ベンチャーキャピタルからの資金調達はラウンドが重要?


起業するための資金の調達方法には、銀行など金融機関から融資を受ける方法、もしくは個人投資家やベンチャーキャピタルから出資してもらう方法などがあります。
ベンチャーキャピタルとは将来成長していく企業に対して、自社の資金を供給しながらベンチャーキャピタルが保有する経営ノウハウや人的ネットワークなどを活かし経営支援を行う組織です。
企業の成長段階で必要な調達資金の額はそれぞれですが、起業したばかりの企業に対して出資するベンチャーキャピタルもあれば、成長した段階で億単位という出資を行うベンチャーキャピタルも存在します。

ベンチャーキャピタルが出資を行う目的
ベンチャーキャピタルが出資をする理由として、出資した企業が他の企業に自社を売却した際に出る売却益、そして出資した企業が株式市場に上場した時に生じる売却益を目的としています。
将来有望な企業が小規模の時に出資し、規模が拡大されて成長していくとそれに伴い株価が上がることを期待しています。最終的には安く購入した株式を高く売却し、利益を得ることが目的です。
投資を行うかどうかは利益率などを中心に、現在の会社価値と今後の将来性などを踏まえた上で検討していきます。

ラウンドやシリーズが重要?
ベンチャーキャピタルから出資を受ける時には、企業の成長段階でラウンドやシリーズという区分に分類されます。
区分は、シードラウンドからシリーズA、B、Cと上がることになりますが、それにつれて必要な資金額も増え、要求額に伴いベンチャーキャピタルからの出資額も増えることになります。それぞれの区分がどのような段階にあるのかを理解しておくようにしましょう。

・シードラウンド
創業して初めて出資を受ける段階で、起業資金になるケースも多くあります。シードラウンドで資金を提供する人は、起業家を育成するプログラムなどを持っているところが多い傾向にあります。
投資額の相場は300~500万円ですが、注意したいのはこの段階で10~20%以上の割合の株式を投資家に持たれるとその後のシリーズでの資金調達が困難になります。しかも経営権を行使することができなくなる事態も考えられますので注意が必要です。

・シリーズA
この段階からベンチャーキャピタルが登場しますが、前段階ではアイデアだったビジネスプランを実現させ、この段階で得る資金によりを使ってさらに一段と磨きを掛けて行くことになるでしょう。事業にとってより重要なものを見極め、それを深掘りしていくことが必要です。

・シリーズB
シリーズAで顧客の声に耳を傾けながら商品やサービスの改善を繰り返し、完成度が高まっている段階です。経営陣も創業者だけでなく、5人程までに増やし経営層を厚くしておくことも必要です。
将来性を強く意識しますので、事業の黒字化の優先度は低いと言えます。調達額の相場は3~10億円ですので、ベンチャーキャピタル1社からの投資を受けるというよりも、複数のベンチャーキャピタルが一緒に投資するといった形です。

・シリーズC
シリーズCの段階前に会社の売却や株式市場に上場するといったケースもあります。この段階以降での資金調達は、商品やサービスの質の向上や企業の方向性を強化し、加速度を早めることを目的に実施されることが多いようです。ただしシリーズBより黒字化が意識されることになります。

資金調達方法の1つとして知っておくこと
ベンチャーキャピタルは単なるお金儲けではなく、社会の課題などを解消する企業の経営者に巡り合うことを望んでいます。これらのことも踏まえて、資金調達方法の1つとして理解しておくと良いでしょう。