キャッシュフローを増やす方法は?なぜ黒字でも資金不足?

利益が出ているはずなのになぜかお金が不足してしまうというケースなどでは、いったい何が原因なのだろうと頭を悩ませていないでしょうか。
支払いのお金が毎月不足し、資金繰りに苦労しているという経営者などは、いかに効率的にキャッシュフローを増やすことができるかを常に考えているようです。

利益が出ているのに資金が不足する理由
キャッシュフローの源となるのは利益です。現在既に利益が出ているのに資金不足と感じるのは、入金されるまでのタイムラグが発生するからです。
利益はいずれ手元に入金されるお金になりますので、キャッシュフローを改善させるためにはやはり利益を上げることも大切なことだと言えるでしょう。

●利益があっても資金不足に陥る理由
・売掛金の回収サイクルが長期であること
・買掛金の支払サイクルが短期であること
・在庫が過大であるなど、せっかくの資金を余計な費用に流出してしまっていること
これらの理由を改善していくためには、それぞれに対する策を講じて実行していくことが必要になります。

売掛金の回収サイクルを改善する
せっかくの利益を早く資金にするためには、売上債権である売掛金や受取手形の回収期間をできるだけ短く設定することが必要になります。
実際には取引先ごとで回収期間が決まっていることが多いため、変更するためには相手との交渉なども必要になります。まずは回収に遅れが出ないように、回収条件どおりに回収していくことが大切です。
もし取引先からの期日までに支払いがされない場合には、すぐに支払いを呼び掛けるといった日々の姿勢も大切です。

仕入や経費の支払いサイクルは?
反対に仕入債務となる買掛金や支払手形の支払期間はできるだけ長くしたほうが資金繰りは改善しやすくなります。
ただしこちらも仕入先に支払期間を長期に変えて欲しいと交渉する必要があるので、相手の資金繰りの都合などから受け入れてもらえるかがポイントです
交渉しやすいタイミングとしては、大量に仕入れを行った時、または季節はずれの商品を仕入れた時など、変化が生じたタイミングです。
支払期間が長くなることで値引きされたことと同じ効果を得ることができますし、その後の取引も支払期間を長くしてもらえれば値引き以上の効果を得ることも期待できます。

過大な在庫の対応は?
そして過剰な在庫は陳腐化させ、時間の経過により価値は低下します。
まず社内に在庫を多く持つことが大きなリスクであるということを十分周知させ、無駄な仕入などをストップさせる意識を持つことが大切です。

キャッシュフローに影響を与える部分の改善を
このようにキャッシュフローは色々なことの影響を受けやすいのですが、反対にその影響する部分を変更することができれば改善しやすいとも言えます。
スムーズな資金繰りのためにも、まず社内で何ができるか検討した上で実行していくようにしましょう。