ファクタリング契約が締結されるまでの流れとは?


ファクタリングで資金を調達しようと考えている方は、実際にファクタリング会社と取引を行うときにどのような流れになるのか知っておきましょう。

事前に流れを把握しておけば、必要書類などを求められたときにも慌てることなく提出できます。

特にファクタリングを利用する方は急いで資金を用意しなければならないことが多いため、流れを知っておくことはとても大切です。

そこで、ファクタリング契約を結ぶときにはどのような流れとなるのか、スムーズな契約に至るために知っておきたいことをお伝えしていきます。

 

ファクタリング契約の流れ

ファクタリング契約を結ぶときには、次のような流れで手続きが進められていきます。

お金が絡むことなので、銀行融資のときのように時間がかかるのでは…と不安を感じる方もいるでしょうが、早ければ最短即日完了するファクタリング会社もあります。

大変機動力の高いファクタリングには2社間と3社間の2種類がありますが、ここでは中小企業が多く資金調達に活用している2社間ファクタリングの流れを中心に解説していきます。

 

STEPその1:まずはファクタリング会社選びから

ファクタリング契約までの流れのうち、まずはどのファクタリング会社に相談するのか選ぶことが大切です。

急いで資金を調達しなければならない!と焦るあまり、とにかく手数料が安いところを選べば間違いないと決めてしまうと、相場を大きく下回る手数料を表示させた広告で利用顧客を釣ろうとする悪徳業者につかまってしまう可能性もあります。

たとえば複数のファクタリング会社から一挙に相見積もりを取得してくれるようなアイミツサイトを利用するのもよいですし、比較サイトなどで利用における条件・対応・スピードなどを比べて決めてもよいでしょう。

 

STEPその2:ファクタリング会社に申し込みする流れ

ファクタリング契約までの流れの2つ目は、ファクタリング会社に申し込みを行うことです。

申し込みの方法は、電話・メール・FAXなど複数ありますし、依頼したいファクタリング会社の公式サイトから申し込みフォームなどを経由して申し込んでもよいでしょう。

ファクタリング会社を決める段階で、複数社に相見積もりを出してもらうときにも1社ごととコンタクトを取るのならこれらの流れを経由することとなります。

相談・申し込みフォームに必要項目を入力すると、ファクタリング会社から30分から1時間くらいすると折り返し電話で連絡が入る流れです。ただ、資金需要の緊急性が高い場合はこちらから電話をかけて「先ほど申し込みフォームで申し込みを行ったものですが…」と伝えてみましょう。

 

STEPその3:仮審査

ファクタリング会社に電話で申し込みを行ったときや、折り返しの連絡があったときに実施されます。その際、ファクタリング会社からヒアリングが行われる流れとなっていますが、大凡でよいので次のことをこたえられるようにしておくとよいでしょう。

  • 会社の名称・規模・資本金の金額・業種
  • 売上規模
  • 売掛金額と売掛先の会社名
  • ファクタリングによる調達希望金額
  • 希望する入金時期
  • ファクタリング後の資金使途

仮審査の時点では、利用者や売掛先が本当に会社として実在しているのか、希望している金額が売掛金枠内におさまっているかなどの整合性が確認されます。

審査で重視されるポイント

ファクタリング審査の流れにおいて、特に重視されるポイントをいくつか挙げておきます。

どのような売掛金を譲渡するのか

利用者が売却しようとしている売掛金は、突発的に発生したものなのか、それとも定期的に発生しているものかという違いがあります。

ファクタリングで有利なのは定期的に発生している売掛金であり、毎月安定して発生している売上分であるなら、仮に1か月分の売上代金を前倒しで利用者が受け取っても経営全体に打撃は少ないと考えられるからです。

