ブラックでも即日融資OKの消費者金融とは?すぐにお金が必要な場合の対処法

ブラックでも即日融資OKとうたう金融業者は、一部の中小消費者金融のみです。

本来、信用情報機関に金融事故として記録されているブラックリスト状態では、即日融資どころかお金を借りることは難しいといえます。

しかし街金といわれる中小の消費者金融であれば、独自審査を行うため、ブラックでも審査に通り最短で即日融資となる可能性はゼロではないといえるでしょう。

そこで、ブラックでも即日融資OKの消費者金融について、本当に借入れは可能なのか、すぐにお金が必要なときの対処法について解説していきます。

即日融資を受けやすい金融会社の種類

即日融資を受けやすい金融会社は、主に「消費者金融」です。

以前までであれば、銀行カードローンも即日融資に対応していました。

しかし過剰な貸付が社会問題となったことや、反社会的勢力へ資金を貸し付けることを防ぐために、申込者については警察庁のデータベースへの照会が義務付けられたことで即日融資に至らなくなっています。

そのため即日融資に対応できる可能性があるのは、以下の3つといえます。

  1. 大手消費者金融
  2. 中小消費者金融
  3. アプリローン

それぞれの金融について説明していきます。

大手消費者金融

「大手消費者金融」とは、運営母体が大手金融グループなど、資金力が大きな消費者金融です。

主に全国展開で運営しており、申し込みも店頭窓口以外に、インターネットや専用の自動契約機で行うことができます。

カードローン審査には、申込者の情報を複数の項目に分けて点数化する「スコアリング」が用いられます。

AIが自動で審査するため、最短30分で完了するスピーディさが特徴であり、スコアリングによる合計点数で信用力と返済能力が十分と判断されれば即日融資も可能です。

中小消費者金融

「中小消費者金融」とは、知名度の高い大手消費者金融よりも規模の小さな金融会社です。

資金力が十分ではない分、大手消費者金融よりも金利は高めに設定されます。

ただし大手消費者金融のように、スコアリングによる審査をクリアできなければ即落とされることはなく、「独自」の審査基準で判断してもらえることが特徴です。

たとえば複数社からカードローンを利用していれば、大手消費者金融では審査に通りにくくなります。

しかし中小消費者金融では複数社で借入れしていても、独自審査により返済能力が認められれば借入れ可能とされ、即日融資を受けることもできるでしょう。

アプリローン

「アプリローン」とは、スマートフォンから申し込みができる金融サービスで、手続がWEB上で完結することが特徴です。

24時間カードレスで利用でき、自宅への郵送物も一切ありません。

消費者金融や銀行などが提供していることが多いサービスですが、決済アプリなども申込可能なケースもあります。

最短20~30分でお金を借りることができるサービスもあるため、手軽に少額を即日融資してほしい方などが利用することが多いといえるでしょう。

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ブラックリストとは

即日融資に限らず、お金を借りるときには金融会社の審査を受けることが必要となりますが、「ブラックリスト」の状態ではまず通りません。

「ブラックリスト」とは、信用情報機関に「事故情報」が登録されている状態です。

「信用情報機関」とは、クレジットやローンに関する以下の情報を加盟しているクレジット会社やローン会社から収集・管理し、加盟会社の照会に応じて情報を提供する組織です。

  • 申し込み内容
  • 契約内容
  • 取引内容

借入れやクレジット決済を利用したときには、期日に遅れず返済することが必要です。

しかし期日を過ぎても返さず、一定期間遅延してしまった場合には、その事実が信用情報機関に事故情報として記録されます。

金融事故の情報が登録されている状況が「ブラックリスト」であり、問題のある顧客をリスト化した名簿が存在するわけではありません。

ブラックリストの種類

ブラックリストには主に次の3つの種類があります。

超ブラック 長期間(61日以上)の返済遅延・代位弁済・債務整理など)
ブラック 年3回以上の延滞など
申込ブラック 短期間に複数社(3社以上)に申し込みをした状態

上記の中で、消費者金融に申し込みをしても審査に通らないことが明確であるのは、「超ブラック」と呼ばれる状態です。

たとえば年3回以上延滞したことによる「ブラック」の場合、中小消費者金融などであれば、収入の安定性と返済能力が認められることで申し込みできます。

また、「申込ブラック」は同時期に3社以上申し込むと審査に通らなくなる状態ですが、最後の申し込みから半年経過すれば情報はリセットされるため再度申し込みできます。

それに対し「超ブラック」は、

  • 債務整理後5~10年経過していること
  • 61日以上の遅延は解消済み
  • 代位弁済(保証会社が代わりに返済するなど)は支払い済み

であるなど、問題が解決されていることが必要です。

たとえば債務整理(任意整理・特定調停・個人再生・自己破産)から5~10年経過しており、現在は収入も安定している状況であれば、審査に通る可能性があるということです。

