売掛債権を現金化することで資金繰りを改善できる理由とは?

売掛債権とは、すでに販売や提供が完了している商品のサービスに対して代金の請求を行うことができる権利のことです。売掛金や受取手形などは、売上債権や受取勘定、そして売掛債権と呼ばれています。

近年、資金調達方法の1つとして利用されることが多くなったファクタリングは、この売掛債権を専門会社に売却して現金化する方法です。

 

売掛金が支払われるまでのタイムラグが問題に…

商品や製品が多く売れるようになると、相次ぐ注文に応えるために新たな仕入が必要となります。

しかし、すでに販売や提供したはずの商品や製品、サービスに対する支払いがまだなされておらず売掛金という状態で残っていたら、仕入代金の支払いができなくなったり、銀行への借入返済ができなる可能性もあります。

結果、売上向上や事業拡大の妨げになるだけでなく、最悪の場合、事業の継続が難しくなる可能性も出てくるでしょう。

そこで、売掛相手との支払サイトの長さにより、手元に現金が入るまでのタイムラグを埋めよう!という仕組みがファクタリングです。

早期に売掛金を現金化できるため、資金繰りを悪化させない有効な資金調達方法として、近年では注目されつつあります。

 

銀行融資を断られたとしてもファクタリングなら!

決算上は黒字を示しているのにもかかわらず、手元の資金が不足するなど資金繰りに四苦八苦する企業は少なくありません。

例えば、資金調達のために銀行に相談したけれど融資を断られてしまったり、売掛相手の支払いサイトが長いので交渉したものの受け入れてもらえなかったりなど、資金調達に苦労する場面はいろいろです。

銀行に融資の相談を持ちかけても、経営状態や財務状況について細かく審査されるため、希望額の融資が受けられない可能性もあります。

このような場合においても、ファクタリングなら売掛相手である企業の信用度が審査で重視されますので、経営状態や財務状況に不安がある場合でも安心です。

 

ファクタリングで売掛金が現金化されるまでの流れ

ファクタリングにより、売掛金など売掛債権を現金化できるまで、どのような流れで行われるのか理解しておくと、いっそう利用しやすくなるはずです。そこで、売掛金が現金化されるまでの流れを把握しておくようにしましょう。

  1. 取引先に対して「売掛金」の発生
  2. 取引先(売掛相手)とファクタリング契約を締結
  3. ファクタリング会社とファクタリング契約の締結
  4. 取引先(売掛相手)と請求金額の確認
  5. ファクタリング会社に請求金額の通知
  6. ファクタリング会社と取引先(売掛相手)と請求金額の最終確認
  7. ファクタリング会社から早期で売掛金の支払いを受領
  8. 期日に、取引先(売掛相手)からファクタリング会社に対して売掛金の支払い

 

ファクタリングは中小企業の資金調達に有用な手法

日本で資金調達の方法というと、真っ先に銀行からの融資を思い浮かべる経営者の方が大半です。しかし、売掛金を現金化するスキームによって、売掛相手からの現金を回収できるまでに発生するタイムラグを埋めることができます。

政府も売掛債権を現金化することの有用性を認め、資金調達にファクタリングを活用すべきであることを推奨しているほどなのです。

もし資金調達を検討しているのなら、ファクタリングという方法を検討してみてはいかがでしょう。