また、毎月発生していることで売掛金が未回収となるリスクも低くなり、ファクタリング会社としても安心して買い取りができるでしょう。

反対に新規の取引先や季節的に一時的に増えた取引による売掛金の場合、継続して発生している売掛金よりは未回収リスクが高いと判断されやすい可能性があります。

買取不可と判断されなくても、手数料は高めに設定される可能性があると認識しておくべきでしょう。

二重譲渡のリスク

既に他のファクタリング会社に売却済みの売掛金を持ち込んでいないか、二重譲渡のリスクの高さについてもしっかり確認されます。

売掛先の信用力

先にも述べた通り、2社間ではファクタリング会社の代わりに利用者が売掛先から売上代金を回収します。一旦は利用者の口座に売上代金が振り込まれてから、ファクタリング会社に利用者から送金される流れです。

売掛先が倒産してしまい代金が回収できなくなったとしても、その責任やリスクはファクタリング会社が負うこととなります。

そのため期日に売掛先から売上代金が支払われるのか、信頼性は徹底的に調査されると認識しておきましょう。

審査における調査の流れ

なお調査方法は帝国データバンクや商工リサーチ、登記情報などから秘密裏に進められるので、売掛先に連絡が入ることも知られることはありません。

登記情報提供サービスの活用

登記情報提供サービスでは、

  1. 不動産登記情報
  2. 商業・法人登記情報
  3. 動産譲渡登記情報
  4. 債権譲渡登記情報

などの情報が提供されます。

このうちファクタリング利用者については、②商業・法人登記情報と④債権譲渡登記情報を主に確認される流れです。

特に債権譲渡登記情報において、利用者が保有する売掛債権(売掛金)が他のファクタリング会社にすでに譲渡されたものではないか確認されます。

一方の売掛先については、②商業・法人登記情報の資本金などを主にチェックしていく流れとなります。

それにより企業規模などを確認し、支払い能力が十分あると判断できるほどの資金力があるか判断されると認識しておいてください。

帝国データバンクから確認すること

帝国データバンクとは、全国80か所以上の拠点を所有する企業専門の信用調査会社です。法人の決算書・事業内容・銀行からの借入金残高・借り入れの状況といった経営や財務状況を主に調査して、調査結果をスコアリングし100点満点で評価を行います。

中小企業なら51点以上なら問題はないと判定されることが多い流れですが、40点を下回れば売掛金の支払いができず未回収リスクが高くなると判断されやすくなります。そのため仮に買取可という流れでも、設定される手数料は割高になる可能性は高いと考えられます。

ただ、そもそも帝国データバンクからの調査を拒否し、登録できていない企業も少なくありません。

東京商工リサーチでわかること

東京商工リサーチも法人などを対象とした信用調査会社で、帝国データバンクに登録されていない企業を調査する場合や、帝国データバンクで提示されたスコアで迷いがある場合などに利用されることが多いようです。