ブラックリストに載る条件と期間

ブラックリストの状態では、即日融資どころかお金を借りること自体が厳しくなってしまいます。

中小の消費者金融であれば、独自審査を行っているため、ブラックでもOKの場合はあるものの金融会社の判断によります。

そもそもブラックリストのままでは様々な制約を受けるため、どのくらいの期間で解消されるか把握しておきましょう。

まず信用情報機関に「事故情報」として登録される条件は主に次の5つです。

  • 借金返済の遅延
  • 携帯電話料金の滞納
  • 短期間による複数社に対する申し込み
  • 債務整理
  • 規約違反による強制解約(クレジットカードの現金化など)

信用情報機関には以下の3つの種類があり、加盟している金融会社や事故情報として登録される期間はそれぞれ次のとおり異なります。

信用情報機関 加盟会社

事故情報登録期間の目安

※滞納解消からの期間

CIC 信販会社・クレジットカード会社 5年以内
JICC 消費者金融・クレジットカード会社 5年以内
KSC 全国の銀行 10年以内

実際には、どの時点でブラックリストが「解除」されるのか、具体的には明かされていません。

登録解消は事故原因である滞納などが解消されたタイミングが「起点」となるため、借金を返さないままではブラックリストから解消されない状態が続きます。

なお、自身がブラックリストから解消されているか知りたいときには、信用情報機関に「情報開示請求」を行うとよいでしょう。

ブラックでも即日融資OKになりやすい金融の種類

本来、ブラックリストの状態では即日融資に限らず、お金を借りること自体が難しいといえます。

しかし中小消費者金融であれば、大手消費者金融とは異なる独自審査を行っているため、返済能力が認められれば即日融資してもらえる可能性はゼロではありません。

中小消費者金融は違法な業者ではなく、貸金業法に則ってお金を貸し付けている貸金業者です。

金融会社としての規模が一定の地域に限定されていることや、地域密着で運営していることで大手消費者金融のような店舗数はありません。

主に「中堅」と「小規模」の金融会社に分けることができますが、中堅も大手ほどではないものの、複数の店舗展開でインターネット申込などにも対応しています。

小規模の金融会社は「街金」と呼ばれる地元特化型の業者であり、インターネット申込などには対応していないケースも少なくありません。

中堅と小規模の金融会社が、ブラックでも即日融資される可能性があるといえるのは、以下の3つが関係しています。

  1. 中小消費者金融の審査基準
  2. 大手消費者金融との違い
  3. 闇金融との違い

それぞれ詳しく説明します。

中小消費者金融の審査基準

中小消費者金融では、独自の審査基準を設けているため、大手消費者金融から融資を断られた場合でも通る可能性があります。

ただしブラックリスト扱いの理由や、収入の安定性などそれぞれの状況によって審査を通過できるか変わってくるでしょう。

そもそも大手消費者金融の審査に落ち、どこからも借りることができない方が中小消費者金融に申し込む流れです。

中小消費者金融も信用力が足りていない方が申込者であることを理解しているため、申込時点で厳しい目で見られることは覚悟しておきましょう。

大手消費者金融との違い

中小消費者金融と大手消費者金融の違いは、運営の規模です。

大手消費者金融は、大手金融グループが親会社であるなど、資金力も大きいため全国展開で運営しています。

そのため銀行カードローンの審査に通らない方や、即日融資を希望する初めて消費者金融からお金を借りる人などをターゲットにしていることが多いといえます。

対する中小消費者金融でも経営母体となる親会社の資金力が大きいことはあるものの、大手に比べると脆弱であるため、ターゲット層はすでに大手複数社から借入れをしている人です。

