

資金繰りを悪化させないためには、ファクタリングを有効に活用し、早期に資金を回収することが大切です。

ファクタリングの利用を検討している方は、ぜひPMGにご相談ください。PMGではファクタリングによる資金調達のサポートを行っています。

ファクタリングに関する不明点の相談も受け付けているため、始めて利用する方でも安心です。まずはお気軽にご相談ください。