即日融資で審査が甘い金融会社とは?落ちる人の特徴や審査通過のポイントを解説

すぐにお金が必要なとき、即日融資可能で審査が甘いといううたい文句につい惑わされがちです。

確かに銀行融資よりも審査が甘いと認識されており、即日融資も可能である金融商品も存在しますが、誰でも借入れできるわけではありません。

むしろ提出書類などなく甘い審査で即日融資可能という場合、ヤミ金融業者などのケースもあるため注意が必要です。

また正規の金融会社でも、銀行融資より審査は甘いはずなのに、落ちてしまい即日融資どころか借入れできなかったというケースもあります。

そこで、即日融資で審査が甘いのはどのような金融会社なのか、落ちる人の特徴や通過するためのポイントについて紹介します。

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即日融資可能で審査が甘い金融会社とは

即日融資可能で審査が甘いとされている金融会社は、一般的には消費者金融のことを指しています。

消費者金融は、預金機能を持たず貸し付け専門の貸金業者のことであり、個人の信用を担保としてお金を貸し出すことが特徴です。

貸金業者である以上は貸金業法を遵守し営業することが必要であるため、即日融資可能という場合でも審査はしっかり行われます。

即日融資を可能とする正規貸金業者として登録している消費者金融は主に次の2つです。

  1. 大手消費者金融
  2. 中小消費者金融

それぞれ説明します。

大手消費者金融

大手消費者金融とは、テレビCMなどで目にすることがある規模の大きな消費者金融であり、主にカードローンで貸し付けを行っています。

融資限度額内なら自由にATMから借入れや返済ができるため、まとまった現金が入れば返済に充てることや、急にお金が必要になったときに借りることもできます。

主にカードローンを取り扱っているのは大手消費者金融ですが、銀行・信用金庫・信販会社なども銀行カードローンを提供しています。

ただ、銀行カードローンの場合、審査で警視庁のデータベースに照会をかけるため、大手消費者金融よりも時間がかかります。

一方の大手消費者金融の場合、審査ではスコアリング方式を採用しており、申込者の属性や信用情報から信用を点数化して、一定基準に満たない場合には落とす仕組みになっています。