主に少額融資に対応しているものの、申込者の諸事情に対応できる独自の審査基準での貸し付けを行っています。

ブラックリスト扱いの方の場合、大手消費者金融ではなく中小消費者金融のほうが借りやすいとはいえるものの、審査は厳しくなります。

厳しい審査を経て通過できた場合でも、決められた時間内に来店できていなければ契約手続が完了せず、即日融資に至らない可能性があります。

銀行口座への振り込みで入金されるため、銀行が営業している午後3時までには手続を完了させなければならないと理解しておきましょう。

闇金融との違い

中小消費者金融を主に「街金」と呼ぶことがありますが、「闇金融」とは異なる正規の金融会社です。

街金と呼ばれる由来は、主に地元顧客が来店しやすいように「街角」に店舗が設けられていることが多いためとされています。

闇金融とは、貸金業法による貸金業登録を行わず、資金を貸し付けることを業とする違法業者です。

また、貸金業登録を行っていても、法外な利子で金銭を貸し付ける違法業者も存在しています。

さらに「街金」と称して違法な営業し、以下のうたい文句で営業を続ける闇金融も存在することが、中小消費者金融ならブラックでも即日融資されると言われる理由にもつながります。

「誰でもOK」
「審査なし」
「ブラック即融資」

中小消費者金融でも、ブラックの方に独自審査で即日融資をするケースもあるため、すべての業者が闇金融とは言い切れません。

しかし貸金業法では、債務者の過度な借入れを防ぐため、貸金業者に対して年収の3分の1を超えて貸し付けることを(総量規制)禁止しています。

そのため審査なしで融資を受けることはできないため、ブラックでも審査なしで即日融資可能とする場合は、間違いなく闇金融と判断してよいでしょう。

なお、知名度の低い金融会社に申し込むときには、貸金業登録済の業者か、金融庁の「登録貸金業者情報検索システム」で事前に確認してください。

ブラックで借入れ審査に申し込む場合の注意点

ブラックリスト状態でない場合でも、以下に該当する場合は借入れの審査には通りにくくなると考えられます。

  • 年収150万円以下の場合
  • 借入件数4件以上の場合
  • 借入総額が年収の3分の1を超えている(または超える)場合
  • 雇用形態がパートやアルバイトの場合
  • 勤続年数が1年未満の場合
  • 居住年数が1年未満の場合
  • 短期間に3社以上に申し込みしている場合
  • 一度もクレジットやローンの利用履歴がない場合

以上を踏まえて、ブラックリストの方が借入れ審査に申し込むときには、以下に注意が必要です。

  1. ブラック相談可の金融に申し込むこと
  2. 闇金融に申し込まないこと
  3. 他の借金を滞納しないこと
  4. 総量規制の上限内で申し込むこと
  5. 一度に複数社に申し込まないこと
  6. 社内ブラックで申し込まないこと

それぞれ詳しく説明します。

ブラック相談可の金融に申し込むこと

ブラックの方が借入れ審査に申し込むときには、当然のことといえますが、ブラック相談可とする金融会社に申し込むことが必要です。

中小消費者金融なら、申込者の事情などの相談に乗って、柔軟に対応してくれる可能性はあります。

街角にある金融といわれるだけあり、地域密着型で運営しているため、顧客との信頼関係を大切にしていることから、人柄なども見た上で融資可否を判断する傾向も見られます。

収入の安定性や信用力に不安があるものの、人柄次第でそのハンデを埋めることができる可能性があるといえますが、金利は高めに設定されているため返済不能に陥るリスクは高くなります。

返済計画を十分に立てた上で申し込んだほうが賢明といえるでしょう。

闇金融に申し込まないこと

ブラックの方が借入れ審査に申し込むときには、絶対に闇金融には申し込まないようにしてください。

「ブラックでも即日融資」
「多重債務でもOK」

などのうたい文句で集客する業者には闇金融も含まれます。

そもそもブラックや多重債務者は返済不能となるリスクが高い申込者であるため、積極的にお金を貸したい金融会社は存在しません。

そのため闇金融か判断がつかないほど規模の小さな街金からお金を借りるときには、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」で登録されているか確認しましょう。

