来店不要のファクタリングとは?利用におけるメリット・デメリットを解説

最近では、来店不要でファクタリングの利用ができるケースが増えており、都心部以外の企業でも資金調達しやすくなりました。

来店不要のため、近隣にファクタリング会社がなくても、インターネット経由で利用できることがメリットです。

ただし対面でない上での注意は必要になります。

そこで、来店不要のファクタリングとはどのようなサービスか、インターネット経由での利用におけるメリットとデメリットを解説します。

来店不要のファクタリングとは

来店不要のファクタリングであれば、近隣にファクタリング会社がなくても、インターネット経由で利用できます。

ファクタリングに対するニーズは高まりつつあるものの、地方の企業などは窓口まで出向くことができず、利用できないケースもゼロではありません。

多くのファクタリング会社は、東京・大阪・愛知・福岡など大都市にのみあり、都心部以外の企業の利用においては郵送や出張対応などしかありませんでした。

都心部まで時間と費用を割いて出向くことになれば、本業がおろそかになるだけでなく、余計なコスト等もかかります。

このような場合に利用しやすいのが、インターネットを使ってオンラインで手続できるファクタリングです。

オンライン契約や電子契約に積極的に対応し、来店不要で完結できるファクタリング会社なら、時間や余計なコストをかけずにスムーズな資金調達につながります。

来店不要のファクタリングのメリット

地方の企業がファクタリングを使ってスムーズに資金を調達する場合、来店不要のファクタリングは大きなメリットがあります。

郵送対応でも来店は不要といえるものの、一定の日数が必要となり、即日現金化はできません。

出張対応でファクタリング会社に訪問してもらう場合、実費で交通費などが必要となり、余計な費用がかさむことになるでしょう。

しかし来店不要のファクタリングなら、次のメリットによりスムーズな契約と資金調達が可能となります。

  1. 時間と費用をかけることがない
  2. 現金化までスピーディ

それぞれ説明します。

時間と費用をかけることがない

来店不要のファクタリングは、わざわざ窓口へ出向く必要がないため、交通費や時間をかける必要がありません。

従来までは、地方の企業がファクタリングを利用する場合、東京まで飛行機や新幹線などを使って窓口まで出向いていました。

難しい場合には郵送または出張サービスによる対応が利用されていましたが、いずれにしても費用や時間がかかります。

しかしオンラインによる契約なら、インターネットを使える環境であれば、時間や場所を問わずいつでも契約することが可能です。

現金化までスピーディ

来店不要のファクタリングは、オンラインによる契約のため、申込から審査までの時間がとてもはやいことが特徴です。

審査後もすべてオンラインを使って書面のやり取りができるため、すぐに契約し手元の現金を増やすまで時間がかかりません。

最短即日での資金調達できるなど、売掛金の現金化までがとてもスピーディであることは大きなメリットです。

来店不要のファクタリングのデメリット

来店不要のファクタリングは利用者にとってメリットの大きい資金調達方法ですが、次の2つのデメリットには注意しておきましょう。

  1. 悪徳業者に騙されるリスクがある
  2. 売買手数料が高めに設定されやすい

それぞれ説明します。

悪徳業者に騙されるリスクがある

来店不要のファクタリングの場合、直接事務所に出向くわけではないため、本当に存在するファクタリング会社か見極めが重要となります。

悪徳業者に騙されるリスクがあることも留意の上、利用するようにしましょう。

ホームページ上に架空の所在地を記載していないか、ペーパーカンパニーなどの名称で営業していないか確認してください。

また、ホームページ内にこれまでの実績など記載されているか確認し、その内容が本当に信頼できるものか見極めも重要となります。

売買手数料が高めに設定されやすい

来店不要のファクタリングは、利用者が悪徳業者に騙されるリスクがあるのと同時に、ファクタリング会社にとってもリスクのある契約です。

非対面で契約する以上、ファクタリング会社も十分に信用できる利用者か見極めが必要となります。

特に2社間ファクタリングで契約を結ぶ場合、利用者から売掛金の支払いがなければファクタリング会社は大きな損失を被ることになるでしょう。