申し込みから融資実行までのスピードは消費者金融のほうがはやく、即日融資も可能です。

中小消費者金融

中小消費者金融とは、知名度の高い大手消費者金融には属さない規模の小さな消費者金融で、一定の都道府県やエリアのみで運営しているケースなどが多く見られます。

大手消費者金融よりも金利は若干高めですが、スコアリング方式による審査ではなく、一定の諸事情なども加味した人による審査がメインとなります。

そのため大手消費者金融より審査が甘いと認識されがちですが、実際の審査通過率は5~20%程度でそれほど高くありません。

大手消費者金融でお金を借りることができない方が中小消費者金融に流れることが多いため、信用力が低めの方を審査することになれば、当然通過率は下がるからです。

審査を通過した場合でも10万円程度の借入れに留まるケースが多く、金利も高いため多額の資金調達にはおすすめできません。

ただ、複数社のカードローン利用中の場合でも、中小消費者金融なら即日融資可能という場合もあることがメリットともいえます。

即日融資の審査に落ちる人の特徴

消費者金融から融資を受ける場合、銀行融資よりも審査が甘く通りやすいといえるものの、落ちてしまう人もいます。

審査が甘いといわれているにもかかわらず、落ちてしまう人には次の3つの特徴が見られます。

  1. 収入が不安定
  2. 信用情報に事故歴がある
  3. 複数社に同時申し込みしている

それぞれ説明します。

収入が不安定

即日融資の審査に落ちる人の特徴として、収入が不安定であることが挙げられます。

消費者金融がお金を貸すのは、利子をつけて返済してもらえるからであり、利用者が支払った利息こそが業者の収入です。

そのため収入が不安定な場合、返済能力が低いとみなされるため、審査に通りません。

なお、消費者金融は貸金業者であるため、貸金業法による総量規制で年収の3分の1を超える貸し付けは行いません。

また、50万円超の限度額での貸し付けは源泉徴収票などの収入証明の提示が必要になるため、提示できなければ借入れはできないでしょう。

通常審査に通りにくいのは、

  • 年収150万円以下の人
  • 勤続年数1年未満の人
  • パート・アルバイト・派遣社員など非正規雇用の人
  • 自営業の人

などです。

信用情報に事故歴がある

即日融資の審査に落ちる人の特徴として、信用情報に事故歴があることが挙げられます。

現在または過去にカードローン等の返済が遅れた履歴がある場合、その情報が信用情報機関の個人信用情報に登録されていると、審査に通りません。

自己破産や任意整理など債務整理を手続している場合でも、5~10年は金融事故の情報が登録されるブラックリスト扱いになります。

ただ、事故情報は一定年数を経過すれば消えるため、ブラックリスト状態が解消された後であれば審査に通る可能性はあるといえます。

複数社に同時申し込みしている

即日融資の審査に落ちる人の特徴として、複数社に同時申し込みしていることが挙げられます。

消費者金融に複数社同時申し込みした場合や、過去6か月以内に申し込みをしていた場合、契約に至らなかった履歴が信用情報として残るため、申し込みブラックとして扱われます。