また、闇金融として注意喚起されている業者か知りたいときには、日本貸金業協会のホームページ内にある「ヤミ金(悪質業者)の実例検索」で確認できます。

他の借金を滞納しないこと

ブラックの方が借入れ審査に申し込むときには、現在借りている借金を滞納しないようにしてください。

「長期延滞」とは、数日程度の延滞と違って61日以上に渡り返済が遅れている状態です。

中小消費者金融でも、他社の返済にトラブルがある状態で、お金を貸すと公言している業者は存在しません。

信用情報がブラックリストとして登録される状況であるため、審査が甘い消費者金融だとしても、審査に通るのは難しくなります。

総量規制の上限内で申し込むこと

ブラックの方が借入れ審査に申し込むときには、「総量規制」の上限を守りましょう。

「総量規制」とは、貸金業者からお金を借りることができる総額の上限です。

本人の年収の3分の1を超えた借入れはできないため、貸金業者も総量規制の範囲でしか貸し付けを行いません。

なお、総量規制は貸金業法で決められているため、貸金業者に含まれない銀行からの借入れは対象外です。

一度に複数社に申し込まないこと

ブラックの方が借入れ審査に申し込むときには、一度に3社以上など、複数社に申し込まないようにしてください。

1か月以内に3社以上に申し込みをした場合には、信用情報機関に複数の申し込み履歴が記録される「申し込みブラック」として扱われます。

他社が断ったリスクの高い申込者と判断されるため、別の金融会社に新たに申し込んでも審査に通らなくなってしまいます。

単に申し込みをしただけであれば、6か月で申し込みの情報は消滅するため、半年程度開けてから再度申し込むことが必要です。

社内ブラックで申し込まないこと

ブラックの方が借入れ審査に申し込むときには、「社内ブラック」の金融会社やそのグループに申し込まないでください。

「社内ブラック」とは、特定の金融会社やそのグループ会社との間で金融事故を起こしたことにより、半永久的にブラック扱いとされている状態です。

信用情報機関の事故情報とは別扱いの金融会社独自のブラック扱いであるため、過去に債務整理の相手だった金融会社や、ローンカードやクレジットカードを強制解約された金融会社とは再契約できません。

ブラックで即日融資を受けられない場合の解決方法

 

 

中小消費者金融に限らず、お金を借りるときには金融会社の審査を受けることが必要です。

申込者がブラックリストではないか、信用情報機関に照会されると、借入総額・借入件数・取引履歴・過去の債務状況なども金融会社に知られることになるでしょう。

金融事故が記録されていれば、即日融資どころかお金を借りることは厳しくなります。

もしもブラックリストであることを理由に融資を受けられない場合には、解決方法として以下の2つを検討しましょう。

  1. 生命保険の契約者貸付を利用する
  2. 資産を現金化する

それぞれ説明します。

生命保険の契約者貸付を利用する

ブラックで即日融資を受けることができないのなら、加入している生命保険の「契約者貸付」を利用しましょう。

生命保険の「契約者貸付」とは、3~6%程度の金利で加入中の生命保険の解約返戻金の一定の範囲で借入れができる仕組みです。

消費者金融と比べて低金利であり、審査もなく返済期限もありません。

保険会社によるものの、申し込みから1週間程度で入金されるため、即日融資には対応できないもののスムーズに資金調達できます。

借入額の上限は申し込み時点の解約返戻金の7〜9割程度であり、その範囲であれば繰り返し借入れ可能です。

ただし契約者貸付による貸付金を返済しないまま、貸付金の元金と利息の合計が解約返戻金額を上回ると「オーバーローン失効」となり、と、保険の効力を失うため注意しましょう。

資産を現金化する

ブラックで即日融資を受けることができないのなら、所有する資産を「現金化」しましょう。

真っ先に思い浮かぶのが不動産や有価証券でしょうが、不動産は現金化まで時間がかかります。

有価証券のうち、付き合いで購入した株式やゴルフ会員権などは、売却することで比較的スムーズに資金を調達できるでしょう。

また、資産には「売掛債権」も含まれますが、事業資金が足らないときには「ファクタリング」もおすすめできます。

「ファクタリング」とは、事業者が保有する売掛債権(売掛金)を、ファクタリング会社に売ることで現金化できるサービスです。

期日ならなければ入金されない売掛金が前倒しで現金化できることや、ファクタリング会社で行う審査は売掛先の信用力を重視するため、ブラックでも利用できる可能性があります。

債権の現金化において手数料は差し引かれるため、本来入金されるはずだった売掛債権額面よりも入金額は少なくなります。

ただ、売掛先の与信状況が良好であり、未回収リスクの低い債権と認められれば手数料も安く抑えられます。

ブラックで即日融資を受けることができないのであれば、売掛債権の買い取りができるファクタリングをおすすめします。

ファクタリングで売掛金が現金化されるまでの仕組みを簡単に解説!

まとめ

本来であれば、信用情報機関に金融事故として記録されているブラックリスト扱いの状態で、即日融資やお金を借りることは困難です。

ただ、中小消費者金融では独自審査を採用しているため、ブラックでも審査に通り、最短即日融資を受けることができる可能性もあります。

しかし街金と称して、違法な金利で貸し付けを行う闇金融も存在するため、甘い言葉による勧誘には注意が必要です。

危ない借入れに手を出してしまうことを防ぐためにも、審査では売掛先の信用力を重視するため、信用情報に左右されにくいファクタリングなどを活用することをおすすめします。