営業キャッシュ・フローなどで行う経営分析とは?


企業の経営はいくら赤字でも資金が続いていれば倒産することはありません。反対に黒字の企業でも継続的にキャッシュが生み出せなければ存続することは難しくなる可能性が高くなり、最悪倒産してしまう可能性もあります。
このような黒字倒産という事態を防ぐためにも、定期的にキャッシュ・フローによる経営分析が必要となります。しっかりと資金の流れを把握していくようにしましょう。

経営分析による企業の実態の把握
合理的に企業を経営していくためには適切な管理が必要です。そのためにも業績や財務内容などの実態を把握しておくことが重要になります。
このような経営分析は、経営における意思決定、企業と利害関係を持つ人への情報提供などのためにも必要です。

経営分析に用いる主な指標とは?
経営分析における指標は、まず決算書の財務諸表をもとにして収益性分析、安全性分析、効率性分析から行います。

●収益性分析
収益性分析は資本を投入することでどのくらいの利益を獲得できたか、または可能かという視点で経営分析を行います。効率的にどのくらい儲けることができたかを判断できるでしょう。
まず損益分岐点を確認しますが、損益分岐点とは売上高と費用が同じで利益も損失も生じない採算点のことで、「損益分岐点売上高=固定費÷限界利益率(1-(変動費÷売上高))」で求めることができます。
損益分岐点以上の売上高を目指すことが目標になりますが、損益分岐点売上高を下げることができれば少ない売上でもたくさんの利益を得ることができます。そのためには限界利益率を上げる、固定費を減らすといった方法が考えられるでしょう。

・営業キャッシュ・フロー・マージンからの判断も
また、企業の収益性を計る指標に「営業キャッシュ・フロー・マージン」があります。営業キャッシュ・フローを売上高で割って算出します。
営業キャッシュ・フロー・マージンは、営業活動による売上高の何割をキャッシュで得たかを示す指標ですので数値が高いほど資金化が効率的に実施されたと言えます。

●安全性分析
賃借対照表の情報から負債あるいは資本の構成が安定しているかを測定し、安定性や余裕度を測る方法です。企業が倒産する危険度を示す指標とも考えられるでしょう。
営業キャッシュ・フローを流動負債で割った「営業キャッシュ・フロー対流動負債比率」、営業キャッシュ・フローを有利子負債で割った「キャッシュ・フロー比率」が指標として用いられます。いずれも数値が高ければ高いほど、返済能力と安全性が高い企業と言えるでしょう。

●効率性分析
損益計算書と賃借対照表の情報から、売上高を上げるために投入された資金をどのくらい減らすことが出来ているかを分析します。資金的な効率性を測定する指標と言えるでしょう。
業種により指標の値が異なることから、同業他社の財務指標と比較した上で分析していくことになります。

経営分析での現状把握は必要不可欠
このように経営を行う上では定期的な経営分析が必要となります。利益が出ているのに倒産してしまうということのないように、現状を把握し改善出来る点などについて検討していくことを行っていきましょう。