他社が審査で落とした履歴が残っていることや、複数社同時に申し込むことでお金に困っているという印象を抱かれることになるため、審査には通りません。

申し込みは多くて3社までにしぼり、落ちてしまった場合には6か月期間をあけてから再度チャレンジしましょう。

即日融資で借り入れるメリット

銀行融資は審査に一定期間かかるため、即日融資での借入れはできません。

しかし消費者金融なら、銀行融資よりは審査も甘いことや手続がスムーズであるため、即日融資で借入れできる可能性はあります。

消費者金融の即日融資で借入れすることには、次の3つのメリットがあるといえます。

  1. ます急な資金ニーズに対応できる
  2. ネット上で契約できる
  3. 資金使途は自由

それぞれ説明します。

急な資金ニーズに対応できる

即日融資で借入れるメリットとして、急な資金ニーズに対応できることが挙げられます。

消費者金融はスコアリング方式によるコンピュータ審査からスタートするため、スピーディな審査とスムーズな手続が可能です。

早ければ申し込み当日にお金を借りることができるのは、急いで資金を用意しなければならないという急な資金ニーズに対応できます。

ネット上で契約できる

即日融資で借入れるメリットとして、ネット上で契約できることが挙げられます。

消費者金融のカードローンなどは、24時間365日いつでもインターネットの公式サイトから申し込みを行い、契約・借入・返済まですべて可能となります。

来店せずに手続できるため、消費者金融の窓口まで出向く必要もなく、人目を気にせずお金を借りることが可能です。

資金使途は自由

即日融資で借入れるメリットとして、資金使途が自由であることが挙げられます。

消費者金融で借りたお金の使い道は原則自由であり、契約の際に決まった融資限度額内で繰り返し借入れ返済が可能です。

ただし借りたお金は事業用資金としては使うことができないため、事業資金が必要な場合にはビジネスローンなど活用しましょう。

即日融資で借入れるデメリット

消費者金融から即日融資で借入れすることにはいくつかメリットがありますが、次の5つのデメリットには留意しておく必要があります。

  1. 金利が高い
  2. 総量規制で制限される
  3. 銀行融資に影響する
  4. 長期利用で資金繰りが悪化する
  5. 闇金被害に遭う可能性がある

それぞれ説明します。

金利が高い

即日融資で借入れるデメリットとして、金利が高いことが挙げられます。

民間銀行や政府系金融機関からお金を借りても、金利が低いため利子負担が重いと感じにくいものですが、消費者金融の金利は高めの設定です。

通常であれば年率3.0〜18.0%の範囲で設定されるものの、特に利用実績もない初回利用では上限金利が適用されます。

金利が高ければ完済まで時間もかかり、繰り返し利用すれば資金繰りも悪化することは留意しておきましょう。

総量規制で制限される

即日融資で借入れるデメリットとして、総量規制で制限されることが挙げられます。

貸金業者である消費者金融で貸し出し可能となるのは、総量規制の年収の3分の1までです。

他社から借入れがある場合、他社借入との合計額が年収の3分の1未満であることが必要となるため注意しましょう。

なお、事業資金を借入れるビジネスローンや、銀行カードローンについては総量規制の対象には含まれていません。

銀行融資に影響する

即日融資で借入れるデメリットとして、銀行融資に影響することが挙げられます。

消費者金融の即日融資を利用したことが原因で、民間銀行の住宅・自動車・教育など他のローンが利用できなくなるわけではありません。

しかし銀行融資の審査では一定の影響を与えることになり、利用していない人よりも返済能力が低いと判断される可能性があります。

消費者金融からお金を借りていることはお金に困っている印象を抱かせるため注意してください。

長期利用で資金繰りが悪化する

即日融資で借入れるデメリットとして、長期利用で資金繰りが悪化することが挙げられます。

先にも述べたとおり、消費者金融の即日融資は銀行融資より金利が高いため、繰り返し長期利用すれば利子負担が重くなり、資金繰りは悪化します。

闇金被害に遭う可能性がある

即日融資で借入れるデメリットとして、闇金被害に遭う可能性があることが挙げられます。

ブラックでも可能とする場合や、審査なしで即日融資OKといったうたい文句の業者は、貸金業法に抵触した内容での資金貸付を行う闇金業者の可能性が高いといえます。

貸金業法では返済能力に関する審査が義務付けられおり、審査なしで即日融資はありえません。

闇金被害に遭わないためにも、甘すぎるうたい文句の業者に惑わされないようにしてください。

即日融資の審査通過のポイント

銀行融資よりは審査が甘いとされる消費者金融ですが、誰でも通るわけではありません。

審査に通過して即日融資を成功させるためにも、次の8つのポイントを押さえた上で申し込みましょう。

  1. 少額で申し込む
  2. 借入件数・総額に注意する
  3. 属性情報の信頼性を上げる
  4. 信用情報に事故情報がないか確認する
  5. 虚偽の申告はしない
  6. 複数社同時に申し込みしない

それぞれ説明します。

少額で申し込む

即日融資の審査通過のポイントとして、少額で申し込むことが挙げられます。

初回から多額の借入れを申し込むよりは、少額融資を希望したほうが印象もよく、金融会社側の貸し倒れリスクも抑えられるため審査には有利です。

また、多額の借入れでは総量規制に触れる可能性もあるため、まずは少額での申し込みのほうがよいでしょう。

借入件数・総額に注意する

即日融資の審査通過のポイントとして、借入件数・総数に注意することが挙げられます。

貸金業法による総量規制とは、貸金業者から借りる金額の総額が年収の3分の1の範囲で留まることを義務付けています。

そのためすでに他社から借入れがある場合には、件数や総額に注意しておかなければ審査落ちの原因になるといえます。

なお、銀行や信用金庫のカードローン、クレジットカードのショッピング、事業者向けのビジネスローンなどは総量規制の対象には含まれません。

属性情報の信頼性を上げる

即日融資の審査通過のポイントとして、属性情報の信頼性を上げることが挙げられます。

審査では返済能力が高いと判断されれば通りやすくなるため、勤続年数は長く年収も高いほうが有利です。

また、非正規雇用よりは正社員、中小企業よりも大手企業や公務員などのほうが収入も安定していると判断されやすいため、審査では有利になるといえます。

消費者金融の審査で採用されているスコアリング方式では、業種・職種・勤続年数・雇用形態・年収・居住形態(持ち家または賃貸など)・居住年数などが加味されて点数化されます。