本来なら直接利用者と会って面談を行い、人柄や信頼性など確認しておいたほうが安心です。

しかしリモートによる契約が主流になってきたため、非対面による契約を希望する企業も増えつつあります。

オンラインでリスクのある契約を結び、すぐに現金化する以上、リスク分は売買手数料に反映させなければ事業が成り立たないとも考えられます。

そのため、来店不要・非対面のファクタリングでは通常よりも厳しく審査が行われ、売買手数料に反映されやすいと認識しておきましょう。

来店不要のファクタリングを選ぶ基準

来店不要で対応してくれるファクタリング会社を選びたくても、悪徳業者などが横行していれば、選択する基準が難しくなります。

また、何の準備もしておらず当日慌てることになるため、スムーズな資金調達につなげるためにも以下の2つを説明します。

  1. 来店不要のファクタリング会社を選ぶ基準
  2. 来店不要で契約する前の事前準備

来店不要のファクタリング会社を選ぶ基準

来店不要のファクタリングを選ぶときには、必ず次の項目を確認してください。

  1. 所在地・電話番号
  2. 売買手数料の内訳
  3. 償還請求権の有無
  4. 契約書控えの有無

それぞれ説明します。

所在地・電話番号

悪徳業者は架空の所在地をホームページなどに公開しているケースもあります。

公式サイトがあるから安心できるわけではありません。

グーグルマップなどで、ネット上で公開している所在地に、本当に事務所があるか確認してみることをおススメします。

また、電話番号の記載があったとしても、携帯電話やIP電話のみの場合は信頼性が低いといえますので注意してください。

売買手数料の内訳の説明

見積もり段階で提示される手数料はかなり安かったのに、契約段階になっていろいろな費用を上乗せされるという悪質なケースも存在します。

急いで手元にお金が必要という場合、何か怪しいと感じていても契約してしまいがちですが、手数料の内訳については必ず説明を受けるようにしましょう。

中には保証金や手付金など、正規のファクタリング契約には存在しない費用を上乗せしてくる悪質なケースもあるため、十分に注意してください。

償還請求権の有無

償還請求権がある契約の場合、売掛金が回収できなかったときの責任は利用者が負うことになります。

また、償還請求権のある契約を扱えるのは、銀行または貸金業登録を受けているファクタリング会社です。

償還請求権ありの契約は融資とみなされるため、貸金業登録をしていない業者が扱うことはできません。

貸金業登録をしていないのに売掛金の弁済義務のある契約を進める場合、違法なヤミ金融業者であるため契約しないでください。

契約書控えの有無

契約の際には、必ず売買手数料の内訳の説明を受け、契約書の控えも渡してもらうことが必要です。

その上で、以下を抑えたファクタリング会社選びをしましょう。

  • 全国展開しているファクタリング会社
  • ホームページなどに会社概要など自社情報を詳しく掲載しているファクタリング会社
  • 過去の買取実績などが豊富なファクタリング会社

来店不要の契約前の準備

来店不要で対応可能なファクタリング会社なら、インターネットを使った手続となるため、郵送などよりも資金調達までの時間はスピーディです。

ただ、必要書類が揃っていなかった場合や、不備などがあれば契約に至れなくなってしまいます。

審査もスムーズに進むはずですが、必要書類の準備を怠れば結果として売掛金の売却代金を受け取るまで時間がかかります。

急いで資金調達したいときこそ、必ず事前に準備しておきましょう。

なお、来店不要のファクタリング会社なら、インターネットを使った問い合わせは24時間受け付けているはずです。

また、一部に限定されますが土日でも対応してくれるファクタリング会社もあるため、まずは相談し必要書類を確認しておきましょう。

まとめ

来店不要のファクタリングは近年では増加傾向にあります。

そのため都心部以外の地方の企業でも、ファクタリングを使った資金調達がしやすくなりました。

申し込みにおいては、相手が安心できるファクタリング会社か見極めることも大切です。

来店不要であればファクタリング会社の担当者と対面することがないため、悪徳業者に騙されるリスクもあることは留意しておきましょう。