運送業の人材不足問題は資金繰り悪化を招いている?

新型コロナウイルス感染拡大の影響により、インターネット通販や宅配サービスの需要が高まり運送業も多忙な状態が続いていますが、本来抱える問題は何も解決されていません。

運送業の重要性は拡大されているのに、その運送業界を取り巻く環境は良好とはいえないという状況で、ドライバー不足や資金繰りが悪化しやすいといった問題が大きいからです。

そこで、実際に運送業界ではどのような問題を抱えているのか、その内容をご説明します。

 

運送業界ではドライバー不足が大きな問題に

運送業界では常にドライバーが不足している状態が続いており、限られた人員でスケジュールを立てるため、ドライバーそれぞれにかかる負担が大きくなりがちです。

不規則な勤務時間帯に加え、休憩も十分に取れないといった状況の中、長時間労働になりやすいのに賃金はそれほど高くないといった状況のため定着率も低めといえます。

人を雇用してもすぐに辞めてしまうなど、人材確保が難しい状況に加え燃料費の高騰などが影響し、廃業に追い込まれてしまうケースもあるようです。

 

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運送業の資金繰り悪化が問題になりやすい理由

深刻な人材不足の問題により、仕事を受注したくてもトラックでモノを運ぶことができず、売上・利益に結びつかずに資金繰りを悪化させてしまう運送業者も少なくありません。

また、運送業の資金繰りが悪化しやすい原因として挙げられるのは、主に次のようなことが背景にあるからです。

長めに設定される支払いサイトの影響

サービスを提供し、その代金が支払われるまでの猶予期間支払いサイトといいます。この猶予期間中は売掛金が発生することになりますが、月末締め翌月払いなどの支払いサイトの場合には、30日間の猶予期間が設けられている状態です。

運送業界は支払いサイトが長めに設定されやすく、30日間どころか60日や90日といったことも少なくありません。

また、手形が支払いに使われる慣習がいまだ根強く残っている業界でもあり、手形の場合はさらに現金化までの期間が長くなってしまいます。

稼働する上で必要な燃料費や人件費、固定費など様々な費用を立て替えることになるため、仕事量が増えれば先に支払う費用も増えてしまうでしょう。

売掛金が入金されるまでの間に手元の資金が不足しがちとなり、資金繰り悪化で最悪の場合倒産するケースもあるのです。

 

運送業が資金繰りを改善させるために必要なこと

固定費削減・資源売却などに加え、眠っているトラックがあれば稼働できる状況にしていきましょう。

また、買掛先には支払いを先延ばしにしてもらう、または分割払いなどを可能としてもらう交渉を行う方法もあります。

そして手元の資金を増やすため、売掛先にも入金を前倒ししてもらったほうがよいですが、相手にも都合があるため快諾してくれるとは限りません。

このような場合、ファクタリングを使えば保有する売掛金を前倒しで回収できるため、すぐに手元の資金を増やすことができますので活用してみてください。