有利になりやすいのは、以下の属性の方です。

  • 大手企業勤務または公務員である
  • 正社員で雇用されている
  • 勤続年数が長め
  • 年収が高め
  • 持ち家に居住している

非正規雇用や自営業者、1年未満の勤務、年収150万円未満などの場合には審査に通らない可能性が高いといえます。

継続して安定した収入を得ている人物であるかが重視されるため、属性を高めた上で申し込んだほうが審査では有利です。

信用情報に事故情報がないか確認する

即日融資の審査通過のポイントとして、信用情報に事故情報がないか確認することが挙げられます。

クレジットやローンの申し込み・契約に関する客観的な取引事実を登録した個人情報が信用情報です。

消費者金融やクレジット会社などは、借入れの申し込みがあったときにどの程度の信用力がある人物か判断するため、参考資料として信用情報機関に照会をかけます。

他社からの借入れが多い場合や、ローン返済を滞納している場合、過去に自己破産や任意整理などの債務整理を手続しているときには審査に通らなくなります。

また、3か月以上の長期延滞していることを理由にカードを強制解約されている場合や、保証会社が保証履行しているときなども同様です。

金融事故情報は5~10年間登録された状態で残るため、たとえ審査が甘いとされている消費者金融に、収入などが安定した状態で申し込んだとしても通らないと認識しておくべきです。

金融事故情報が消えてブラック状態が解消されてから申し込んだほうが、審査に通る確率は高くなります。

虚偽の申告はしない

即日融資の審査通過のポイントとして、虚偽の申告はしないことが挙げられます。

消費者金融では、審査において信用情報機関に登録されている個人信用情報を確認します。

信用情報機関はCIC・JICC・KSCなど種類があり、それぞれに管理されている情報は共有されるため、申し込み段階で虚偽の申告があってもバレます。

信用情報と異なる申告をし、少しでも属性など良く見せようとしても、嘘が発覚すれば信用を失うだけとなるため虚偽の申告はしないことが大切です。

複数社同時に申し込みしない

即日融資の審査通過のポイントとして、複数社同時に申し込みしないことが挙げられます。

審査通過率の高そうな1社に絞って申し込むか、複数社に申し込む場合でも3社程度にとどめておくことが必要です。

審査が甘いローンへ申し込む際の注意点

すぐにお金が必要という場合、できるだけ審査が甘いとされる金融会社やローンに申し込みたいと考えるものですが、その際、次の2つには注意してください。

  • 中小消費者金融なら甘いわけではない
  • ブラックOKなど甘い誘いに注意する

それぞれ説明します。

中小消費者金融なら甘いわけではない

審査が甘いローンへ申し込む際の注意点として、中小消費者金融なら審査が甘いわけではないことは留意しておいてください。

中小消費者金融では独自審査を採用しているため、スコアリング方式の審査で落とす大手消費者金融より審査は甘いと考えられがちです。

大手消費者金融の審査に落ちた方が申し込むことが多いため、審査では厳しい目で見られます。

中小消費者金融なら審査に通るわけではないことは留意しておきましょう。

ブラックOKなど甘い誘いに注意する

審査が甘いローンへ申し込む際の注意点として、「ブラックでもOK」など甘い誘いには気をつけることが挙げられます。

「審査なし」「誰でも即日融資可能」などのうたい文句が特徴の広告を出している業者は違法なヤミ金融業者の可能性が高いといえます。

本来、お金を貸せば返してもらうことが必要であるため、返済能力を審査せずお金を貸し付けることはありえないからです。

正規で貸金業を営む消費者金融なら、必ず日本貸金業協会に加入し貸金業登録番号を交付されています。

利用する前に、金融庁の登録貸金業者情報検索サービスで検索し確認してください。

まとめ

即日融資を可能とし、審査が甘いとされているのは主に消費者金融のことですが、審査なしでお金を貸してくれるわけではありません。

確かに銀行融資よりは審査は甘く、即日融資を受けることも可能である場合はありますが、信用情報に金融事故の記録があれば審査には通りません。

仮にブラックでもOKなどのうたい文句で借入れ希望者を誘う金融会社があれば、ヤミ金融業者の可能性が高いといえます。

収入なしで提出書類もなく、即日融資可能といった業者とは契約したり借りたりしないように注意してください。

 

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