多様化する資金調達方法の中でどの方法を選ぶべき?

中小企業の経営者が頭を悩ますものに資金の調達や将来予測といった資金繰りがあります。この資金調達手法は近年多様化しており、銀行から融資を受ける以外にも色々な方法があります。
どのような方法があるのかを理解しておき、資金繰りがスムーズに流れるように自社に合う方法を選ぶようにしましょう。

資金を募る「クラウドファンディング」
特に市場が急速に拡大しているものに「クラウドファンディング」があります。プロジェクトやアイデアを持った起案者がインターネットを通じて呼びかけ、共感した人から資金を集めます。
寄付や製品が送られてくる非投資型、投資リターンを得られる投資型があり、誰でも資金を募ることはできるといったメリットはありますが、多額の資金調達は簡単ではないと言えるでしょう。

社債の1つ「少人数私募債」
「少人数私募債」も資金調達の方法の1つです。株式会社が発行する社債の1つで、勧誘人数が50人未満なら手続きが簡便化されているという特徴もあります。金融機関の融資を受けにくい会社や業種が利用できる手法だと言えるでしょう。
ただし少人数私募債は融資でもなく増資でもない調達方法ではありますが、利率は自由に決定できるものの利息や資金返済が必要になります。

返済の必要がない「ファクタリング」
このように資金調達の方法は色々ありますが、多額の資金調達を融資は受けずに行う方法はないのかと考えた時、「ファクタリング」に注目してみる方法もあります。
ファクタリングは保有する売掛金をファクタリング会社が買い取り、売掛先企業の支払期日前に代金が支払われる仕組みになっています。そのため債務は増加せず、返済も発生しません。安定した資金計画を実現する方法の1つだと言えるでしょう。

なぜファクタリングが注目されている?
回収スパンが長い売掛金や支払日に回収がしっかりできていない場合など、収益を出すほど資金繰りが悪化する傾向が強くなってしまいます。そのため売掛金を先に現金化できることで、銀行から融資を受けなくても資金繰りを円滑にすることができるでしょう。
ただしファクタリングを利用する場合には、ファクタリング会社に対して手数料も必要になりますのでどのくらいの費用が必要かについても確認しておくと良いでしょう。

多様化する資金調達方法の中悪質業者につかまらないこと
このように資金調達の効率的な手法としてファクタリングが注目されていますが、このファクタリングを装った闇金業者も存在します。ファクタリングなのに利息を請求し、手数料が異常に高いという明らかな出資法違反の悪質な詐欺まがいの経営をする業者も存在しています。
このような危険なファクタリング会社に惑わされないように、安心できる業者選びをすることも必要です。