STEPその4:本審査

仮審査が終わり、ファクタリングというサービスを利用者が理解したと確認されれば本審査が行われます。

本審査では口頭で伝えた内容が本当なのか、証明するための書類の提出が必要です。

申し込みに必要な書類

ファクタリング会社によって求められる資料は違ってきますが、一般的に必要な書類は次のとおりです。

会社や事業内容を説明できる資料

会社概要の記載されたパンフレットや公式サイトの印刷などを用意しておきましょう。ファクタリング会社によっては、商業登記簿謄本を求められる場合もあるようです。

過去の決算書

過去2期から3期分の決算書を要求されることもあります。ここで注目されるのは、決算書が黒字か赤字かではなく、定期的に売掛金が発生しているかです。

資金繰り表や口座の取引履歴を確認できるもの

多少の債務超過は問題視されないとしても、1か月後に支払いが行われるまでの流れにおいて、利用者が破綻してしまわないのか?という観点で資金繰り表を確認します。

また、銀行口座の履歴からは、売掛先から期日内に発生した売掛金が入金されているか確認されますので通帳の写しなどを準備しておきましょう。

売掛金の存在を証明する書類

売掛先との業務基本契約書だけでなく、発注書・検収書・請求書などが主に売掛金の存在を証明する書類として挙げられます。

2社間ファクタリングでは売掛先に対する反面確認はされない流れですので、より重視される書類と認識しておきましょう。

税金や社会保険関係の書類

銀行融資を受けるときよりも、多少納税が遅延しているくらいなら大目にみられることが多いですが、過度な滞納などで口座を差し押さえられるリスクが高いのは考えものです。

2社間では売掛先からの売上代金回収は利用者が行うこととなり、回収した代金を利用者からファクタリング会社に渡す流れとなります。

そのためこの流れを途絶えさせてしまう差し押さえなどのリスクが高くないか、納税証明書や領収書(納付済証)などで確認します。

過剰な遅延や滞納がある場合には、利用者が税務署に分納していくことなどを約束するようにして、口座が差し押さえられないような流れにしておくことが必要です。

審査にかかる時間

ファクタリング会社により審査にかかる時間や流れは幅がありますが、即日〜3営業日以内とされています。

結局のところは人柄が評価される

実績に高いファクタリング会社であれば、様々な利用者の相談に乗り売掛金の現金化による資金調達のお手伝いを繰り返し行っています。そのため審査においても判断する能力は高く、スムーズに短時間で買取可否や見積もり金額の提示が可能となる流れをつかめているでしょう。

そしてファクタリングにおける審査は、ファクタリング会社によって重視する項目やポイントは異なりますので、A社がダメでもB社やC社ならOK!という結果がありうるということです。

さらに同じ売掛金を持ち込んだ場合でも、B社とC社では設定される手数料は異なることもあるといえます。

ファクタリングを利用して資金調達しようと考える利用者の多くは、財務状況などで何らかの不安要素や問題を抱えていることが多い傾向です。

そのため審査の流れが最も心配…というケースが多いようですが、最終的にはデータではなく経営者の人柄や社風などが影響すると認識しておきましょう。

ファクタリング契約の前には、必ず面談が行われます。この面談の流れでは、これから契約を結ぼうとする相手がどのような人物なのかをみているのです。

STEPその5:契約における流れ

 

本審査が終わればいよいよファクタリング契約という流れです。

ファクタリング会社が用意した契約書の内容にしっかりと目を通し、署名・捺印する前に不明な点などは質問して内容を把握しましょう。

ここで急いで資金が必要だからと、説明をろくにききもせず契約締結してしまえば、万一悪徳業者を利用してしまったとき後々苦労します。

またファクタリング契約においては必ず契約書が作成され、その内容の説明が行われた後で締結に至り、利用者にも控えが渡される流れです。

もし控えが渡されない場合や、そもそも契約書の作成がない場合には悪徳な業者である可能性大ですので契約しないようにしてください。

STEPその6:買取代金の入金

契約締結後、指定した利用者の口座に買取代金が送金される流れです。このとき、設定された手数料分は差し引かれた金額が入金されます。

そして忘れてはならないのは、2社間では売掛先に通知をして承諾を得て、送金先の口座をファクタリング会社の口座に変更してもらうことはありません。

そのため利用者が売掛先から期日に代金を回収する流れとなりますので、回収後には必ずファクタリング会社に送金するようにしましょう。

売掛先からの入金後、自社の支払いに流用したり横領したりという利用者の存在も否定できない状況です。

このようなリスクがあるからこそ、2社間では手数料が高額に設定されるわけですが、横領罪などに該当する行為ですので必ずファクタリング会社にスライドさせる流れを守るようにしてください。

 

まとめ

ファクタリングで資金調達する際、申し込みから契約までの流れをご説明しました。資金を調達するまでの時間が銀行融資などにより短く、急な資金ニーズに対応できる方法だからこそ、どのような流れで契約まで至るのか知っておくべきです。

また、契約前に準備しておかなければならない書類の種類などを把握しておけば、急ぐ場合にも慌てることなくスムーズな流れで資金調達に至れることでしょう。